アリス、 地上に出る
地下迷宮、それは太古の昔に神が作ったとさせるダンジョンである。地下迷宮にはいくつかのレベルに分けられていてそのレベルに応じて出てくるモンスターの強さが違っていたり、トラップの多さなど色々ある。その他にも階層か深ければ深いほど発見される宝物は高価であり希に魔導書なども発見されることもある。その地下迷宮の中で最難関を誇り未だかつて達成者が居ないとされているのが【死の迷宮】とされていて、その迷宮がどれほどの階層に分かっておらず今日までの最高で五階層でありそれより下は探索されていない。
そんなある日、二人の男女が死の迷宮に入って行くのを見たという報告を受けその者を捕まえて尋問したことろ、その場いた者は顔面蒼白するような答えが帰ってきた。
「子供を捨てた…年は五歳…だ」
「なっ!?」
「そ、総督」
総督と言われた男はあまりの驚愕に言葉を発することを忘れる程であった。総督が言葉を発したのは数秒後のことであった
「…ま……せ」
「え?」
「今すぐに探せと言っている!!」
結果を言えば捨てられたと言う子供は見つからず、捨てた張本人もその後自らの魔法で命を絶ち、事件は文字どうり迷宮入りとなった。
その残酷とも言える事件から約十年が経った。
十年が経った今でも死の迷宮の達成者はおらず、最深部がどうなっているのかも解明されていな。そんな死の迷宮の一角にある男がいた
「そろそろ地上って所に行ってみるか」
その馬鹿げた発言をしたのは十年前に捨てられたと言われている子供であり、死の迷宮の達成者である。
「地上に行くための道も教えて貰ったことだし、行ってくるよ」
少年は誰も居ないと壁…では無く
「あらあら?もう行ってしまうの?」
お姉さんだった…しかも…デカい何処とは言わないが
「あぁマリアさん、いつまでもここに居る訳には行かないし。地上がどんな所か知りたいし」
「そう、寂しくなるわねぇ」
マリアと呼ばれた彼女はこの迷宮にいた階層ボスでアイリスによって屈服した元蛇神であるそんな彼女はわざとらしく泣き真似をする
それを見てアリスは苦笑いをしながら地上に出る準備を進めていた
「あった当時は黒髪に黒目だったのに今では白髪に紅眼になってしまって…」
「しょうがねぇだろ?ここの食い物と言ったらモンスターの肉ぐらいしかねぇんだからよ」
「まぁそうよね」
そんなこんなで準備を終えたアイリスは迷宮の入り口まで行くとマリアが大事な事を言い忘れたと言ってアリスを呼び止めた
「アリスくん!最後に言いたいことがあるのよ」
「なんだよ、さっき別れの言葉は聞いたぜ?」
「違うわよ!一年に二回はちゃんと帰ってくるのよ!あと彼女が出来たら私に見せなさいよ!見定めて上げるから!」
「はいはいわかりましたよ!んじゃ行ってくるわ」
そう言ってアリスは元気よく呼び出して行った
残ったマリアはアリスが元気いっぱいに蹴り出した行き良いで地形がめちゃくちゃになったのを見てため息をつくのであった
「ほんとに大丈夫かしら?心配だわ」
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