アシェのターン ですわ
更新を早めました。
色々とやらかしてしまい申し訳ないです。
引き続きエルフの暇を楽しんで頂けますと幸いです。
「おっち〇ぽ、おっま〇こらんらんらーん」
「何お前どんだけ最低なの」
いつも通りシュエリアの部屋に行こうとすると、廊下で同じくシュエリアの部屋を目指しているであろうアシェに出会った。
結構最低な何かを歌いながら。上機嫌な阿保に。
「膣は……いえ、実は、今回は私のターンなのよ!」
「は?」
何を言っているんだろうこの阿保エルフは。
「とりあえずシュエリアの部屋行かね?」
「イくわ」
「……おう」
なんか一々発言が下ネタな気がするけど、気のせいだよな。
「さて、シュエリア、おはよう」
「おはようシュエリア、そして私のターンよ」
「ああ、そうですわね?」
どうやらシュエリアはアシェのターンだと理解しているらしい。どういうことだ?
「6月9日は私の誕生日よ!」
「そうなのか」
へぇ、なるほど。
「それで、お前のターンなのか」
「そうよ! 現実はもう6月終わるけどね!」
「メタいな」
まあでも、そうか、梅雨入り時がコイツの誕生日なのか。
というかなんか意図的な物を感じる誕生日だな。
「嘘とかでは無いんだよな?」
「無いわ。実はこれが時系列的にはちょっと前の話で、没にしたけど自己紹介回で私のターンが無かったから埋め合わせに投稿されるとかそういう事も無いわ」
「絶妙に嫌なライン攻めて来るな」
つまり、作者の凡ミスの埋め合わせらしい。
「で、お前のターン……誕生日だと何が起こるんだ?」
「私のテンションが高いわ!」
「あー、こっちが引くやつだ」
コイツのテンションは高ければ高いほど下に行く。
だから正直引くレベルのテンションで来られるに違いないのだ。
「とりあえず下ネタ思い付く限り言っていい?」
「なんで良いと思った」
断りを入れる必要も無くいいわけがない。
「一応確認したのに駄目なの? 私の誕生日よ?」
「そうだな、特別な日だな。だから大人しくしてろ」
「えぇー」
「嫌そうにすんな」
まったく、放置してたらどんな下ネタぶっ放してくるかわかったもんじゃない。
「じゃあ構って」
「それくらいなら」
そういうわけで俺はアシェを構う事になった。
どうしたらいいんだろうな?
「とりあえずナデナデして?」
「お、おう」
結構普通なおねだりだった、良かった……。
「違う違う、撫でるなら股でしょう」
「お前の頭どうなってんの?」
頭を撫でたら真顔でド直球の下ネタ放たれたよ。
大人しくしている約束はどこへ?
「冗談よ。大人しく撫でられてるから早くして」
「お前の冗談、冗談に聞こえねぇんだよなあ……」
マジで言っているようにしか聞こえない。最低の駄エロフだ。
「一杯愛撫されたわね」
「言い方よ」
ただ頭を撫でただけである。言い方に語弊しかない。
「シュエリアが羨ましそうにしているのが本当に心底心地いいわ」
「お前最低だな」
「誉め言葉ね」
「無敵かよ」
コイツメンタル強いな。
つよつよ過ぎて引くわ。
「お前、他にして欲しいこと無いのか、大人しくしてろ」
「うん? そうねぇ、じゃ、膝枕」
「はいはい」
言われる通り膝枕すると、アシェはニタァっと笑う。
「臭う、臭うわ!」
「最低お前もうホント最低!!」
もう誰かこの下ネタクイーン止めろよ。
俺コイツの相手しきれねぇよ。
「アシェは元気ですわねぇ」
「シュエリア、コイツ止めてくれないか」
「残念ですわね、今回は作者の……運命の定めたアシェのターン、今回ばかりは私も手が出ませんわ」
「そんな馬鹿な」
俺らの無敵のヒロイン、シュエリアさんに出来ないことがあるだと?!
「はー、堪能したわ」
「そうか、じゃあお前もう後は大人しくしてるな?」
「えぇ、まあ一通りボケたしいいわよ、ちょっとだけ大人しくするわ」
「ちょっとかよ」
俺はシュエリアに救いの手を求めて見つめるが、首を振られて終わる。
「次は何する気だ」
「次? そうねぇ、下ネタ早口言葉とかどう?」
「……どんな」
「なまむみなまもめなまままも」
「なまもめ何てイヤらしい! って他所様のネタじゃねぇか!」
「ノリツッコミが良い感じよ」
褒められても嬉しくない事ってあるんだな。
いや、コイツ等と絡んでると結構あるけど。
「さてユウキ、ここでひとつ提案よ」
「何だ?」
「もう飽きたから二度寝してきていい?」
「お前本当に自由だな?!」
下ネタクイーン、自分のターンに飽きてしまった。
「人程不自由な生き物も居ないと思うわよ?」
「急に何かカッコいいこと言い始めたな」
「そんなわけで私は睡眠に囚われてしまうのよ」
「カッコよさげに言おうとしているけれど結局ただの二度寝だよな」
「そうね、認めましょう、私は二度寝するのだと」
「やけに素直に認めたな」
「ただし、私もまた、睡魔という魔に魅入られた、1人の被害者に過ぎないという事は、覚えておいて欲しいわ」
「なんかもうメンドクサイなお前!」
こうしてアシェは二度寝の姿勢に入る。
俺の膝の上で。
「膝上で寝るのかよ」
「大人しくする条件だから仕方ないですわね?」
「そうかあ?」
そうだろうか、別に寝るのは何処でもいい気がするが。
「ま、とりあえず、おつかれさん」
「えぇ、おつかれですわ」
こうして下ネタクイーンと過ごす朝の一幕は終わりを告げた。
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