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癒された心

(遅くなっちゃった…)


美容院の帰り、洋服やコスメなど、色々と買っていたらいつの間にか時間がたっていた。


優斗と別れたこと、家族に報告しなければならないとは思うものの、今はそれができるくらいの広い心は持ち合わせていない。


───もしかしたら取り消しにきてくれるかもしれない───なんて、そんな淡い期待にかけてもどうしようもないって頭では分かってる。


でも、報告してしまったら本当に既成事実になってしまうような気がして、こわい。


また苦しい気持ちに襲われそうになって、必死で思考停止しようとする。


そのときふと北川さんの言葉が脳裏によみがえった。


『こんなに自分のこと思ってくれてて、一生懸命なのに頼りなくて、そんな素敵な子手放しちゃうなんて、超間違えてるじゃないですか』


無意識のうちに笑みがこぼれた。


そうだよ、私のことみてくれてる人もいるじゃん。


北川さん、いい人だったな…

丁寧で、優しくて、そしてあったかい。

癒されるというか、安心する。

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