表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

春雨に降られて

静かに雨が降る

春の雨だ


花桃の花びらに

小さな滴がポツポツ降る


春の雨は恵みの雨なのかもしれない


咲く花々にとって

美しさをより際立たせてくれる


雨の匂いと共に

花々の香りも薫る


わたしは室内で

ミルクティーを飲みながら


先程摘んだ

菫の花を見やる


散歩をしていて

春の雨が降ってきて

慌てて帰ろうと足元を見た時

ふと目に付いた菫の花だ


慎ましやかに咲く

菫の花に

何故か手を伸ばしていた


綺麗だと思って摘んだ菫の花


人間の勝手な感情で摘んだ花だが

菫は嫌ではなかっただろうか


そんなことを考えていた


花は何のために咲くのだろう


種族の繁栄の為?

見てくれる人間の為?


何のために咲くのだろう……


ミルクティーのカップを傾けながら

そんな思索に耽る


春の雨の午後だった……

お読みくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 雨だ ポツポツ 見やる といった細かな言葉づかいに痺れます。 花はやっぱり、咲いている花を美しいと思う人の心に目を向けたほうが良いと思います。 世の中にはダンゴムシが好きな人も稀にいます…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ