お嬢様(2)【シャル視点】
あーーーーーー
と思った時にはもう遅かった。目から涙がこぼれる。
(お嬢様はいつも文句ばかりで、私は辞めることも出来ないから言われっぱなし。褒められることもなかったし、こき使われては文句や愚痴を聞く生活。それでも私が甘やかしたからだと反省して頑張って、諦めかけた時だったから……)
私は決めた。
「お嬢様、私はお嬢様が改心されると言うならば、いつでもお嬢様の味方です!」
「ありがとうシャル……」
「ではまだ起きたばかりで混乱しているでしょう。今日はもうお休みください。」
私はニコリとこれまでしてこなかった笑顔で部屋を出て行った。
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「……ところで今日の夕食は屋敷の者全員が集まるのかしら?」
いつものように起こしに行くとそう聞かれた。私はまた文句を言うのかと一瞬考えたが、お嬢様が何かを決意した顔に見えて、そうでは無いことは分かったため、「はい。」と一言で答えた。
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「昨日、友人の家での事件では私の行いにより、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」
やはりこの事を言うためだった。使用人達も昨日の私と同じ心境だろう。特にメイド長や料理長はいじめが酷かったからな……その分感動も大きいだろう。それにまだ5歳。許さないという人間も少ないはずだ。頑張れお嬢様!
「反省してくださった事、感謝いたします。すぐに許せとは言わないとお嬢様は言いましたが、私含む屋敷の使用人はお嬢様達の従者です。旦那様に拾っていただいたご恩は一生忘れられません。そんな私たちだからこそ、お嬢様を許さないはずがございません。」
さすがメイド長!みんなの気持ちをまとめて上手く伝えている!凄い!私2行で終わっちゃったのに!
そうして無事にお嬢様の謝罪はみんなに受け入れられた。
来ていただいてありがとうございます!おいなりさん好きです(^ω^)
シャルの性格結構好きです(笑)ギャップ萌えというか、口調とか物静かでルズよりお嬢様っぽいのに結構ギャグ思考持ってる……みたいな( ̄▽ ̄)
個性豊かなキャラクター達をこれからもよろしくお願いします!
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