可愛いだけじゃない話ですわ
「うっわ、かっこよ……ヤバイですわ……ふぁ……」
「……ん?」
なんかうちの嫁さんが何かに、ひそかに興奮してらっしゃるんだが……なんだろう。
なんかカッコいいとか、なんとか。
「はっ、まさか俺の話か」
「あん? 侮辱してんですの?」
「え、そんな? そんな返答返って来るレベル?」
侮辱って……そんな……俺がカッコいいとか、そういう話じゃないにしても……俺……俺って一体……。
「愚弄? 侮蔑? いっそストレートに馬鹿にしてるんですの?」
「いや、いやいやいや! 普通に、こう、嫁がカッコいいって口にしたから、その、夫である俺の話かなぁっていう……その、冗談……みたいな?」
「あぁ、つまり馬鹿なんですのね?」
「え……あぁ。うん……」
どうやら冗談かましていいテンションではなかったようだ。まあ、俺も好きな物を冗談交じりにイジられたら絶対嫌だし……うん。反省しよう。
「すまん……茶化す気は無かったんだ……」
「はぁ。これだからうちの夫は……ダメダメですわね」
「うっ……すまん」
これだからっていうのが何なのかはわからんが……嫁に駄目だしされて呆れられてしまったのは普通にショックだ。
「まあ、そういう素直なところは好きだけれど。もうちょっと気が強くてもいいかも知れないですわね?」
「そういうもん?」
「そういうもんですわ」
結局俺は何が駄目だったのだろうか……よくわからん。
「で、その。何がカッコよかったんだ?」
「ん? あぁ。これですわ。コレ」
そう言ってシュエリアは一冊の本……漫画を寄こした。
「あぁ……これか」
「この作品のヒロインが兎に角魅力的ですわ。カッコいいし、可愛いし、なんですのこれ、あれですの? かこかわ?」
「それはなんか違う」
それだとなんか、顔が中心に寄ってる人達みたいだ。
「いやまあ、でも、そうだな。確かにこのヒロインはいいよなぁ」
「でしょう? はぁーいいですわねぇ『式〇さん』」
そういってシュエリアは『可愛いだけじゃない〇守さん』の続きを手に取る。
こいつ話しながら読む気か?
「例えば――ほら、ここ、ココですわ。この表情……イカしてますわ」
「お、おぉう」
どうやら読むんじゃなくて見せる様だったようだ。にしてもシュエリア、こういう作品好きだったんだな。
「こういうのって、どう思いますの?」
「ん? どうって?」
突如『式〇さん』を見せて「どう?」と聞いてくるシュエリアだが、何が「どう」なのだろうか。
「わたくしがこういうキメ顔とかしたら……覇権、取れるかしら」
「あー…………」
なるほど。そういうことか。
「安定の馬鹿で安心した」
「それ、思考と発言を逆にした方がいいですわよ」
「なるほど、そういうことか」
安定の馬鹿で安心した。
「うっわー、なんか腹立ちますわ」
おかしい、助言通りにしたのに嫁の機嫌が悪い。
「まあでも、マジレスすると、お前は究極的な美形だから絶対似合う。黙ってれば」
「一言余計ですわね?」
「まあでも、マジレスすると、絶対似合う、黙ってれば」
「うっわー! 超腹立ちますわねぇ?!」
おかしい、また助言通りにしたのに機嫌が悪化した。これ助言してる奴が悪い説あるのでは?
「まあでも、似合うというのなら、やってみるしかないですわね?」
「そういうもん?」
「そういうもんですわ」
ということで……なのかは微妙だが、シュエリアの「カッコいい」プレイが始まったのだが……。
「キリッ!」
「あー」
「ジロッ」
「うーん」
「ふぁさぁっ」
「んー?」
なんというか、こう……こう…………。
「格言Tシャツどうにかならないか?」
「え、駄目ですの?」
「いや…………うん」
どんだけキリッとした顔をしても、細目で睨まれても、髪を掻き上げる仕草で優雅を演出されても……どれもこれも目に入る「格言T」が邪魔をしてイメージがぶち壊しなのだ。
「やっぱほら、見た目のカッコよさから入るなら、ファッションにも気を配らないとな?」
「んー。そういうもんですの?」
「そういうもんですよ」
と、いうことで……? 何故かアシェを呼びに行ったシュエリアに待たされて、30分後。
「完成したわ……これが完成された究極的なシュエリアよ!」
そう言ってアシェが示す先には……なんと、こう……何とも言えない……その…………。
「えーっと、何で?」
「わたくしが聞きてぇですわ?!」
その……何故か『全裸』の嫁さんが居た。
「シュエリアって素材がいいから何でも似合うわよね!」
「何にも着てねぇですわ!!」
「素材の良さを生かす、粋の心ってやつ? やーっぱ出ちゃうのよね。私くらいになると!」
「まあ、活きはいいよな、粋かは別として」
「そんなクソどうでもいい話聞いてねぇですわ! なんでファッションの相談をしたのに裸なんですの?!」
うん、やっぱ活きはいいな。裸で出された分、生命力に満ち溢れてる。多分。きっと。
「うん、じゃあ、わかった。これは馬鹿には見えない服なのよ」
「雑!! 誤魔化し方が雑ですわ?!」
「あー、じゃあ天才には見えない服なのよ」
「そこ?! そこを変えても誤魔化し方として難がある点は何一つ変わりませんわ?!」
なんか思いっきりアシェにおちょくられている気がするが……。いや。そもそもシュエリア本人はなんでアシェの言う通り服脱いだんだよっていう……そういう疑問がなぁ。
「なんだかんだ言って脱いだくせに五月蠅いわね」
「なっ……なんですのその態度!」
「どーせ脱いだのだってユウキに見せたかっただけの癖に。やーね盛っちゃって」
「は、はぁ?! そ、そそっそっそそ、そんなの夜寝室で見せてますわ?!」
「動揺しすぎだろ……っていうかそういうことを大声で言うな」
うちの嫁ホントに馬鹿だなぁ……。これ外でもやってたりしないよな? 凄く心配だ。
「んじゃなんで素直に脱いだのよ」
「え……それはぁ……そのぉ……まあ、なんていうか、アシェへの信頼……ですの?」
「なんで疑問形。心にもないこと言うんじゃないわよ」
「……まあ正直、ユウキに見せてちょっとドキっとしてくれたらいいな程度の水たまり以下の浅い考えしかなかったですわ」
「そして急に素になるっていうか、素直になるのよね。アンタらホント似てるわ」
言いながらアシェは溜息を吐いてさっさと服を選び始めた。
「とりあえず冗談は置いといて……あっ、これとか似合うんじゃない?」
そういってアシェが魔法で取り出した自分の服をシュエリアに手渡す。
それを受け取ったシュエリアはさっさと魔法で着替えたのだが……。
「んー、わたくしには合わないですわね、胸。キッツ」
「殺意」
「それ単語で言うのやめてくださらない? 怖いですわ」
シュエリアの不用意な発言はアシェの怒りを買い、思いっきり睨まれながら殺意を向けられている。
が、そこは俺の嫁、その後の対応も流石の一言だった。
「あ、でもその顔ちょっとカッコいいですわね、わたくしもやってみようかしら……キッ」
「…………はぁ」
「アシェ、ドンマイ」
うちの嫁ホント馬鹿だなぁ……。でも顔はいいから怒ったような顔も決まってる。
丁度アシェに渡された服が赤黒い感じでダークな印象なので怖い顔しても絵になってるしな。
「やっぱり服装も重要だよなぁ」
「この服なら色々カッコつけても様になりますわね?」
「まあ、そうだな」
まあでも、実際キメ顔してるだけだから、見てくれがいいってだけで「カッコいい」かは別問題な気がするが。
「何か言いたげですわね?」
「ん? いや。カッコいいカッコいい」
「絶対思ってないですわね」
「顔だけはカッコいいよ」
「顔だけ……ですの?」
「あ、服も」
「見た目だけ……」
実際見た目以外、今のところカッコいいところはないのだが……シュエリアは納得いってない様だ。
「……後、何したらカッコいいんですの?」
「それは知らんが」
「えぇ……じゃあ、これ、漫画のこのシーンみたいにユウキが悪の令嬢にジャーマンスープレックスを掛けられてるのを助け出すとか」
「そんなシーンねぇだろ……」
「じゃあユウキ軽く死にかけてくださる?」
「急に雑かよ。それでどうなるんだ」
「わたくしが助けに入って『もう大丈夫、何故って? わたくしが来た!』的な」
「急にヒロアカ」
確かにアレもカッコいいんだけどね? 今そういう話じゃないよなっていう。ついでに語呂悪いし。っていうか不死だし、どう死にかけろと。
「駄目なんですの?」
「カッコいいけど、ちょっと違くないか、式〇さん的カッコよさとは」
「難しいですわねぇ」
「そもそもカッコよくなるタイミングじゃないからでしょ。なーんもない日常で急にそういうセリフとか言い出したら単に痛い奴よ」
「そういう意味ではシュエリア向きではあるな」
「まあそうね」
「何かしら、わたくし今『単に痛い奴』扱いされている気がしますわ」
『きのせいだろ(よ)』
「うわ。絶対嘘ですわ」
俺とアシェの息の合った虚言を見破るとは……流石天才。
「まあ、マジレスすると、あんたらにカッコいい展開とか無理だから、諦めた方がいいわよ」
「オイ待て、なんで俺までコイツと一緒に括られてるんだ」
「そうですわよ、ユウキはカッコいいですわよ」
「そうそう俺はカッ……ん……? あれ……? うん?」
なんだろう、今何かかみ合ってなかった気がする。
「シュエリア、今なんと?」
「ユウキはカッコいいですわよって」
「……え、なんで?」
「え、なんで?!」
俺の言葉にシュエリアが驚いているが、むしろ俺の方が驚きたい気分。
「そこはほら、シュエリアと一緒にするなって言った俺にツッコむべきでは」
「事実だもの」
「……いや、事実じゃないじゃん」
「? ユウキはカッコいいですわ? あ、お世辞じゃないですわよ?」
「…………アシェ」
「何よ?」
「助けてくれ。話が通じない」
「ただの価値観の相違でしょ」
「そういう問題か?」
なんかそういうのとは違う気がするんだけど。
「とりあえずシュエリア、急にデレるの止めてくれ」
「デレてねぇですわよ。ただ事実を口にしただけですわ?」
「なっ……あぁ……もう。わかった、それでいいから、もうやめてくれ……色々キツイ」
「こんな美人な嫁に褒められてキツイとか贅沢ですわねぇ。ふふふっ」
「あー、甘ったるくて吐きそう、吐いていい? ねえ、吐いていいわよね?」
なんか俺とシュエリアのやり取りにアシェが吐き気を催しているようだが、俺は俺で今のシュエリア気持ち悪いと思う。いっそ吐きそう。
「はぁー……まあわたくしと一緒にされることに文句を言いやがった仕返しはこのくらいにして、真面目にカッコいいを目指すならシュチュエーションも大事ってことですわね」
「これ仕返しだったのか……通りで急に気持ち悪いと思った」
「あん? 誰が気持ち悪いですって?」
「い、いや、誰がとは一言も……」
「言ってるようなものですわよねぇ?」
「あーはいはい、喧嘩しない。話脱線してるわよ」
俺とシュエリアが思いきり話を脱線させると流石に毎度話が脱線していたら進まないからか、アシェが仲裁してくれる。
「喧嘩なんてしてないですわ。ちょっとほら、からかってただけですわ」
「そ。んじゃとっととさっきの話の続きしてくれる?」
「そうですわね。なんかカッコいいセリフが自然と出て来るシュチュエーションに遭遇したいですわね?」
「……壁ドンでもしたら?」
「隣の部屋が五月蠅いシュチュエーションですの?」
「アパートか」
「じゃあ作戦開始の合図ですの?」
「むしろどんなシュチュエーションだよ……」
「普通に恋愛漫画とかにあるようなヤツよ」
「あぁ……そういうのですのね。いいですわよ」
「あっ、そうだ。私にもしなさいよ、されたいから」
「話の趣旨から逸れるだろ」
「大丈夫よ、逆にかっこよく返すから」
「うーん?」
まあ、そういうことなら……いいのか?
「でもとりあえずシュエリアからな?」
「えぇ、いいですわよ」
ということで、シュエリアが壁ドンすることになったのだが……。
「ねぇ、聞いていい?」
「何ですの?」
「なんで私が壁際に追い込まれてるわけ?」
「壁ドンして欲しいのでしょう?」
「ユウキにね! あんたにされたら普通に怖いわよ!」
「え、なんでですの?」
「なんで?! あんたに壁に追い込まれて凄まれたら並みのエルフなら失禁するわよ?!」
「おいシュエリア、お前今までどんな生き方してきたんだ」
「え、べ、別に。普通に、こう……え? なんでわたくしそんな扱いなんですの?」
「エルフ界の極道とはあんたの事よ」
「マフィア令嬢に言われたくないですわ」
「マフィアじゃないわよ、ちょっとエルフの秘薬を闇市に高値で流してただけよ、アンタみたいに地上げしてないし合法よごーほー」
「人聞き悪いですわね! アレは合法な上に結果的に国民だって――」
「お前らホント、仲いいのか悪いのかわかんねぇな」
というか、なんだかんだ言っても、アシェって結構シュエリア相手に対等に見えるし、怖がっている様子もあんまり見せない。
昔殺り合った仲で、しかもシュエリアにボコられたってのに……よくやるなぁ。
「兎に角、壁際役はユウキがしなさいよ」
「だそうだ、じゃあ俺が……」
「ちょ、ちょちょちょ! まっ! む、無理無理! 無理ですわ!」
「……何が」
「ユウキを壁際に押し込んで…………とか、その。恥ずかしい……ですわ」
「……コイツもうカッコいい路線止めた方がよくないか?」
「そーね。可愛いものね、はいはいおつおつ」
ということで俺とアシェの意見は一致したのだが。
「わ、わかりましたわよ! やりますわ! やりゃーいいんですわよね?!」
「いや……まあ……やりたいんなら、いいけど」
なんか若干、自棄に見えるけど……まあいいか。
で、俺が壁際に位置して、シュエリアと見合って……5分。
「…………これ何待ち?」
「さあ? シュエリア、とっととしなさいよ」
「ま、まだ早いですわ! 心の準備がまだですわ!」
「5分使ってるけどな……」
心の準備出来てなさすぎだろう。無理しなくていいだろうに。
「っ……じゃ、じゃあ、いきますわ」
「おう」
シュエリアも流石に決心がついたのか……それとも諦めたのか。兎に角やってみる気にはなったようだ。
「ドンッ…………貴方の事、離さない……から」
「……おぅ」
ふむ。正直カッコいいかどうかと聞かれれば、多分カッコいい。主に顔が。セリフは……俺には判断しかねるな……カッコいいのかなこれ。ちょっとドキっとはしたかもしれないから、ありなのか?
まあそれは別として、どっちかといと俺的には可愛い。なんていうか、シュエリアがキメ顔してるんだけど、照れて顔が真っ赤なのが、すげぇ可愛い。
「なにデレデレしてんのよっ!」
「ぐふっ!」
そんな俺らの雰囲気が気に入らなかったのか、思いっきりアシェに脇腹を刺された。蹴りで。
「さっさと私にもしなさいよ。じゃないとグフしか言えない体にするわよ」
「ザクじゃダメなんですの?」
「効果音的には行けそうよね、ザク。刺してる感じするし」
「ってて……話逸れてるぞー」
「そーね。じゃ、私の番ね」
ということで、今度は俺がアシェに壁ドンをして、アシェがキメる番、なのだが。
「これって俺もなんか言わないと駄目なのか?」
「そりゃそうですわよ、壁ドンしてなんも言わずガン見とか、ヤンキーじゃないんだから」
「うーん……」
と言われても、なぁ……まあ、やってみるけど。
「……俺の女になれ」
「ふっ……いいわ、見定めてあげる、貴方の事」
「シュールですわね」
「あんですって?」
「間違えましたわ。うっかりですわ。面白かったですわ」
「どっちにしろ笑いものって意味よねぇ?!」
どうやらシュエリア的にこれは無しだったようだ。
「なんかお互いドヤってて、滑稽ですわ」
「ぐぬぅ……」
「まあ、お互いカッコつけてたら際立たないよな」
「ですわね」
「まあ……そう言われたら……そうね」
まあ、とは言え、俺的にはアシェのキメ顔が思ったよりカッコよくてビビったけど。
元々アシェは目つき鋭いし、キメ顔向きな気がする。常日頃の振舞い方もあってかカッコいい態度も割と似合っている。カッコいい令嬢って感じだな。
「悪い奴がカッコよく見える現象な気がしてきた」
「何かしら、私の事を言われている気がする上に、褒められている気がまったくしないわ?」
「まあ実際、アシェは可愛い路線は無理だけど、カッコつけならいい線ですわよね」
「またしても褒められてないわね? 素直にカッコいいって言っていいのよ?」
『ワーカッコイイー』
「感情抜け落ちてんのかしらこのバカップル」
俺とシュエリアの賛辞が気に召さなかったのか、アシェが不機嫌だ。
「まあ冗談は置いといて、わたくしの次くらいにはカッコよかったですわね」
「冗談を置いた先から冗談言ってるけどね」
「え? わたくしの方がカッコいいですわ?」
「何抜かしてんのよ、可愛い可愛いシュエリアちゃん」
「あん?」
「あぁ?」
なんかお互いに煽り合ってメンチ切ってんだけど……この二人、仲いいんだよな……?
「ユウキはどっちがいいと思いますの?」
「え?」
「そうよ、ユウキがハッキリしたらいいのよ」
「えぇ?」
いや、これどっち選んでも地獄なんだけど……?
「どっちもカッコよかった……ぞ?」
「嘘よ、シュエリアの事は可愛いと思ったはずよ」
「まあ、思ったけど。カッコいいのも半分あったぞ?」
「あんたホント素直ですわよね……」
「アシェはカッコいい100%だったから、そういう意味では強いて言うならアシェ?」
「ホント素直ですわね?!」
どうやら俺があまりに素直に感想を言うものだから、シュエリアとしても半分納得してしまっているのか、ツッコミは激しめだが、不満があると言う感じはない。
「ぐぬぅ……ま、まあ、カッコかわいいを目指しているわたくし的には、両立できている時点で目標は達してますわね?」
「そうだな」
「まあ勝負は私の勝ちだけどね」
「勝負はしてないですわね」
「まあ、勝負ではなかったな」
「そこは勝負ってことにしといてよ……」
厳密には競ってはいたが、勝負と銘打ってはいないので勝手に勝ち負けにするのはどうかと思ってしまうわけで。
「じゃあいいわ、これから勝負しましょ?」
「ん、いいですわよ、次からはカッコよさに全振りしますわ」
そう言ってシュエリアとアシェはお互いにカッコいいセリフだのシュチュエーションだのを考え始めた。
その後、ひたすら二人のカッコいいに付き合わされた俺は、カッコいいアシェはいいけど、シュエリアはいつも通りがいいんだよなぁ……と、しみじみと思ったが、翌日には結局、いつも通りのシュエリアに戻っていたので口にすることはなかった……。
ご読了ありがとうございました!
感想、評価、ブックマーク等頂けますと励みになります。
そして申し訳ありません、作者の勝手な都合ながら制作意欲が変な方向に増してしまったので『別作品の同時投稿』をする方向性で今後制作をしていく事にした為、以前と同様の金曜日のみの更新に戻させて頂きます。
この作品の内容等には影響しませんが週の更新が一回、一話になるため進行が遅くなるのでその点だけ申し訳ございません。
その分も、両作品で楽しんで頂けるよう作品の品質向上に努めたいと思います。
ご理解いただけますと助かります。