第4章8話 脆騎士
全然書き上がらないと思ったら8000字弱になってた
そら終わらんわ
激しい攻撃魔法の応酬の末、勝利をもぎ取ったエリーゼとそれを褒めそやすラズの声が密閉された地下訓練場で反響していた。
「ステッキでダイレクトアタックなんてもう浪漫の詰め合わせセットじゃないですか! さすがエリさん! さすエリ!」
「おーっほほほ! さあ、この私の神プレイを存分に褒め称えなさい!」
超がつくほどの格上を撃破した快進撃にテンションが成層圏を突破しそうな二人の前に敗北を喫したレグルスがぬらりと歩み寄る。
マジックアイテムのおかげで僅かな外傷も無いが全損した魔法鎧の障壁だけは自己修復しなくてはいけない為、魔力の消耗が激しく顔色は青白い。
「……今すぐ殺せ。もはや、私に生きる価値は無い」
「男のくっころなんか需要ないわよ。たかが一回負けたくらいで大袈裟ね」
「たかが一回なものか……! 騎士になってこの方、只の一度の敗北もなかった。今この瞬間までは…… 力の象徴である聖騎士の名に私は泥を塗ってしまったのだ」
対戦前の確固不動な様子は見る影もなく崩れ去り、心までもが地の底まで沈んだ様相のレグルスを前にしてエリーゼは面倒くさそうにラズを見やった。
(どうすんのよ、これ!? あんたが倒せって言ったんでしょうが)
(いやいやいや、言いましたけど、こんな風になるなんて思わないじゃないですか!?)
(とにかく私は帰るわよ。後は勝手になんとかしなさい。あんたの護衛でしょ?)
(み、見捨てないでくださいよ!? エリさんの薄情者ぉ~! 悪役ぅ~!)
(うっさいわね! バトルに勝ったらボールに戻るまでが様式美でしょうが! 後はトレーナーが何とかしなさい!)
(それを言われると何も言えませんね!?)
こういう場面ではポンコツな二人の内緒話ははっきりと声が漏れており、まるで内容が隠せていないのだが、茫然自失のレグルスには何も聞こえていなかったので大きな問題には至らなかった。
しかし、そこに気を回す余裕も無い。ラズが直面している目下の課題はこの落ち込んだ騎士をどうやって励ますかである。
自分の指示でプライドをへし折っておいて慰めるというのも、奇妙な話であるがラズは別に彼を再起不能な自殺志願者に仕立て上げたかった訳ではないので、責任を取るという意味では彼女以外にこの役割を果たすべき人物はいない。
だが、慈愛の象徴である聖女の肩書を持つラズは悩ましさのあまり頭を抱えていた。
二度目は、という言葉が頭に付くが生来より彼女は燦然ときらめく太陽のようにポジティブである。深刻なショックを受けても、菓子一つでコロッと復活する不死鳥のような精神の持ち主にはどん底の人間のメンタルを回復する手段に心当たりはなかった。
傷は魔法で癒せても、精神は不可能である。
追い込まれた彼女が精神世界へと旅立つと頭上で小さなラズがくるくると回り出す。人目など気にせず長考へと突入した。
――どうしましょう、どうしましょう、どうしましょう!? たった一度の失敗が人生を変えてしまうなんて話は前世のテレビでよく見ましたけど、そこから立ち直るにはどれもこれも何年も掛かったって聞きましたし。でも、こんなたった一回練習試合で負けたからって自信に満ち満ちたレグルス様がいきなり死ぬとかおっしゃるなんて、想定しろって言うほうが酷じゃないですか。エリさんはもう装備も解除して帰る気まんまんウーマンですし。他に人の手を借りるにしても、こんな時には誰に相談したらいいのでしょうか? あ、いえ、待ってください。こういう時こそ先生に相談してみるべきではないでしょうか。学校とか前世では一度も行ったことなかったですけど、生徒同士のいざこざに先生が介入するのは珍しくないはず。ですが、どの先生がよろしいですかね。う~ん。ここはびしっとものを言ってくださる方が適しているかもしれません。尚且つ、頼りになる方で……ああ、できれば女性のほうが場は和らぎますかね。でも、そんな先生いませんね。仕方ありません、近似値をとってアン先生にお願いしましょう! しかし、レグルス様と先生はまだ面識が無いですね。まずは先生の元へレグルス様をお連れしましょう。
「レグルス様をアン先生のところに紹介してきます!」
「どんな頭の中身してたらそんな腐った結論が出てくるのよ!? あいつがこれから売られる子牛に見えてきたじゃない!」
苦悩の末に何とかひねり出した珍回答をエリーゼは一蹴した。
「う〜……これでも、一生懸命考えた打開策ですよ。こういう時は先生に相談したら何とかしてくれそうじゃないですか」
「他力本願ね!」
彼女のメイドのタニアがこの場に居たら、どの口が言うのか、とツッコミをいれたことだろう。
「というか、乙女ゲームなのに美味しく食べられて終わりの悲しい結末しか見えないわよ。確かに打開策ではあるかもしれないけど」
なお、どこを打って開くかについてはエリーゼも言及を避けた。
「う~ん良く意味はわかりませんが、エリさんがそうおっしゃるならやめておきます。しかし、他にどうしたらいいんでしょうか?」
「そうね……」
豪華特典の獲得が約束されたエリーゼからするとレグルスなど心底どうでもいいのだが、別に何の理由もなく命を奪うなど苦痛でしかない。死にたいなら他所で勝手にやってくれというのが彼女の本音である。
だから導き出される答えも至極単純なのだ。
「そういえば確か使節団も一緒に来てたのよね?」
「はい。結構な人数でぞろぞろといらっしゃってました」
「だったら、そいつらに帰してらっしゃい」
「そんな拾ってきた猫みたいに言わないでくださいよ。でも、それが無難ですかね。どうしたって、わたくしたちは仇でしょうからね……」
「聖騎士のカウンセリングなんて暇でも請け負うつもり無いわよ。国へ帰りなさい。あんたにも家族がいるでしょう」
その言葉に死んだ魚の目をして惚けていたレグルスがピクリと反応する。
「……私は孤児だ。家族はいない」
「………………あ、そう」
「どうするんですか、この空気!?」
「あ~、あんた、ほら………………今日は休みなさい! じゃあね、ラズ!」
勝者は尻尾を巻いて逃げ出した。
「そ、そんな~……」
地下訓練場にすがるような目をした聖女のくちから悲痛な声が静かに染み渡る。
☆
抜け殻のようなレグルスを何とか地上へと引っ張りだしたラズは二人で馬車に乗って市街を移動していた。
乗車してから概ね五分程経過した所だが未だに口を開く様子は無い。
あいも変わらず燃え尽きた炭の様に腑抜けた反応のままである。
向かいに座る聖女であれば例えこの状態になったとしても、氷河を水に戻して蒸発まで持っていくハイテンションへと一気に至る見込みもあるのだが、残念ながらレグルスはそういう類の性格ではない。
しかし、教国の使者が滞在する宿へと向かう時間をこのまま無言で過ごすのは流石に耐え難かったラズは何とか当たり障りの無い話題を探って果敢に話しかけた。
「きょ、今日はいい天気ですね、レグルス様!」
「……そうですね」
「明日も晴れるといいですね、レグルス様!」
「……そうですね」
「聖都も天気がよいといいですね、レグルス様!」
「……そうですね」
ただし、気の利いた話が提供できるわけでは無い。ラズにそんな優れた話術は無い。
――あああ、困りました。なんかもう、サングラスの司会者さんとギャラリーのコールアンドレスポンスみたいになっちゃってますよ。いえ、わかってます。たぶんわたくしの話題のチョイスが微妙すぎるんでしょうけど! こんな場面今まで無かったんですよね。落ち込んでる方とのコミュニケーションは特に難しいです。ですが、なにかしら聞かれて答えやすい質問を続けていればまともな会話に発展するかもしれません!
脳内で両手をぎゅっと握り締めながら、リベンジとばかりにラズが再び口を開いた。
「え〜と、お休みは何をされているのでしょうか?」
「……心技体を鍛えぬく為、空いている時間はとにかく鍛練をしています。もっとも、まだまだ不足していた様ですけれど……」
何とか内容のある会話を交わしたものの、中身はただの自虐で話題を掘り下げるには至らなかった。
「あ、遊んだりとか趣味は無いんですか?」
「特にありません。常に任務へ就いていますから、考えた事も無かったですね」
「でしたら、今回はチャンスではありませんか!」
「チャンス……ですか?」
言葉の示唆するところが分からなかったレグルスは虚ろな眼のまま首を傾げた。
思考が混濁しているのは見ての通りであるが、平常時であっても意味は伝わらなかっただろう。
「街をお散歩して、何か面白そうな事を探してみたらいかがでしょうか。レグルス様にぴったりな趣味が見つかるかもしれませんよ」
「無知な私では台下の高尚なお考えに理解が及びません。見つけたとしてそれにどのような意味があるのでしょうか?」
「何の意味があるか……ですか……」
予想に反し、幼子のようなレグルスの質問にラズはそっと目をつぶる。
今の一言で彼女は何となくレグルスという人物が理解出来始めていた。
――もしかすると、与えられた事以外の事をしようと思ったことが無いのでしょうね。
実はラズが好奇心や探究心そのものが原動力になったのは元からの性格では無い。
無意識のうちに彼女は前世での不自由な日々を回想した。
脆弱な体では決められた以外の事を出来なかった。触れたくても、歩みたくても、それは絶対に叶わない。
苦悩や鬱憤の毎日。
はたまた自己嫌悪を抱いたこともあったが人生全てのページが絶望であったわけではない。
人の優しさに触れ、楽しむ事を学び、生きる喜びを小さな箱庭の中でも知ることが出来た。
多くの人は些細であれ、それらがあって生きて行けるのだという一つの真理にラズは苦境の最中で至った。
だから、重く苦しい楔から転生という形で解き放たれた彼女は少々行き過ぎではあるが、まさに人生を全力で謳歌している。
そんなラズから見てレグルスはどこか空っぽのように見えていた。
唯一の強者である事を否定されると彼の心を支えるものや縋り付くものは無かった。
普通は夢があったり、家族がいたり、あるいは単純に本能に従って生にしがみつく。
しかし、レグルスは失うものが無いのではないだろうか。
全てを失ったから死のうとしたのではないだろうか。
そう気付いたラズは穏やかな口調で問い掛ける。
「レグルス様は何故、聖騎士になろうと思ったのですか?」
「いえ……なろうと思った事は一度もありません。それが使命でした。私が初めて発動した魔法は風と水の複合魔法である氷属性。ただの幼子で複合魔法を使いこなす者などいません。女神様がお与えになった奇跡がなければあり得ないのです。聖騎士になる事こそ我が天命。私の意思など関係ありません」
「その天命とは女神様が直々にお示しになったものなのですか?」
「それは……」
それが神の思し召しかと聖女に問われるとレグルスは二の句が出てこなかった。少なくともお告げの類があった訳でもなければ、目の前に降臨した訳でもない。誰もが口を揃えて奇跡と謳ったが、真偽は定かではない。
「優秀なレグルス様なら他の道だってあったはずですよ」
「……聖騎士は私の道ではないと。そうおっしゃりたいのですか?」
「誰もがたくさんの可能性を持っていて、たくさんの選択肢があります。もし、レグルス様が聖騎士になりたいと思ったのならそれも歩む道の一つでしょう」
柔らかく開かれた桜色の双眸からレグルスは目を離すことが出来なかった。
「ですが、聖騎士で在りたいと思わないないなら立ち止まって考えてみたらいいじゃないですか。こうでなくてはいけないってものは意外と多く無いものです」
名門オリハルクス辺境伯家の令嬢の身でありながら剣を振り回し、凶悪な魔物がうろうろする野山を駆けずり回るなど常に固定観念を破壊し、細く砕いて土に埋めるのがラズである。
「私には己が望むか否かはさほど重要ではないように思えます。与えられた宿命を全うすることは間違っているでしょうか?」
「それを受け入れるか、抗うかに正しいも間違いもありません。最後に選択するのは自分です。でもレグルス様は誰かが望んだ生き方を演じているだけでどちらも選んではいないように見えます」
「………………」
意外な指摘にレグルスは押し黙る。弁は立つ方だと思っていが上手く反論出来ないことに彼自身が一番驚いていた。
――何の言葉も出ないとは……本当に騎士として生きる事が私の本望ではないというのか。自己認識力の欠如が甚だしいにも程がある。いや、そうありたいという思いは確かにあった。だが、それは何の為だ?
整理のつかない頭で禅問答をしている間に再びラズが口を開く。
「非公式の模擬戦で敗北しただけで死を選ぼうとしたのは負けてしまった自分が理想の姿から乖離している、そう思ったからではありませんか?」
「無論です。力なき正義に存在する価値などありません。強さこそ聖騎士の全てですから」
切り捨てるようなレグルスの言葉を受けてラズはカタカタと音を立てながら進む馬車の外に目を移した。
「王都ではいつも騎士団の皆様が一生懸命、警らしてくださっています。お陰で安心して街を歩く事が出来ます。聖都にもきっと同じ様に街を守る聖騎士の方がいらっしゃいますよね?」
「え? ええ、おっしゃる通りです。常に治安維持隊が巡回し、安寧秩序に寄与していますが」
唐突に変わった話題にレグルスは怪訝な面持ちになる。だが、ラズは構わず続けた。
「彼らはたぶんレグルス様やエリさんほど強く無いですよね。そういった方達は聖騎士失格ですか?」
「………………いえ、彼らが立派な聖騎士で無い筈がありません」
「ほら、強さだけが全てじゃないですよね。聖騎士の在り方はいくつもあって力はその一部でしかありません」
「……台下のおっしゃる通りです。しかし、今回の一件が汚点である事に変わりはありません。教皇猊下になんと報告して良いやら」
「いつかリベンジします、で良いじゃないですか。失敗しても生きてさえいればいつか名誉挽回の機会が巡ってくるはずです。そのほうがわたくし的には不屈の聖騎士っぽくて好きですよ」
いざリベンジマッチが実現したら戦うのはエリーゼなのだが、ラズにとっては大きな問題ではない。
「台下は……貴女はなぜ聖女になる事を受け入れたのですか?」
「そんなの簡単ですよ。わたくしのやりたい事と一致しているからです。あ、宿に着きましたね」
小窓の外には派手さは無いが高級感の漂う宿の入り口が見え、ラズはレグルスを見て微笑んだ。
「台下、お手を煩わせてしまい申し訳ありませんでした」
「あはは……半分わたくしのせいですから、気にしないでください」
降りた馬車がそのままラズを乗せて学園へと戻っていくのを見送った後、レグルスは宿に入らず街中へと歩き出す。
任務を途中で放り出してしまった気まずさもあったが、ラズとの会話が彼の中でまだ靄付いており、答えを探し求めていた。
「台下は不思議な方だ。まさか、聖女でありながら私に聖騎士以外の道を説かれるとは」
馬車に乗る前と比べて精神の乱れはかなり持ち直していた。しかし、表情は変わらず冴えないままだ。
「何故、私は騎士になったのだろうか?」
自問自答しても納得のいく結論が纏まらず、僅かな苛つきを覚えていた。
――恐らく、聖騎士に憧れは無かった。上り詰めたところで何も感じてなどいない。ところが、気づいた時にはこの道の上に立っていた。台下の仰る通り、そこにちゃちな理由の一つすら無いのはもはや異常ではないか。それに古い記憶が随分とあやふやだ。特に猊下に拾っていただく以前がうまく思い出せない。
得体の知れない不安に駆られ疑心暗鬼になっていたレグルスは行き先も決めず縦横無尽に歩いていたので、知らないうちに狭い路地に入っていた。
まだ昼間にも関わらず人影は無く、虚無感すら覚える小景が広がる。
「俺が教えてやろう」
突如として音も無く真横に現れた黒いコートの男が声を発すると、殆ど反射的にレグルスの喉元へ手にしていた杖の先を突き付けた。
だが、男は腕を組んで壁にもたれ掛かったまま動じず、不遜な態度を見せる。
――何というプレッシャーだ……! この私を持ってしても、正面からぶつかれば勝てる可能性はほぼ無いだろう。
冷や汗が吹き出して本能が警鐘を鳴らしていた。
比肩するものが思い浮かばない程の危険な敵であるとレグルスは確信した。
「貴様のような見るからに邪悪な存在に耳を貸すと思うのか?」
己のテリトリーを荒らす外敵を前にした獣のように、琥珀色の瞳が鋭く尖った眼光を容赦無く浴びせる。だが内心では懐に潜り込まれるまで何一つ察知出来無かった事で困惑していた。
――油断した? いや、違う。暗殺者や隠密が持つ気配ではない。考えられるのはマジックアイテムの類で移動してきたか。
「ろくに訓練も受けていないお前が何故いきなり複合魔法が使えたのか知りたくないのか?」
「黙れ、異端者」
敵の素性に見当がつかない一方でこちらの情報は向こうが持っていことをほのめかされると、レグルスはさらに警戒を強める。
「異端? ふっ、異端はお前だろう、氷厳卿レグルス」
フードからはみ出した口元が嘲笑に変わる。
異端と糾弾することはあってもそう呼ばれるのは初体験である。これにはレグルスも面を食らい思わず眉をひそめる。
「……何が言いたい」
「お前は清廉潔白を嘯く教会の深淵から溢れだした闇そのもの。自らの存在こそが生まれ落ちた時から下らない教義に反しているとも知らず、正義を騙る愚かな道化だ」
「馬鹿な! 私の出自を知っていると言うのか!?」
「どうやら、耳を貸す気になったようだな」
「……それを私に教えて貴様になんの得がある。目的はなんだ?」
「いくつかあるがまずは五聖剣のお前が絶望する顔を拝むことだな。だが、都合の悪い真実から目を背けたいと言うのならこの話は終わりだ。一生、教皇に欺かれたまま偽りの正義で血に塗れているがいい」
それはレグルスにとって聞き捨てならない言葉だった。耳を貸してはならないとどこかでわかっていたが無視出来ない衝撃の一言は彼の思考をごちゃまぜにした。
「猊下が……猊下が私を騙しているというのか……そんな……だが、しかし……いや、まさか」
敵を前にしながらレグルスは武器をおろして、自分の顔を押さえた。
明鏡止水を体現したような普段の彼はどこにも居らず、狼狽しているのは誰が見ても明らかだ。
「ほう……どうやら心当たりがあるようだな。それなら、既に答えは決まっているだろう?」
怪しげな男の言葉に淀んだ目をしたレグルスは小さく頷いた。
この日、一人の聖騎士が姿をくらます。
だが、彼の行方に気を配っていられない事態がこのすぐ後に待っていたのであった。
エリ「やめて!アン先生の厚い胸板で、マジックアーマーも無しに抱き締められたら、教会最強の聖騎士であるレグルスでも精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでレグルス!
あんたが今ここで倒れたら、よく知らないけど約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、ラズに勝てるんだから!
次回「レグルス死す」デュエルスタンバイ!」
ラズ「わたくし光の聖女なのに闇のゲーム仕掛けた側になってません?」




