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グレムリン

作者: 考える人














バイバイ、グレムリン

この世とはお別れだよ


バイバイ、グレムリン

もう諦めてくれたんだね


バイバイ、グレムリン

生と死の狭間

その一瞬に、声にならない叫びを上げてくれ

僕はそれを忘れないから

それを一生、引きずってくから



これだけの罪を犯したんだから

これが当然の報いだよ

僕だって、命が惜しいしね


僕がこの役目を引き受けたのは

君のことを誰より知ってるから


例えるなら、ダーク・エンジェル

汚れきった、ダーク・エンジェル

君との違いは、ほとんどないさ


濁流に飲み込まれちゃってさ

汚れた水を飲み過ぎた

吐き気をもよおす借り物の身体の

地獄を彷徨う意識の隅で

流されていく君の姿と声が

ジンジンと魂に響いてた


バイバイ、グレムリン

この世とはお別れだよ


バイバイ、グレムリン

まだ生きていたいんだね

なのに、諦めてくれたんだね



バイバイ、グレムリン

もう時間が迫ってる


バイバイ、グレムリン

僕には一応、帰る場所があるから


バイバイ、グレムリン

死の世界に旅立つ前まで

ただひたすら、僕を呪ってくれ

僕はそれを忘れないから

それに一生、悶え苦しむから



バイバイ、グレムリン

まだ生きていたいんだね

目はもう死んでいるのに

今もまだ、別の償いを考えているんだね


バイバイ、グレムリン

それじゃあね

バイバイ、グレムリン



サンキュー、グレムリン

最後に笑ってくれて


世界がそれを許さなくても

僕はそれを、優しさと呼ぶよ

いいよね?


僕が君の元へ行ったらさ

本当の地獄がどっちかを、とことん話し合おう


その時まで、休んでて

その時まで、僕は生きるね


サンキュー、グレムリン

バイバイ、グレムリン



バイバイ、グレムリン


バイバイ


バイバイ、バイバイ

バイバイ、グレムリン













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