表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/24

「超間違えてるじゃないですか」───北川翔大

「優斗は何も間違ってないんです。他に好きな人ができちゃうのも自分ではどうしようもないことだし、きちんと私にまっすぐ伝えてくれたし…」


でも、だからこそ。


「…だから余計につらいんです。優斗が浮気してたとしたら、私は優斗のことを嫌いになれるし、相手の女の子に怒りを向けることもできる。むしろ、その方が楽なんじゃないかって…思って。このどうしようもない気持ち、誰にぶつけたらいいのか分かんなくて…これじゃあ、私だけが間違ってるみたいで、つらくて…」


自分でも何を言っているのか分からなかった。きっと、北川さんもどうしたらいいのか分かんなくなってると思う。困らせてると思う。

でも今だけはわがままを許してほしい、なんて思う私はやっぱり間違ってるんだろうか。


「ごめんなさい、色々語っちゃって。あんまり気にしなくていいので…」

「桜井さんはその人のこと、間違ってないって言ってますけど」


唐突に、そう言われる。


「間違えてるじゃないですか」

「…他の人好きになっちゃうのは、しょうがないです。私にも、彼にもどうすることもできないし」


そうじゃなくて、というように北川さんは首をふった。


「こんなに自分のこと思ってくれてて、一生懸命なのに頼りなくて、そんな素敵な子手放しちゃうなんて、超間違えてるじゃないですか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ