第八十七話:『学園モノの主人公の消しゴム』
「てんせいごーまたすぐてんせー」
『最近その歌をよく歌いますね。マイブームかなにかですか』
「田中さんから地球土産でとあるバンドのCDを貰ったんですよ。まるで自分のことを歌っているかのような歌詞に惹かれまして」
※『女神「異世界転生何になりたいですか」俺「勇者の肋骨で」』とかいうアニメのOP主題歌を歌っている終活クラブさんの曲、『転生願望』より。
『どうして田中が地球に。あそこは異世界転生者の受け入れしていないでしょうに』
「目的の転生先に行く際の中継地点として訪れたそうです」
『そんな海外旅行前の成田空港みたいな』
「女神様も地味に詳しいですね」
※作者は羽田を年数回利用しています。遅れるのが怖いので毎度数時間前には到着し、読書して暇つぶししております。
『故郷の音楽を聴いて哀愁とか湧いたりするのですか?』
「ロックバンドですからね。前向きになる元気は貰えますが、ホームシックにはなりませんよ。でもこういうのはライブとかで生の演奏を聴くのが一番なんですけどね」
『それでしたらこうすれば良いかと』
「おお、突然観客いっぱいのライブ会場に」
『空間の軸を重ねた感じです。私達の姿は見えませんし触れられませんが、音声や光景は共有できます』
「久しぶりに知的な神様パワーを見た気がします。あ、でもタダ見は良くないと思うのでお金は払っておかないと」
『レジとかに入れると計算が合わなくなりますよ。当日チケットをネットで購入しておけば良いかと』
「お、演奏が始まりましたね。やっぱりこの全身に響き渡る音圧は生ならではですね」
『そうですね。演奏もさることながら、観客を盛り上がらせる工夫も良いですね』
「皆腕を振って楽しそうですよね。あ、ほら女神様。田中さんコールが始まりましたよ」
『会場でまさかの田中コール。田中にロックは関係あるのでしょうか』
※実際の終活クラブのライブで田中コールはありました。ありました。
「田中さんは恋人探しのために人生繰り返していますし、生き様的にはロックでは」
『否定はできませんね。おっと、そろそろ異世界転生の時間ですね』
「ライブが終わってからじゃダメですかね?」
『構いませんが、転生先くらいは今のうちに決めておいてください』
「それじゃあガッサンガサリのぷぅっと。The Tさんより『学園モノの主人公の消しゴム』」
『消耗品ですか』
「人間も社会の営みにおける消耗品みたいなものですから、実質人間への転生と変わりないかと」
『その視点を持つのは遥か頭上から見下ろせる神か、社会の営みにおいて心の消耗しきった人間くらいですよ』
「消耗させるか消耗させられるかで聞こえは変わりますからね。俺も前者になりたいものです」
『消しゴムが消耗させてくるのはちょっと遠慮願いたいですね。おや、どうやら私達が乱入したのはライブの折り返しだったようですね。先に演奏を始めた方との合同演奏が始まりましたよ』
「うわぁ、前半の方も聞きたかったなぁ……」
『仕方ありませんね。開演直後の時間帯に移動しなおしましょう』
「わーい」
◇
『なんなんですか、なんなんですか』
「ただいま戻りました。あ、あの時のライブの前半に演奏していた方の曲ですね」
『妙に共感したくなるような歌詞でしたからね』
※『女神「異世界転生何になりたいですか」俺「勇者の肋骨で」』とかいうアニメのED主題歌を歌っているshallmさんの曲、『何なんですか?』より。
「へぇ、人間の作った歌詞でも女神様が共感するようなこともあるんですね」
『ええ、おかげさまで。それで学園モノの主人公の消しゴムでしたか』
「はい。舞台はファンタジー世界の魔法学園。そこで立派な魔法使いを目指すルクラという女の子の消しゴムとして転生してきました」
『異世界の学園モノとなると、魔法学園といった形にはなりますか』
「わざわざ異世界で普通の学園に行きたがる人はいないでしょうからね」
『漫画やアニメでは描写されていないだけで、普通に商人や役人などの役職につくための学び場は存在していると思いますよ』
「ルクラは奥手で人見知りの子でした。こちら写真です」
『前髪で目が隠れていますね。委縮している様子で小柄な印象も受けます。この子の消しゴムになったのですね』
「はい。俺の消しゴム生はルクラへの復讐心から始まりました」
『奥手で人見知りの子相手なのに』
「こんな可愛いらしい子でも、非常に残虐な面もあったのです」
『ギャップ萌えとはまた別でしょうが、貴方が被害にでもあったのですか』
「はい。俺は購買部で彼女に買われ、これから楽しい学園ライフを送れると信じていました」
『送るのは貴方ではないのですがね』
「しかし、ルクラは出会ったばかりの俺の服をひん剥き、ナイフで俺の背中を削り出したのです」
『消しゴムのカバーを取り外し、ナイフで消しゴムを削り始めたと』
「しかも知らない男の名前をですよ」
『それただの恋のおまじないでは。シーズという名前が彫られていますね』
「俺の立場にもなってください。可愛い子と知り合えたと思ったら、違う男の名前を体に彫られる屈辱」
『人間同士なら相当な辱めではありますね。実態は同じ立場だと勘違いしている消しゴム風情ですが』
「そんなわけで俺は復讐のために暗躍する日々を送ることになります」
『所有物如きが思い上がっていますね』
「手始めに魔法の授業。初級魔法を習得し練習する時に俺は消しゴムとしての力を使い、ルクラに干渉します」
『消しゴムの力ってなんですか』
「それはもちろん消しゴムの役割、良い感じに情報を修正する能力です」
『消しゴムの用途を拡大解釈し過ぎでは』
「この世界では魔法を習得する際には魔導書と契約を行い、その魔導書に記されている魔法を自らの魂に登録するという仕組みでして。俺は彼女の登録していた魔法をこっそりと修正したのです」
『習得したはずの魔法を別の魔法にしてしまったと。そうなると混乱は避けられないでしょうね』
「ええ。彼女のサンダーボールを俺の知る魔法に変えてやりましたよ」
『どんな魔法ですか?』
「テンペストライトニングです」
※第三十四話参照。轟け、テンペストライトニング。
『それ別世界の雷属性最強のやつ』
「トレーニング人形はおろか、その先の壁まで消し炭になった時のルクラの困惑した表情は実に良かったです」
『初級魔法のつもりで覚えた魔法が最強クラスですからね。そういえば以前の転生ではノーリスクで撃てていましたが、今回もそうなのですか?』
「いえ、ルクラは勇者ではありませんからね。代償は必要でした」
『勇者要素に関係はないような。しかし最強クラスの魔法の代償となると、中々に大きそうですね』
「はい。テンペストライトニングを一発撃つごとに、なんと彼女の髪の毛一本が枝毛になります」
『代償が軽すぎる』
「髪は女の命っていうじゃないですか」
『言いますが、その対価だと女は十万の命を持つ怪物になりますよ』
※髪の毛の平均は十万くらいだそうです。
「でも枝毛を発見したルクラは酷いショックを受けていましたよ。復讐大成功ですよ」
『それで大成功のラインなら、成功のラインを見てみたい』
「しかし一度程度で俺の復讐心は満たされず、ルクラの学園生活をハチャメチャにしてやらねば気が済まないと次の復讐に動き出します」
『魔法の授業での光景で十分異常扱いはされていそうですがね』
「後日、ルクラに近づく女の子グループがいました。名のある貴族のご令嬢達で、学園のカースト上位にいるグループです」
『最強クラスの魔法を授業で放っちゃいましたからね。目に留まったのでしょうか』
「ええ。リーダー格の女の子が『ちょっとばかり強い魔法が使えるからって良い気にならないことね』と」
『テンプレのいじめっ子ムーブ』
「きっとルクラに忠告をして仲良くなろうとしていたのでしょう」
『ただいちゃもんをつけているだけでは』
「俺は思いました。こんなスクールカーストの高いグループの子達と絡んでいては、ルクラの学園生活が順風満帆になってしまうと。友達百人出来てしまうと」
『理不尽ないちゃもん以上に酷い思い込み』
「即座に対処したくはありました。しかし今回の俺は学園モノの主人公の消しゴム。うっかりルクラの筆箱から離れて行動するわけにはいきません」
『普段なら夜間に手なり足なり生やして行動していそうですが』
「ルクラは夜遅くにも勉強をするタイプでして。もしも俺の不在に気づいた場合、彼女は新しい消しゴムを用意してしまうことでしょう。そうなれば俺は学園モノの主人公の無くした消しゴムへと成り下がり、死亡することになります」
『存外命が儚い』
「俺に出来ることは虎視眈々と機会を狙いつつ、ルクラが俺を使う際にちょっと紙を巻き込んでグシャアることくらいでした」
『中々聞きませんね、グシャアる』
「そしてついに機会が訪れます。学園でルクラがお手洗いに席を立った際、件の女の子グループがルクラの席へと近づいてきたのです」
『おや不穏な流れ』
「彼女達は『こんな貧相な文房具を使うなんて、学園の品位が下がってしまうわ』と俺の入った筆箱を机から持ち出そうとしたのです」
『中々陰湿な真似をしますね』
「はい。きっとルクラと仲良くなるために文房具を全て高級品とすり替えようとしていたのでしょう」
『今回察しの悪さに明後日な被害妄想が混じっていますね』
「ですが他の生徒の目を掻い潜り、秘密裏に行動したのが彼女達の運の尽きというもの」
『動きますか』
「俺は新たに身に着けた魔法、イレイザーギャザアップを彼女達に放ちます」
『格好良さそうな技名ですが、それ某消しゴムからきていますよね』
※ぎゃざーあっぷ=まとめる。
「この魔法は対象が直前までに思っていた最も強い想いを消し飛ばす、非常に強力な消しゴム魔法です」
『消しゴムの用途を拡大解釈し過ぎでは』
「これで彼女達のルクラと友達になりたいという想いは綺麗さっぱり消し飛びました」
『勘違いのまま善行をしているような気がしてならない』
「ただこの魔法は多大な消しゴム力を使う諸刃の剣。俺の消しゴム力は練り消しゴムレベルにまで落ちてしまいました」
『デッサン等では逆に使い勝手が良いのですがね』
「しかし俺の復讐心はこの程度では収まらず、更に燃え上がることとなります」
『一応理由を聞いておきましょうか』
「友人を得る機会を失った腹いせか、ルクラはより俺を乱雑に使うようになったのです。時には弄ぶようにぐちゃぐちゃにもされたんですよ」
『練り消しゴムになりましたからね』
「ルクラに訪れる幸福の機会はこれだけではありません。今度はエリート思想の強い教師までもがルクラに目を付け始めたのです」
『最強クラスの魔法を授業で放っちゃいましたからね。目に留まったのでしょうか』
「教師は言います。『お前のような田舎出身の異端児は学園の秩序を乱す』と」
『テンプレなエリート思想ムーブ』
「きっとルクラを導き優秀な生徒へと改善しようとしていたのでしょう」
『ただ見下しているだけでは』
「俺は思いました。こんな一生徒ごとに声を掛ける熱心な教師と関わっていては、ルクラの学園生活が万事順調になってしまうと。将来はエリート魔法使いになってしまうと」
『見下す角度以上に酷い飛躍思考』
「即座に対処したくはありました。しかし今回の俺は学園モノの主人公の消しゴム。うっかりルクラの教師に介入するわけにはいきません」
『普段なら問答無用で介入していそうですが』
「俺が下手に教師に介入しては、生徒を軸とした学園モノではなく教員を軸とした大人向け学園モノにジャンルが変わりかねません」
『存外自惚れが強い』
「俺に出来ることは虎視眈々と機会を狙いつつ、ルクラの筆箱の中で鉛筆に纏わりついてグニョラることくらいでした」
『中々聞きませんね、グニョラる』
「そしてついに機会が訪れます。学園でルクラがお手洗いに席を立った際、件の教師がルクラの席へと近づいてきたのです」
『再び不穏な流れ』
「教師は『これでこいつの学園生活の未来は決まったも同然だな』と期末試験の問題を鞄へと忍び込ませます」
『中々陰湿な真似をしますね』
「はい。きっとルクラを学年一位にして首席卒業させることを目論んでいたのでしょう」
『やっぱり今回の察しの悪さに明々後日な被害妄想が混じっていますね』
「ですが他の生徒の目を掻い潜り、秘密裏に行動したのが教師の運の尽き」
『動きますか』
「俺は既に身に着けていた煉獄剛炎雷鳴冥界蹴を教師に放ちます」
『シンプル殺意』
※第二話参照。
「相手を消すという意味ではこの技も消しゴム魔法と言えますから」
『消しゴムの用途を拡大解釈し過ぎです。紅鮭に謝っておきなさい』
「なんかごめんなさいっと。紅鮭師匠から『?』のスタンプが届きました」
『スタンプ使うんですねあの元魔王。というか教師を殺めたのですか』
「いえ、煉獄剛炎雷鳴冥界蹴は教師のルクラを導こうという情熱に対して放ちましたので。教師の想いだけを分解しました」
『精密どころか概念的なものに突き刺せていますね』
「これで教師のルクラを首席へと導きたいという想いは綺麗さっぱり消し飛びました」
『勘違いのまま善行をしていますよね』
「ただこの奥義は多大な消しゴム力を使う諸刃の剣。俺の消しゴム力は砂消しゴムレベルにまで落ちてしまいました」
『用途が変わっていませんかね。普段から代償なしに放っているでしょうに』
※消しゴムや練り消しゴムは黒鉛を吸着します。砂消しゴムは紙ごと削ります。使い慣れてない人には使い難い。
「オプションでつけてみました」
『今回妙に代償が絡むのが多い理由はそれでしたか』
「なんか代償を支払って力を使うのって格好良いなって」
『ノリでハンデオプションを付けよってからに』
「しかし俺の復讐心はこの程度では収まらず、更に更に燃え上がることとなります」
『理由は読めますが、聞いておきましょう』
「首席卒業コースを失った腹いせか、ルクラは俺をより激しく乱雑に使うようになったのです。俺は紙を綺麗にするのが役目なのに、紙を傷つけさせられたんですよ」
『砂消しゴムになりましたからね』
「やはりその場の出遭いに対して介入するだけでは弱い。女子グループや教師を遠ざける程度では俺の復讐は届かない。もっとルクラにとって重要なポイントを攻めなくてはならないと考えます」
『実際やっていることは人助けみたいなものですからね』
「ですが俺は悩みます。人を物のように乱雑に扱うような非道なルクラに、台無しにされてショックを受けるような人間関係はあるのかと」
『背中に彫られているでしょうに』
「しかしどれだけ辺りを探しても見当たりません」
『背中ですからね』
「仕方なく俺は他人に相談しようと、文通相手募集の掲示板を見つけ生徒の一人に相談を持ち掛けることにしました」
『人の消しゴムから相談を受ける生徒の心境は少し興味の湧く議題ですね』
「その文通相手はシーズという少年でした」
『文通先にもいた』
「俺は自らの境遇を綴りました。とある女子生徒を恨んでおり、どうにか復讐したい旨を手紙に込めて相談しました。シーズは『この学園にそんな恐ろしい女子生徒がいるのか』と震えながらも親身に相談に乗ってくれました」
『消しゴムである情報が抜けているんでしょうね』
「俺はルクラに名前も付けてもらえませんでしたから、匿名でのやりとりでしたね」
『消しゴムに名前はつけないでしょうからね』
「シーズとは復讐の話題以外でも打ち解け、お互いに色々なことを文通で相談することになります」
『消しゴム風情が相談に乗れるのですか』
「学食の裏メニューの紅鮭満漢全席とかの情報とかはすごく喜んでいましたよ」
『学食で時間と場所を奪いそうなメニューを出すなと』
「あとは恋愛相談も受けましたね。シーズには片思いの子がいまして。髪で目を隠しているような奥手で人見知りの子だけど、笑顔がとても素敵で優しい子なんだと」
『おや、どこかで聞いたことがあるようなフレーズ』
「俺はその文章を見て、ルクラを想像しました」
『おや、察しが』
「このままではルクラのせいで外見の似ているシーズの想い人に要らぬ風評被害が発生するのではと心配しました」
『ダメでしたか。要らぬ風評被害の心配ではありますね』
「その瞬間、俺は全てを解決する方法を思いつきます」
『思いつくべきことは他にもありそうですが、何を思いついたのでしょう』
「ルクラの前髪を切れば良いのだと。髪は女の命、失えばルクラへの大ダメージは必至。更には容姿も変わればシーズの想い人への風評被害も避けられます」
『精神的ダメージは与えられそうですが、後者は変わらないと思いますよ』
「しかし俺は消しゴム。紙を綺麗にするための存在であって、髪を傷つける力などありません」
『人間の感情を消し去る神の所業を行っていたでしょうに』
「消しゴム力も限界がきており、次に消しゴム魔法を使えば砂消しゴム以下の存在となってしまう。それはもう消しゴムではありません」
『砂消しゴムが最下層みたいな言い方は良くないと思いますよ。あれボールペンも消せますし』
「ですが人を傷つけ、物のように扱うルクラを放置していてはシーズやその想い人との素敵な学園生活が蝕まれてしまうことになる。俺は命を賭して最後の消しゴム魔法、煉獄剛炎雷鳴冥界ゴムを放ちます」
『酷いパクリ技を最後の技にしやがりましたね。紅鮭に謝っておきなさい』
「なんかごめんなさいっと。田中さんから『問題ありません』のスタンプが届きました」
『田中に送ってどうするのですか。そして勝手に許すなと田中』
「グループチャットで送ったので」
『そういうのはDMで送りなさい。それでルクラの前髪にその技を放ったと』
「いえ、シーズを呼び出して彼に放ちました」
『なんてことを』
「やはり俺は消しゴム。髪を傷つけるような行為はできません。ですからシーズの躊躇いを消して、ルクラの前髪を切らせるように仕向けることにしました」
『よりなんてことを』
「こうして俺は消しゴム力を完全に失い、ただの輪ゴムと成り果てて一生を終えたのです」
『輪ゴムに謝りなさい、消しゴムモドキ』
「でもこれできっとルクラは大人しくなり、シーズの学園生活も平穏になったでしょう」
『より拗れてそうですがね。紅鮭辺りからその後は聞けないのですか?』
「紅鮭師匠あの世界にいたかなぁ……食堂のおじさんがちょっと紅鮭っぽい顔立ちだったけど……」
『多分間違いないですよ』
「たぷたぷ……お、いたようですね。流石女神様」
『わからいでか。ほら、聞いてください』
「どうやらシーズのことも知っていたようですね。お、どうやらシーズはその後想い人と付き合えたそうです。凄く熱いアプローチをして告白したそうです。なんでも想い人を自分色に染め上げながらの告白だったとか」
『場合によっては嫌われかねない行為でしたが、プラスに働いたようでなにより』
「ルクラのことはっと……うーん、髪で目を隠した子は一時期見たことがあったけれど、最近は見てないと……。これは前髪を失ったショックのあまり学園を去った感じでしょうか」
『そういうことにしておきましょうか。しかし今回は随分と勘違いの多い様子でしたね』
「そうですか?今回はオプションを二つ持ち込みましたけど、変なものは入れてないと思うのですが」
『一つは魔法に代償を払うオプションですよね。もう一つは何なのでしょうか』
「ええと、悪属性付与のオプションですね。ヒールプレイもカッコいいかなって思いまして」
『思考が悪い方に傾く感じでしたか。貴方に心からの悪役は向いてなさそうですね』
「あ、そうだ。これお土産です。シーズとの文通をするときにまとめて買っていた文通セットです」
『文通する相手なんていませんが……まあ、たまには知り合いに手紙を送るのも侘び寂びでしょうか』
終活クラブ×shallmの対バンライブに行きましたが、いやー実に最高でした。
こっそりプレゼント企画のポスターに原作者サインとかもしてました。終活クラブさんやshallmさんが主役のライブでしたのでこっそりとした位置にカキカキと。
ちなみに田中さんコールはガチでありました。ちゃんと田中さんに届いております。
アニメの方も無事12話の最終回を終えましたね。
1クールでの縦軸を考えた場合50話の着地を考えての構築でしたのでだいぶ大変な構成にはなりましたが、キャラクターたちの根幹を守ってもらった内容で原作者として非常に満足のいく作品となっております。
女神様が本当に素晴らしく表現されています。
アニメ化どころか実写化まで果たしちゃいましたしね。後はコミカライズだけです。
アニメを見逃した方はまだこのタイミングならアマプラなど色々な方法で見れるかと思いますので是非ご覧になってみてください。
一応7/13から再放送も予定されております。
書籍二巻の方ももう少ししたら書影等公開できると思います。
勇者の肋骨のコンテンツ、これからも気長にお楽しみください。




