表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
娯楽の国とエルフの暇  作者: ヒロミネ
190/266

バレンタインでしたわね

「FG〇のバレンタインデーは2月17日でしたわね」

「またメタな話をしているな」


 いつも通りの休日、お菓子をつまみながらだらだらアニメを見ているとシュエリアがいきなりリアルな話をしてきた。


「大抵のソシャゲはイベント事は始まる前にやり始めて当日が過ぎたら終わるのにFG〇は違いましたわね」

「まあ作者共々やっているゲームでは、そうだな」


 他にもそういうゲームはあるかもしれないが、大抵はイベント事って言うのは早めに開催されていたりするものだ。


「そんなわけでバレンタインの話ですわ」

「ガン〇ウォーとか?」

「それ血バレですわ」


 どうやら血バレでは無かったらしい。

 さて、それで、何について話すのだろう。


「とりあえずチョコあげますわね」

「シュエリアのバレンタインは今日だったか」


 チョコを受け取りながら遅かったなと思いつつ、受け取ったものを見る。


「ト〇ポじゃん」

「ロ〇テですわ」


 結構手抜きなチョコを貰ってしまった。嫁からなのに。


「まあ美味いから良いけどさ」

「でしょう? 凝ったものは昨年やっちゃったし、今度はユウキの好みに合わせましたわ」

「なるほど、ありがとう」


 まああまり凝った物だと食べにくいしな、これくらいがいいのかもしれない。


「さてそれで、バレンタインの話ってことだったが、なんか話すことあるのか?」

「そうですわね、無いですわ」

「無いんかい」


 それじゃあこの回これで終了してしまうんだが。


「こういう時は皆で意見を出し合うのがシュエリア流ですわ」

「さよで」


 シュエリアがそういうならそれでいいのだろう。

 さて、それじゃあ皆を呼ぶか。


「みんな集まれー!」

「呼び方おかしいですわね」


 どうやらこの方法はお気に召さなかったらしい。

 とは言え……うん、俺もちょっと変なテンションだったかもしれない。


「さて、冗談はさておき。ラ〇ンで連絡するからちょっと待ってろ」

「魔法で召喚した方が早いですわ」

「やめろ」


 アイネとかトモリさんはスタバに行ってるはずだ。いきなり召喚するのはマズイ。


「仕方ないですわね。ゆっくり待つとしますわ」

「そうしてくれ」


 そんなわけで待つこと数十分。いつものメンバーが集まった。


「話題がないならわざわざバレンタインに固執する必要ないんじゃないの?」

「いきなり前提崩しに掛かるのやめろ」


 アシェが言っていることは至極まっとうだが、それでもツッコんでおく。


「でも実際話すことないんでしょう?」

「それをこれから皆で話そうって言ってんだよ」

「仕方ないわね、まったく」


 とりあえずアシェは渋々と言った様子でこの状況を受け入れてくれた。

 さて、何について話そうか。


「そういえば俺、シュエリア以外からチョコ貰ってないな」

「忘れてましたっ」

「同じ~く~」

「え、欲しかったの?」

「お姉ちゃんは昨年失敗したから自粛したんだけど」


 忘れてたのが2名、覚えてたけどくれなかったのが2名。うん、悲しい。


「これがハーレムとは思えない」

「器じゃなかったんですわ」

「ひでえな」


 そうかも知れんが、ストレートに言われると傷つく。


「じゃあ今からでもくれよ」

「仕方ないわね、じゃあコ〇ラのマーチでいい?」

「シュエリアと発想が同じかよ」


 アシェもロ〇テの回し者だった。


「じゃあ何が良いのよ」

「いや、コ〇ラでいい」

「ならなんでツッコんだのよ……」


 ツッコんでしまうのは性みたいなものだ、許して欲しい。


「アイネは何かくれたりしないのか?」

「にゃっ。そうですねっ、私を上げますっ」

「アイネ可愛いなぁ」

「相変わらず妹バカですわね」

「お姉ちゃんがそれやった時引かれた気がするんだけど……」


 確かに去年義姉さんがやってきた時は引いたし、ツッコんだな。


「まあでもアイネだから可愛いんだよ」

「はいはいですわですわ」


 なんか適当に流されてしまった。本当に可愛いのに。


「トモリさんは」

「では~これを~」

「お?」


 出て来たのはチョコレート味のアレ。

 チョコまみれなるカン〇リー〇ームだった。


「なんで持ってるんですか」

「帰りに~お買い物~?」

「あぁ」


 バレンタインデーについて話すっていったから帰りに買ってきてくれたのか。


「ありがとうございます」

「はい~」


 やっぱりだが、凝ったのを貰うのも嬉しいが食べやすさを考えればこのくらいのお菓子の方がいいかもしれない。


「さて、俺としてはチョコも貰えて満足なわけだが」

「まあ実際くれたのトモリだけだけれどね」


 確かにその通りだが……うん……。


「ま、話題も特になかったし、仕方ないですわね、これでお楽しみは終わりとしますわ」

「結局何にも話してないけどな」


 無駄話どころか、遂に何にも話してないまで来てしまった。


「そんなわけでユウキ、お昼ですわ」

「はいはい」


 時間を見ればもう昼前だ。

 またこの展開かよと、そろそろ飽きて来た読者が居てもいいレベルである。


「ま、昼はチョコレート入りのカレーにでもしておけばバレンタインっぽいだろ」

「超やっつけですわね」


 そんなわけで、俺達はお昼からカレーを食う事にしたのだった。


ご読了ありがとうございました!

感想、評価、ブックマーク等頂けますと励みになります!!

次回更新は翌週の土曜日21:00までを予定しております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ