第一章 笑えないね
ぬいが公園で遊んでいた時の話。
第一章
これも遊びだし。いつもそう思って、みんなにけられても押されても耐えてる。
「やったな~?」
とか言って笑えばそれで楽しい雰囲気は崩れない。それに怒ってるのか、昔はよく二人で遊んでいたりけ君も今は一人でべんちで読書している。今日も公園で、みんなと木登りだ。
「ぬい、もっと上のぼってみろよ」
そういわれて俺は上のほうに上った。と、そのとき。横から押されて上と下がひっくり返った。どこにも触れていなくて、ゆっくりと下に落ちていく感覚。みんなが笑ってる。ここから落ちたらやばい、と思って青くなったとき、ふわりと誰かに受け止められた。
「大丈夫?」
少したって、女の子にお姫様抱っこの形で受け止められていることに気づく。あわててそこから降りて大丈夫だよ、というと、女の子はよかった、と言ってやさしそうに笑った。改めて見るとその子は俺と同い年くらいの小柄の女の子で、結構かわいい。少しあかくなっていると、後ろから
「女子に心配されてんじゃんw」
とか
「だっさ」
とかいう声が聞こえてきた。それを聞いて、笑わなきゃ、と思って
「あはは、おちちゃった」
と無理やり笑う。それを聞いて、女の子はふんわりと笑ってこう言った。
「笑えないね」
一瞬で空気が凍りつく。俺はやばいと思って、女の子の手を取って走り出した。
なんかもう全然話進んでないけど、この調子で少しずつ出していくから、興味があったら読んでほしいな。