第二章 つらくないの?
第二章
少し離れたところまで移動したところで、女の子がどうしたの?ときいた。それにぬいくんが
「あんなこと言ったらだめじゃん」
と少し怒ったように言う。なんで?と女の子が言うと、
「だって、雰囲気悪くなっちゃうじゃん」
とぬいくんが気まずそうに言った。それを聞いて女の子が不思議そうに言う。
「別に雰囲気悪くなってもいいじゃん。ホントのことだし?」
「で、でも…」
「君はさぁ、無理しててつらくないの?」
「!!」
今まで目をそらしていたことを指摘されて、ぬいくんは衝撃を受けた。
「べ、別に君には関係ないじゃん…‼」
それを隠すように言うぬい君に女の子が
「関係あるよ。そういう人は見ててイライラするもん。」
「ちゃんと自分の意見行ったほうがいいって!」
と言った。それに少しキレたぬい君が
「簡単に言わないでよ!」
と涙目になる。それを聞いて
「ほら、ちゃんと言えるんじゃん。さっきの人たちにも同じようにしたほうが楽なんじゃない?」
と女の子が言った。
「~~~」
...ピロリン♪
ぬい君が何も言えなくなったところで着信音が鳴った。女の子がポケットからスマホを取り出して
「やべっ行かなきゃ」
とつぶやく。
「じゃあね!」
そういって走り出す女の子に、まって!とぬい君が言った。
「?」
女の子が振り返る。
「名前は?」
ぬい君がそう聞くと、女の子は笑ってこう答えた。
「みふ!」
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