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悪役令嬢?ですよね?  作者: おいなりさん好き
第1章 転生したようです
3/10

反省を示すようです

「お嬢様、お目覚めの時間です」


シャルの綺麗な声で起こされるまで熟睡してしまった。


「やはりお疲れだったのでしょう。ご機嫌はいかがですか?」


「えぇ、とてもスッキリしたわ。……ところで今日の夕食は屋敷の者全員が集まるのかしら?」


ソルレッド家では夕食の時、全員が集まるという習慣がある。


私は以前まで、料理長には「今日の夕食は私の好みではありませんわ。次は私の好みに合わせて作りなさい。」や、「こんな物不味くて食べられませんわ!」と言って皿の上の物をその場で捨てたり(掃除をしたのは使用人達だった)、

メイド長には「先日入った新人が私の部屋の小物を落としたのよ?ちゃんと教育なさい!」と壊れてもいない小物のことで1ヶ月小言を言ったりと、小姑のようなことを繰り返していたので、使用人達は私の前で笑顔を作らなくなった。

本当ならどつきまわしたいだろうが、そんな事がバレるとお父様やソーズお兄様に社会的に抹殺されるので、使用人達が私に出来ることは冷たい態度を取るぐらいだ。それが分かっているからこそいじめを繰り返したのだが……


(今日こそはみんなに謝らないと!)


ーーーーーーーーーーーーーーー


家庭教師に勉強を教えられていると時間はすぐに夕飯時となった。


私が部屋に着くとすでに全員座っていた。


「おや、今日は少し早かったね。」


「そ、そうでしたか?」

(お父様、1分しか違いませんわ……)


お父様は30代には見えない若々しさで、少し暗い緑色の髪と目を持つ。いつも笑顔だ。


「ルズちゃん……1分早いなんてどうしたの?あなたまだ体調が悪いんじゃない?」


(お母様、そんなに心配さるほどのことではございません。お顔が真っ青です。)


ちなみにお母様も若い。本当に32歳?と聞くと「おばあ様を見たらもっとびっくりするわよ?」と返された。うちの家系は老けないのか……?


「いいえお母様、私は元気です。今日は少しお話ししたい事があり、気を引き締めると少し早くなってしまいました。」


そう言って私は立ち上がり、みんなを見渡した。相変わらず使用人達の目は厳しく私に突き刺さる。


(き、緊張する……)

「昨日、友人の家での事件では私の行いにより、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」


使用人達全員の頭にびっくりマークが浮かんでいる。あ、こら料理長口元を押さえて「そんなバカな……」みたいな顔するのやめなさい。迫真すぎるわよ。あなた顔立ち綺麗なのにそんな目見開いちゃ怖いわよ。


「私も痛さを味わい、これまでの行いを深く反省いたしました(転生したからとは言えない)。……そこで今日、私は心を入れ替え、みんなに優しく接すると誓います。今まで本当にごめんなさい。もちろんすぐに許せとは申しません。ですが私にもう一度チャンスを与えてくださいませんか?」


……使用人が泣きじゃくっている。


「ルズ、きちんとごめんなさい言えて偉いねぇ。お兄ちゃんも応援するよ〜」


「ありがとうございますソーズお兄様!」


「甘えたがりなルズも可愛いけど、間違いを反省できるルズはもっと可愛いねぇ。」


ソーズお兄様は私と6歳違いで、現在11歳。長い金髪は前髪が斜めに切りそろえられており、緑の垂れ目で、右目の斜め下にホクロがある。知的な雰囲気だ


「……おじょうざま、これまでの行い、わだぐじも、大人げありまぜんでじだ…………」


メイド長、めっちゃ、泣いとる。

……あ、落ち着いたかな


「反省してくださった事、感謝いたします。すぐに許せとは言わないとお嬢様は言いましたが、わたくし含む屋敷の使用人はお嬢様達の従者です。旦那様に拾っていただいたご恩は一生忘れられません。そんな私たちだからこそ、お嬢様を許さないはずがございません。」


「メイド長……それにみんなも……ありがとう!」


「じゃあ仲直りに祝してみんなで乾杯しようか。……乾杯!!」


「「「乾杯!!」」」


それから使用人達とよく話すようになり、使用人達とは確執なんてなかったように、すっかり仲良しだ。




来てくださりありがとうございます!おいなりさん好きです( ^ω^ )


誤字などございましたら報告どうぞよろしくお願いします!他にも感想などお寄せいただきたいです……!

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