表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

学園生活 ロイド視点


「セシディ……嬉しいよ。実は私は、城で君を初めて見た時から好きだったようだ。」


プリシアと一緒に笑っていた君を見た時からずっと、君が頭から離れなかった。

学園ダンスパーティーの時、姿を現すつもりは全くなかったのに、傷ついた君を放っておく事が出来なかった。


「恋をしたのは、私の方が先だと思っていました。ですが、ロイド様とお会いする前から見ていてくださった事を知り、とても幸せな気持ちです。」


君はとても純粋で、可愛らしい。

そういえば、トール侯爵家のパーティーの時は、ものすごく焦ったな。セシディに魅入って出遅れてしまい、ダンカンに先を越された。

あの時は、セシディがダンカンを受け入れてしまったらと、ヒヤヒヤしていた。

一度は婚約したのだから、情があってもおかしくはない。……まさか、愛情では!?


「セシディ……聞いてもいいか?」


「改まって、どうなさったのですか? 何でも聞いてください。」


「あの……だな。ダンカンには、恋心はあった……のか?」


彼女はものすごく驚いた顔をした。


「……ありません。もしかして、ヤキモチですか?」


ヤキモチ!? これがヤキモチというものなのか!?


「これがヤキモチというのであれば、そうなのだろう。君の気持ちを、独占したいと思っている。」


「きちんと答えてくださったので、私も正直にお話します。」


正直……!? なんだか怖くなって来た……


「ダンカン様には、恋心も愛情も抱いてはいませんでしたが、ダンカン様は初めて私を受け入れてくれた方で、それが嬉しかったのです。あんなにも簡単に捨てられて……とてもショックを受けたのは事実です。ですが、私が初めてお慕いした方は、ロイド様です。ロイド様は、最初で最後の……愛する方です。」


君はいつも、私の欲しい言葉をくれる。君が素直に思うままそう思って言ってくれているのを感じるから、それが余計に嬉しい。


「私にとっても、君は最初で最後の愛する人だ。」


私は君と出会うことが出来て、本当に幸せな男だ。君が今まで辛い目にあってきた分……いいや、それ以上に、君を幸せにすると誓う。

その笑顔を、一生守り続ける。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ