第八十六話:『勇者が通るかも知れない街に野菜を卸している近隣の村の農民の飼い犬』
お久しぶりの更新です。
あとあとがきでちょっと報告あります。
とりあえず物語からお楽しみを。
「今、煮出したてウーロン茶が熱い。あちち」
『煮出したてですからそりゃあ熱いでしょうよ。』
「沸騰後に火を止めてから煮出してはいるんですが……猫舌にはきついですね」
『猫舌でしたっけ、貴方』
「この前までにゃんたそでしたからね」
『人形でしたよね、にゃんたそ』
※第八十五話参照。ゆるふわ人形劇の主人公ネコのにゃんたそ、その人形。
「原作を研究し尽くし、心まで本物のにゃんたそになりきっていましたからね。ほら肉球もできていますよ」
『出来ちゃダメでしょう』
「普通の猫も経験済みですからね、肉球くらい余裕ですよ」
※第七十四話、第八十二話参照。
『猫生もそれなりに経験していましたね。内容はさておき』
「動物は色々と経験してきましたからね。アルマジロ、キリン、チンパンジー、馬、熊、鳥……だからにゃんたそだってなりきれるんですよ」
※第二十一話、第六十一話、第六十四話、第七十話、第八十一話、第八十四話参照。
『百歩譲って自認にゃんたそになるのは良いですが、体までの変貌はもうただの模倣型クリーチャーです』
「そっちも慣れたもんですよ」
『なっていましたね、不定形のクリーチャー』
※第六十八話参照。
「ただこうも色々と動物になっていると、動物占いとか複雑なんですよね」
『参照するのは誕生日だから大丈夫だとは思いますが……転生回数分誕生日があると考えるとどの道複雑ですね』
「俺のイメージと言えばなんだと思います?」
『犬だと思いますよ』
※第七十二話参照。書籍版主人公のデザインラフあります。
「なるほど。ではちょっと犬になってきます」
『コンビニ感覚で犬にならないでください』
「俺の日頃の良さならきっと引ける気がします。うおおおおお」
『日頃の良さに頼ったら未来永劫引けないと思うのですが』
「てい。龍城 奏良さんより、『勇者が通るかも知れない街に野菜を卸している近隣の村の農民の飼い犬』」
『日頃の良さではないと信じたい』
「農民の飼い犬かぁ……個人的には令嬢の飼っているドーベルマンとかが俺に近いかなって思うんですけどね」
『多分一番遠い犬種ですよ』
「まあ農作の経験もありますから、飼い主の助けになってきますよ」
『農作の経験どころか、農作物の経験もありますからね』
※第十七話参照。
「ここ掘れワンワンはやっておきたいなぁ」
『それある意味死亡フラグでは』
◇
『彼がいない時の静けさを考えると、やはり犬ですよね』
「ただいま戻りましたワンヌ」
『まさかその語尾で転生してきたわけじゃないですよね』
「やだなぁ。犬が語尾つけて喋るなんて、あるわけないじゃないですか」
『その程度なら可能性として大いにあり得るのが貴方なのですがね』
「今回はちゃんとした異世界から転生してきた犬として、バッチリVOWWOWって吠えてきましたよ」
※犬の鳴き声は日本語ではワンワン、英語ではバウワウ。
『西洋かぶれしてからに。勇者が通るかも知れない街に野菜を卸している近隣の村の農民の飼い犬でしたか』
「はい。飼い主はシヨロという農民です。彼は次男坊だったのですが、兄が結婚しお嫁さんを家に迎えた際に邪魔になるからと無一文で家を追い出されたいわゆる追放系主人公ですね」
『それを追放系主人公と呼んでよいのでしょうか』
「シヨロは誰も住まなくなったあばら家を自分で改装し、なんとか自分で畑も耕し自立して日々を生活していました」
『逞しくはありますね』
「生活は貧しく嫁さんを迎え入れる余裕もありませんでしたが、一人で生きていくのがどうしても寂しくなり、近くに住む人の家で新しく生まれた子犬を一匹貰って育てることにしたのです」
『それが貴方だと』
「ええ、ペショと名付けられましたよ」
『勢いのない名前ですね』
「地元では『風を突き破りし獣』という意味です」
『勢いの権化だった。なんでまたそんな名前に』
「うーん、あんまり心当たりはないですかね。シヨロと出会った時に音速で体当たりしたくらいしか……」
『核心に当たっていますよ。子犬が音速で走らないでください。そもそもどうして音速の体当たりを受けて無事なのか』
「シヨロは魔王の支配圏に近い国の領土にある村の出身でしたからね。野生の魔物のレベルもかなり高く、村全体のレベルが高かったんですよ」
『ゲームによくある感じですよね。現実的に考えると、そんな危険地域にある国や村なんて滅んでいるでしょうけど』
「シヨロはとても優しい飼い主で、やんちゃな俺の行動を笑いながら受け入れてくれていました」
『音速の体当たりを許容して飼う判断をしているくらいですからね』
「どこまでいけるか結構やんちゃしたんですけどね、全部笑って許してくれましたよ」
『一応何をしでかしたのか聞きましょう』
「彼の私物をバラバラに噛み千切ってみたり」
『あるあるですね。布団とか服とかでしょうか』
「鍬ですね、農具の」
『鉄製品を噛み千切るなと』
「散歩の時に思い切り引っ張って、散歩のルートから大きく外れてみたり」
『音速で走れるのなら子犬でも主導権は握れそうですね』
「ついでに魔王城にマーキングしておきましたよ」
『大きく外れすぎでしょうに。よく無事でしたね』
「結構な数の魔物には襲われましたよ。二人で撃退しましたが」
『その農民、チート系勇者じゃないですよね?』
「いえ、勇者はちゃんといましたよ。ある日シヨロが窓を突き破りながら喜び帰ってきまして」
『飼い主もわりとやんちゃ』
「なんでもついに勇者が見つかり、魔王討伐に向けて始まりの街を旅立ったとのことでした」
『物語のスタートと言った感じですか。そこまで喜ぶのかと言う話ではありますが』
「シヨロは街に野菜を卸しに行くたびに図書館で歴代勇者の伝記を読みふけるほどに、勇者の大ファンでして」
『なるほど、街で見つけた数少ない娯楽から思い入れが強いと』
「シヨロは言いました。『勇者様にオイラ達の村を訪れるような暇はねぇ。けんども、オイラが野菜を卸している街は高い確率で訪れるだ。もしかすればオイラの作った野菜ば食って、うめえって喜んでくれるかもしんねぇ』と」
『農民なりのささやかな夢ですね』
「俺もなら野菜の質を上げて、街で一番の宿で扱ってもらえるような野菜を作らないとねとシヨロを応援します」
『喋ったのですか』
「いえ、そんな気持ちを込めてVOWWOWと吠えましたね」
『伝わるか微妙ですね』
「『んだな。まだ勇者様さこの辺に来るまで数年はかかるべ。それまでに街で食える一番の野菜さ育て上げるだ』とバチコン伝わっていましたよ」
『まだギリギリ雰囲気で答えた可能性はありますかね』
「ちなみに何を植える?パクチー?と気持ちを込めてVOWWOWと吠えたら『それで街一番を狙うのは無理だぁ。タコスには合うけどなぁ……』と伝わっていましたね」
『怖い次元で意思疎通できていますね』
「何年か一緒に生きてツーカーの仲にはなっていましたからね」
『そういうこともありますかね。というか貴方の言い回しも若干田舎口調になっていませんか?』
「ナウイ感じだとば思うたですがぁ、訛っとりますかねえ?」
『貴方が影響受けるレベルには仲が良かったのはわかりましたが、元の口調でお願いします』
「シヨロの口調を再現するとつい訛んねぇ。あーあー、東京特許許可局東京特許許可局東京特許許可局。ヨシ」
『それでチューニングできるのですか』
「まあ都会の建物の名前を言えば標準語に戻りますよ」
『そういうものではない気がしますが。あと東京特許許可局は存在しませんよ』
※早口言葉のための造語です。
「まあそんな感じで、シヨロは俺どころか土とも会話できるハイレベルの農民でしたよ」
『農民ジョブとしてのレベルも高かったのですね』
「俺も犬ジョブとしてハイレベルでしたよ」
『犬ジョブとしてのハイレベルってなんですか』
「血統書付きです」
『方向性が違う。というか貧しい農民がよく血統書付きの犬をもらえましたね』
「無料で譲ってもらえるように、散々やんちゃして里親を困らせていましたからね」
『訪れる人に音速で体当たりするような子犬は売れないでしょうね』
「そんなわけでシヨロは勇者に自分の野菜を食べてもらうために研鑽や計画を立てることになります。主な方向性として、街の名産になるような野菜を作り出そうという感じになりましたね」
『割としっかりとした作戦ではありますね』
「シヨロの作る野菜はレパートリーも豊富ですし、味も確かでしたからね」
『農民レベル高いですね』
「しかし名産にするにはやはり街一番の宿やレストラン、そういった場所で取り扱ってもらう必要があります。ただ美味しいだけでは難しく、綿密な計画も必要になってきます」
『他の農民もレベルは高いでしょうからね。そこまでくると経営者的なレベルが要求されそうですね』
「ええ。ですがシヨロはそっち方面にはあまり強くありませんでした。交渉とかは非常に苦手だったのです」
『無一文で家を追い出されているくらいですからね』
「当初街に卸していたのも、街にある孤児院に格安で卸していたくらいでしたからね。街の人々は彼の野菜の味を知らなかったのです」
『人の好さは伝わってそうですがね』
「なので俺が一肌脱ぐことにしました」
『犬ですから最初から全裸でしょうに』
「犬でも服を着ることはありますよ」
『着ていましたか?』
「いえ、犬の立場からすると市販されているメーカー品の服はサイズが合わない場合が多いので、オーダーメイド以外はお断りって感じでしたね」
『犬目線で高望みする人間というのも滑稽ですね。それで、どのように手助けを?』
「シヨロの野菜は食べてもらえれば気に入ってもらえるという確信がありましたからね。どうにかこうにか街の宿やレストランに食べてもらう機会を作り出したんですよ」
『貴方にしては随分と真っ当に攻めましたね。一応詳細は確認しておきましょう』
「街中でシヨロの野菜を美味しそうに食べて『犬があそこまで美味しそうに食べるなんて、ひょっとしてかなり美味しいのでは?』と目を引かせていましたね」
『いわゆるサクラですね。ですが犬が美味しそうに食べるだけでは弱いのでは』
「一口食べてWOW……と吠えていたら皆凄い興味を示してくれましたよ」
『犬が感嘆詞を口にしていたら目を引くでしょうね。ありなのですかね、それ』
「ワンワンと鳴く犬だって数字を英語で言えますし」
『ならありとしておきますか』
「あとは宿のオーナーやレストランのシェフに直接交渉もしましたよ」
『どうやって』
「BUYNOW……と吠えました」
※訳:今すぐ購入。
『普通に喋ってやがるじゃないですか』
「田舎の犬なので、訛りが強くなることもありますよ」
『西洋かぶれじゃなくて田舎訛りだったのですか』
「一度でも食べてもらえればこちらのもの。シヨロの野菜の美味しさは孤児院以外にも瞬く間に広まっていきます」
『犬が実食宣伝や直接販売をしていれば話題性もありそうですね』
「しかしここで問題が発生します」
『順風満帆そうにはみえますが』
「この街の特産は元々紅鮭だったのです」
『誰の介入か凄くわかりやすいですね』
「ええ、レストランのペットとして転生していた紅鮭師匠は既にマーケティングで成功しており、街の特産品を紅鮭にしてしまっていたのです」
『それ生け簀で保存されていただけでは』
「戦闘ならもちろん俺が紅鮭師匠を食べる展開で終わりですが、ことマーケティング勝負となると元魔王だった紅鮭師匠はかなりの強敵。むしろそっち方面の方が才能あるくらいです」
『褒めているのか貶しているのか。まあ紅鮭を食べてどうにかなるかと言われると難しいですね』
「実際紅鮭師匠亡きあとも特産品が紅鮭の風習は続いていましたからね」
『食べましたか?』
「良い腕でしたよ、シェフ」
『普通に客として食べましたか』
「紅鮭師匠も『SHAKE、SHAKE……っ(訳:まだだ、まだ私にはこの紅鮭ブームを街だけではなく国や大陸に響かせる野望があるのだ……っ)』とは喋っていましたけど、シェフに振り回されていただけでしたね。まあ飼い主だからと紅鮭の言葉とかわかりませんよ」
『それでよくマーケティング勝負で優位に立っていましたね』
「シヨロも『美味かったなぁペショ、それにしても夢さ大き紅鮭じゃったな』とご満悦」
『犬の飼い主には伝わっていましたか、惜しい』
「厄介な紅鮭ブームに思えましたが、紅鮭に合うほうれん草や玉ねぎといった野菜を重点的にすれば自然と受け入れてもらえました」
『合いますからね、ほうれん草や玉ねぎ』
「そして流石はシヨロ。紅鮭料理のためだけに改良されたほうれん草や玉ねぎを作り出していましたよ」
『拘りとしては凄いですね。というか紅鮭は問題と言うより、ただの一般通過事象でしたね』
「はい、街やレストランにシヨロの野菜は普及したのですが……根本的な問題が他にもあったのです」
『根本的ですか』
「実は勇者が野菜嫌いだったのです」
『大分根本的ですね』
「ふと勇者の好きな野菜は何かと、シヨロと共に勇者パーティを偵察に行ったのですが……それはもう極度の野菜嫌いでしたね。野菜炒めを頼んで肉しか食べない次元でした」
『なら野菜炒めを頼むなと』
「シヨロは勇者の笑顔のために野菜を頑張って作っていた。それなのに勇者は野菜嫌い。その事実を知ったシヨロはとても悲しそうに項垂れました」
『ささやかな夢がそもそも叶わぬ夢だったわけですからね』
「『仕方なかよ。人の好みは色々あっからなぁ……押し付けちゃなんね』とシヨロは受け入れていましたが、その背中はとても寂しそうでした」
『努力がそもそも無駄だったと知るのは虚しいですからね』
「ですが俺は諦めませんでした。勇者が野菜嫌いなら、それを変えてしまえば良いと」
『根本的な解決策ではありますね』
「最初は勇者パーティの兵站を断ち、飢えさせて野菜でも美味しく食べられるようにしたりしようとかも考えましたよ」
『農民の犬のせいなのか、野菜嫌いに対し過激ですね』
「ですがそんな俺の考えを見抜いたシヨロは言います。『オイラはありのままの勇者様に、美味しく野菜を食べてもらいたかっただ。だから勇者様に何かしちゃいかんよ』と」
『飼い主が穏便でよかった。犬風情が勇者に何かできると読めているのはアレですが』
「なので俺は魔王城へと乗り込みました」
『そっちいきますか』
「ええ、俺は「俺は『野菜が勇者の弱点だ。野菜掘れVOWWOW』と情報をリークしたのです」
『弱点ではありますけどね。そもそも伝わったのですか』
「以前撃退したウェアウルフの四天王を通訳にしました」
『農民の飼い犬に撃退されていたウェアウルフの四天王』
「魔王も勇者の強さには手を焼いており、何か搦め手を使って時間稼ぎをせねばと試行錯誤していたところでしたので、俺の話に乗ることにしたのです」
『だいぶ迷走していませんかね、その魔王』
「魔王の支配域の近くの街や村に住む人達が強過ぎて、思うように侵攻できていませんでしたから」
『迷い込んだ農民と犬に四天王が撃退されていましたからね』
「魔王が創り出したるは野菜に感謝し美味しく食べなければ出られない森、そこで勇者は五年という月日を費やすことを強いられます」
『思った以上に効果てきめん』
「ですがついに勇者は野菜嫌いを克服。その状態でシヨロが野菜を卸している街を訪れる日が来たのです」
『五年で魔王の侵攻も進んでいなかった様子』
「勇者は街一番のレストランで、シヨロが作った野菜を使った紅鮭料理を食べて言いました。『俺は野菜嫌いを克服するのに五年も掛かった。だからといって野菜が好きになったわけではない。好きになる由もない』」
『克服するまでに野菜を食べ続けていたのでしょうね』
「思わず体当たりしてやろうかなと思いましたよ」
『留まれたのは偉い』
「ですが勇者はこう続けました。『だが、今俺は野菜を克服して良かったと心から思っている。そうでなければ俺はこの野菜を食べることなく、紅鮭だけを食べて終わっていた。この美味しさを知ることはなかった。この野菜は俺の人生で食べた野菜の中で一番美味しかった』と涙します」
『勇者としての使命が五年遅延していることは良いのでしょうか』
「この言葉を聞いたシヨロは大変喜び、さらには野菜を作った人として勇者に紹介され握手まで交わすことになります」
『シェフを呼べではなく、農家を呼べまできましたか』
「勇者は言います『立派な手だ。何年も剣を振り、分厚くなった俺の手よりもさらに使い込まれた職人の手。魔王を倒したあかつきには、貴方の活躍も後世に伝えると約束しよう』と」
『勇者の伝記に「あの農民の野菜は最高だった」と追記されたら、後の人々は困惑しそうですが』
「その後魔王は無事倒され、世界は平和に。シヨロは一躍有名となったことでお嫁さんを貰い、幸せな家庭を築くことができるまでに裕福になりました」
『ファンタジー世界での宣伝効果としては最高峰でしょうからね。成果が出ずに倒された魔王が少し不憫ですが』
「魔王は魔王で野菜に感謝し美味しく食べなければ出られない森を作り出した功労が認められ、後に人々の欠点を補わせる土地を作り出せる存在として重宝されることになりましたよ」
『うだつが上がらない支配者よりかはマシな結末ですかね』
「ハッピーエンドではありましたが、ついに別れが訪れます。率直に言えば寿命です」
『犬の寿命は人の半分もありませんからね』
「いえ、シヨロの方が寿命でしたね」
『長生きし過ぎじゃないですか、貴方』
「シヨロが成人してから飼われたので年齢的にはシヨロよりも短命でしたよ」
『何歳くらいまで生きたのですか』
「シヨロが百で、俺が八十くらいですかね」
『だいぶ人生を謳歌しましたね。むしろ良く成仏しなかったと言いますか』
「女神様の犬として飼われたいという欲求がなければちょっと危なかったですね」
『見下げた欲』
「シヨロは最期まで優しかったですね。『ペショ、お前は最後の最後までオイラの傍にいてくれたね。オイラが老いても変に気を遣わず、やんちゃなままで……。百にもなって崖から飛び落ちるのはちょっと堪えたけどねぇ』と笑っていました」
『やんちゃが過ぎる』
「俺のやんちゃに向き合い続けようと頑張ってくれていましたからね。手加減はしませんでしたよ」
『よく死因になりませんでしたね』
「『妻や子には悪いが……オイラにとって一番の家族はお前だよ、ペショ。先に逝くよ、またどこかで会おうね』そう言って眠るように息を引き取りました。俺もまたシヨロがいなくなったことで、一気に老けてサクっと老衰しちゃいましたね」
『別れではあっても、再会を願い合える良い別れではないですか』
「犬生は中々にしっくりとくる転生でしたね。機会があればまた転生してみたいくらいには」
『猫も数回転生しているのですから、犬もまた経験することにはなるでしょうね』
「そうですね。過去に出会って縁の出来た人達とも転生先で再会したいものです」
『転生後の再会ですか。ロマンはありますが、大事なのはその時の生の謳歌ですからね。お忘れなきよう』
XとかのSNS経由で情報を見てからここを読んでいる方も多いとは思いますが……はい、なんとこの勇者の肋骨ですが4月からアニメ化することになりました。
こちらティザーデザインの方となっております。
主人公は阿部敦さん、女神様はM・A・Oさん。
紅鮭師匠や田中さんなどの他キャスト等も非常に……いや本当に非常に豪華な方々となっております。
公開されたアニメ公式サイトにて、スタッフ&キャスト オフィシャルコメントに登場されている方々のメッセージがありますので是非その面々を見ていただけると作者のビビリ具合が伝わるかと思います。
SNSでも一部応援イラスト等も見れるかと思いますので色々と検索してみてください。
これも書籍化から応援していただいた皆様のおかげです。
また何かお伝え出来そうなことがありましたら更新ついでにお知らせします。
ではでは。




