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第十三話
……とシバは過去を話した。彼にとっては恐ろしい思い出である。まぁ自分で蒔いた種でもあるだろうが。
「それ、毒は入ってなかったと思うけど」
冷静に李仁は言うがシバは首を横に振る。
「絶対入ってた……絶対」
「どんだけ彼女たちに酷いことをしたのよ」
「酷いことじゃないけど、若気の至りで反省しています」
「反省してるならいいけど」
シバは李仁をじっと見る。李仁の手元はシバの下半身を触っていた。執拗に。
「ねぇ、朝から元気じゃん」
「ああ……」
李仁をキスをして二人はベッドの上で乱れた。




