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娯楽の国とエルフの暇  作者: ヒロミネ
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聖夜の出来事ですの?

「メリークリスマス! というと思ったか!! ですわ!!」

「テンションたけぇな」


 いつも通り休日にシュエリアの部屋で過ごしていると急にシュエリアが立って叫び始めた。

 いつものこととは言え今日はやけに声を張っている。五月蠅い。


「日本中が今、クリスマスで浮かれているとき、作者は一人部屋でぼっち小説書きですわ。この話だって平日時間が取れなくてイヴに書いてますわ!」

「止めてやれよ悲しくなる」


 なんだかとても悲しくなるので止めてあげて欲しい。


「そんなわけでクリスマスですわよ、ユウキ」

「そうだな」

「プレゼントはよ」

「催促するか普通?」


 まさかこの流れで催促されるとは思わなかった。


「いいからはよですわ」

「はいはい……」


 まあこんなこともあろうかと、持ってるんですけどね、プレゼント。


「今年はなんですの?」

「お前が欲しがってたアーマー〇コアだよ」

「アー〇ードコアのⅥが欲しいのは作者ですわ……」

「でもお前も欲しいだろ?」

「まあそうだけれど。っていうかまだ発売日すら決まってねぇですわ」

「来年には出るよ」


 そんなわけでプレゼントは渡したので後はなんとなくクリスマスを過ごすだけだ。


「まあでも、有り難く貰っておきますわ。リアルじゃありえない架空の贈り物」

「言い方よ」


 それじゃあ俺が何もプレゼントしてないみたいだ。


「さて、そろそろいい頃合いだから言っておくことがありますわ」

「どこら辺がいい頃合いなのかわからないけどなんだ?」


 何か改まって言うような事があったのだろうか。


「実はできましたわ」

「何が」

「子供が」

「……………………は?」


 今なんて言ったこのエルフ。

 子供がどうのって。できたとかなんとか?


「できたって、子供が?」

「なんで聞き返すんですの?」

「いや、え、えぇ?!」


 このタイミングでぶち込んで来る内容かコレ?


「ふふっ、その反応が見たかったんですわ」

「な、じゃあ嘘か」

「いえ、本当ですわよ?」

「お前ホント良い性格してるわ」


 つまりドッキリと見せかけたガチだったわけだ。

 このタイミングで言う事かな……。


「というわけで、わたくしその内産休とか取るし、しばらく家で引き籠り生活になりますわね」

「ちなみに今何か月程でしょうか」

「秘密ですわ」

「めんどくせぇなお前!」


 ちくしょう、俺の嫁超メンドクサイ奴なんだけど、どうしよう。これがこれから母になる奴のすることだろうか。

 コイツが母親じゃ教育面が心配だ……俺がなんとかしなければ。


「そんなわけで次回は最終回ですわ」

「それは嘘だろ」

「ッチ」

「どんな訳だよって話だからな? そもそも」


 妊娠したので最終回ですとか、よくわからないから。うん。

 でも子供が出来たら俺らの生活ってどうなるのだろう。


「子供が出来た先のことはまあ何とかなりますわよ。ていうかしますわ」

「お前にも母親の自覚はあるんだな」

「まあそりゃあ、ユウキとわたくしの子ですもの。どうせなら女の子がいいですわね、可愛いハーフエルフですわ」

「まあ、そうだな」


 コイツの子だから多少自由奔放というか、快楽主義のある子になりかねないので男よりは女の子の方が可愛いから許せる感はある。イケメンでも許されないことも美少女は許されるからな。……知らんけど。


「男だとユウキみたいなハーレムっ気のある優男になられても困るからわたくしみたいなウザかわな子の方が得ですわ」

「理由が最低な気がするけどまあいいや」


 考えても始まらない。今の段階では性別が分からないくらいの月日ということだけがわかった。


「ところでこの物語って子供が生まれたら終わるんですの?」

「さあ? おわらないんじゃね? 知らんけど」

「今日めっちゃ知らんけど使いますわね」

「流行語だから」


 っていうかそんなに使ってない。


「さて、いう事は言ったし後はクリパを楽しむだけですわね」

「もうすぐトモリさん達も帰って来るだろ」

「アイネもイヴにまでわざわざスタバってもの好きですわよね」

「いや、いいだろスタバ」


 別にクリスマスに行っても何の問題も無いと思う。

 トモリさんとアイネは行き過ぎな気もするが。


「さ、それじゃあ皆が帰ってくるまでに準備を終わらせますわよ」

「ん? おう」


 そこは別に皆が揃ってから皆で準備しても楽しいのではないかと思ったが、まあその辺は成り行きでいいのだろう。


「今年も一年、短かったな」

「何言ってんですの、まだ終わりじゃないですわ」


 確かに、でもなんだかこれが最後な気がして、俺はつい呟いてしまった。


「今年も一年お疲れさまでした」

「何言ってんですの、本当に。早く準備しますわよ」

「はいはいっと」


 こうして俺とシュエリアはクリスマスの準備を始め、夜には皆で盛大にクリスマスパーティで盛り上がったのだった。


ご読了ありがとうございました!

感想、評価、ブックマーク等頂けますと励みになります!!


今年もあとわずか、エルフの暇を読んでくださっている皆さま、ありがどうございます。

皆さま今年もお忙しいところ暇を見て読んで頂けているであろうことありがたく思っています。

作中で言ってしまいましたが今年も一年お疲れさまでした。

来年もエルフの暇をよろしくお願いしたします。

というわけで、次回更新は年始、元旦を予定しております!

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