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娯楽の国とエルフの暇  作者: ヒロミネ
246/266

よくある話ですわ

「勇者パーティを追放されましたわ」

「は?」


 魔王と王様を転移で交換した後、ちょっと出てくるといってどこかに行ったシュエリア。

 帰ってくるなりこの発言である。


「勇者に『変な髪形だな』って言われたから『誰の髪型がサザエさんみたいですの?』って言ってみたら『会話の通じない奴は俺のパーティに要らない』って言われて。まあ最近よくある話ですわ」

「よくはねぇよ」


 確かに昨今、追放物も多いけど、こんな理由で追放される奴はいない。


「ってわけで暇ですわ」

「マジか……」


 どうやら俺たちの冒険は、勇者パーティから追放されたところから始まるようだ。


「とりあえず、俺たちは俺たちで冒険したらいいんじゃないか?」

「ふむ、それもアリではありますわね?」


 そういいながらPCを起動するシュエリア。


「何してんだ」

「ゲームしますわ」

「うん、追放されて正解だよお前」


 勇者の判断、間違ってない。


「グラ〇ルリリンクは3月14日にアプデだし、エル〇ンも6月にはDLC出るのだから、ゲームするしかないですわよ?」

「まあ、言いたいことはわからなくはないんだが」


 俺もどちらかと言えば危険で疲れる冒険よりは、ゲームの方がいいなあとは思う。


「ってわけで、ゲームしますわ」

「まあ待てシュエリア」

「なんですの」

「ゲームネタは話すにはいいが、やるのには書くのが大変だから止めよう」

「……何目線の話ですの」

「作者目線の話」


 ゲームをやっている描写を文章にする、大変な話だ。

 動きは無いしそんな口プしないし、大変描きにくい。


「ってわけでだな、ゲームならプレイじゃなくて、話をしよう」

「ふむ……まあ、いいですわよ」


 そういってPCをシャットダウンするシュエリア。今度は話が通じたようだ。


「で、何のゲームの話ですの?」

「リリンクかエル〇ンかパルだな」

「一つろくにプレイできないゲーム入ってますわよ」


 それはどれのことだろう。どれも面白いゲームだと思うが。


「まあいいですわ。それで? どれにしようかしら」

「遊ぶゲームを決めるのも悩むけど、語るのも悩むよなあ」


 というわけで、まあ、うん、とりあえず。


「直近でアップデートのあるリリンクにしとくか」

「ユウキと作者が大好きな奴ですわね、何がとは言わないですわ」

「お、おう」


 多分声優さんの話だろうなあ……何がとは言わないのはシュエリアなりに嫉妬心があるのかもしれん。口にしたくない的な。


「で、何を話したいんですの?」

「追撃でなくね」

「あぁ……」


 そう呟いて俺を憐れむように見るシュエリア。おい、やめろ。


「なんだその目は」

「運悪い奴は可哀そうだなあと」

「お前はすごい出るもんな」

「ですわねえ」


 くそう、何の差だよこれ……。


「まあユウキにもその内出ますわよ」

「だといいけどな……」


 こればっかりは運なので、何とも言えないと思う。


「まあ、ひたすらやり続けるしかないですわ?」

「そうな、時間を見つけてコツコツとな」


 やっていくしかないもんな。

 リリンクからも逃げるなってことで。


「ほかに話題は?」

「うーん、無い」

「ユウキの愚痴だけで終わりましたわね……」


 確かにそういう形になるか。まいったな。


「冒険するか?」

「しねぇですわ」

「うーん」


 ゲームで忙しいって顔をするシュエリアを見て俺は思った。


「もういっそゲームやって今日はお開きでよくね」

「作者が逃げたのを感じましたわ」


 嫌なものを感じ取っているシュエリア。うん、まあ俺も感じるものはあるけど。


「夕飯ビーフシチューにするから許してくれ」

「御代わりありなら」

「交渉成立だな」


 と……こうして。

 シュエリアと俺たちは結局冒険に出ることはなく。

 とりあえず後日に軍資金を返しに向かったのであった。

「勇者パーティを追放されましたわ」

「は?」


 魔王と王様を転移で交換した後、ちょっと出てくるといってどこかに行ったシュエリア。

 帰ってくるなりこの発言である。


「勇者に『変な髪形だな』って言われたから『誰の髪型がサザエさんみたいですの?』って言ってみたら『会話の通じない奴は俺のパーティに要らない』って言われて。まあ最近よくある話ですわ」

「よくはねぇよ」


 確かに昨今、追放物も多いけど、こんな理由で追放される奴はいない。


「ってわけで暇ですわ」

「マジか……」


 どうやら俺たちの冒険は、勇者パーティから追放されたところから始まるようだ。


「とりあえず、俺たちは俺たちで冒険したらいいんじゃないか?」

「ふむ、それもアリではありますわね?」


 そういいながらPCを起動するシュエリア。


「何してんだ」

「ゲームしますわ」

「うん、追放されて正解だよお前」


 勇者の判断、間違ってない。


「グラ〇ルリリンクは3月14日にアプデだし、エル〇ンも6月にはDLC出るのだから、ゲームするしかないですわよ?」

「まあ、言いたいことはわからなくはないんだが」


 俺もどちらかと言えば危険で疲れる冒険よりは、ゲームの方がいいなあとは思う。


「ってわけで、ゲームしますわ」

「まあ待てシュエリア」

「なんですの」

「ゲームネタは話すにはいいが、やるのには書くのが大変だから止めよう」

「……何目線の話ですの」

「作者目線の話」


 ゲームをやっている描写を文章にする、大変な話だ。

 動きは無いしそんな口プしないし、大変描きにくい。


「ってわけでだな、ゲームならプレイじゃなくて、話をしよう」

「ふむ……まあ、いいですわよ」


 そういってPCをシャットダウンするシュエリア。今度は話が通じたようだ。


「で、何のゲームの話ですの?」

「リリンクかエル〇ンかパルだな」

「一つろくにプレイできないゲーム入ってますわよ」


 それはどれのことだろう。どれも面白いゲームだと思うが。


「まあいいですわ。それで? どれにしようかしら」

「遊ぶゲームを決めるのも悩むけど、語るのも悩むよなあ」


 というわけで、まあ、うん、とりあえず。


「直近でアップデートのあるリリンクにしとくか」

「ユウキと作者が大好きな奴ですわね、何がとは言わないですわ」

「お、おう」


 多分声優さんの話だろうなあ……何がとは言わないのはシュエリアなりに嫉妬心があるのかもしれん。口にしたくない的な。


「で、何を話したいんですの?」

「追撃でなくね」

「あぁ……」


 そう呟いて俺を憐れむように見るシュエリア。おい、やめろ。


「なんだその目は」

「運悪い奴は可哀そうだなあと」

「お前はすごい出るもんな」

「ですわねえ」


 くそう、何の差だよこれ……。


「まあユウキにもその内出ますわよ」

「だといいけどな……」


 こればっかりは運なので、何とも言えないと思う。


「まあ、ひたすらやり続けるしかないですわ?」

「そうな、時間を見つけてコツコツとな」


 やっていくしかないもんな。

 リリンクからも逃げるなってことで。


「ほかに話題は?」

「うーん、無い」

「ユウキの愚痴だけで終わりましたわね……」


 確かにそういう形になるか。まいったな。


「冒険するか?」

「しねぇですわ」

「うーん」


 ゲームで忙しいって顔をするシュエリアを見て俺は思った。


「もういっそゲームやって今日はお開きでよくね」

「作者が逃げたのを感じましたわ」


 嫌なものを感じ取っているシュエリア。うん、まあ俺も感じるものはあるけど。


「夕飯ビーフシチューにするから許してくれ」

「御代わりありなら」

「交渉成立だな」


 と……こうして。

 シュエリアと俺たちは結局冒険に出ることはなく。

 とりあえず後日に軍資金を返しに向かったのであった。


ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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