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娯楽の国とエルフの暇  作者: ヒロミネ
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日本語って難しいですわね

「日本語って難しいですわよね」

「急にどうした」


 いつも通りの日常。シュエリアがいつも通り急に話を振ってくる。

 今日は……日本語?


「いえ、いろんな言葉と、言葉ごとの意味の違いとかあるでしょう」

「例えば」

「……?」

「いや、そこで首傾げられても」


 言い出したの自分だろうに、特に困り感はないようだ。


「うっ……そうですわね……例えば、ホモとゲイの違いとか」

「それ日本語じゃねぇし」


 というか地味にその方々に失礼だし。あかんよ。


「他にないのか」

「他ですの……」


 俺に問われて「うーん」と唸るシュエリア。

 そして。


「よくわからない単語とかは、ありますわ」

「ほう、例えば」


 似た意味からは逃げたシュエリアだが、意味の分からない単語とやらがあるらしい。


「例えば、痛くない腹を探られるとかいいますわよね」

「まあ、言うな」

「でも腹を探るってなんですの」

「何と言われても」


 そのままだと思うのだが。


「ドラ〇もんじゃないんだから、探る腹なんてないですわ」

「そういう意味じゃねぇよ」


 確かにド〇えもんは腹探ってるけど。そういう意味じゃない。


「痛くもない……特に悪くないのにわざわざ調べられたくないって意味だろ?」

「ふうん」


 俺の返答を聞いて、興味なさげなシュエリア。


「他にもありますわよ?」

「そうなのか?」


 例えばどんな言葉だろうか。


「ねえ、アシェ」

「は? なによ」

「愛撫とまさぐるって何が違うんですの」

「そりゃあ……愛があるか無いかよ」

「字面の話ですの?」

「違うわよ。行動にラヴがあるかよ」


 なるほど、さては此奴ら馬鹿だな?


「えっちかどうかじゃないんですの?」

「まさぐるのも愛撫もエロいわよ。でもね、まさぐるのは一方的な感じがするけど、愛撫はそこに相手への敬意とラヴがあるのよ」

「何を真面目に語ってもなぁ」


 どちらにしても下の話である。こいつ等こればっかりかよ。


「他にないのか」

「じゃあトモリに聞いてみますわ」

「そうだな」


 トモリさんはまともだし、大丈夫だろう。


「トモリさんは日本語で困ったこととかありますか」

「そうで~すね~?」


 トモリさんは俺の言葉に悩む、そして少しして口を再度開く。


「抹茶クリームフラペチーノ~」

「それは……日本語……?」


 呪文をいきなり言い出した。いや、そうじゃない。


「になります~?」

「あ、なるほど。ならないですよね」


 なるほど、日本語って難しいよな。


「確かに、〇〇になりますって言って商品出すけど、別にそれに変化するわけではないわよね」

「〇〇でございますが正解だな」


 確かに、これは難しいかもしれない。

 流石トモリさん、すごくまともに返してくれた。


「さて、後他には?」

「ねぇですわ」

「無いんかい」


 自分から振っておいて、ネタはほとんど他人頼りだったな。


「ま、いいけどさ」

「作者が頭良かったら、もうちょっとネタもあったはずですわ」

「メタいし失礼な」


 まあ、間違ってはないんだが……。


「ということでユウキ」

「ん?」

「ゲームしますわよ」

「ん、おう」


 どうやら時間はまだ飯時ではないようだ。

 さて、ゲームでもするか。

 こうしてまた、俺とシュエリア達は無駄な会話を垂れ流し、そのまま気ままにゲームに身を移すのであった。


ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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