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ラスボスさん。  作者: 有負 王
章ってなあに?ーーしょういうこと(章機能を使ってみたかっただけ)
1/25

(思わず)村を一つ制圧

あらすじにもありますが初投稿の素人です。

下手かもしれませんがよろしくお願いします。


(2022/5/3改稿)

なんと駄文界の底辺代表ラスボスさんが、誰も読まないのに読みやすくなって新登場!(絶望的フレーズ)

今後も改稿と称して、高校生の作者の黒歴史じみた駄文を、大学生の作者の新たな黒歴史で適宜上書きしてお送りします。こうして新規投稿のタイミングでしれっと直していったりもしますので、今後ともよろしくお願いします!

「吾輩はラスボスである。名前はまだ無い」


真顔で玉座に座って意外な渋いイケボでそんなことを言っているのは、ラスボスでした。


そりゃもうどっからどう見てもラスボスでした。


がっしりした体になんか禍々しいけど偉そうな服を着て、威厳と強大さを感じる真っ黒な角が頭にあって、でかいコウモリみたいな翼が背中にありました。

顔つきもダンディーなイケメンと言って差し支えない整った顔で、それでいて睨み付ければ視線だけでドラゴンくらい余裕でショック死させられそうな鋭い眼光を宿した目を持っていました。

今視線を間違えて"死線"にしそうになりましたが、その字でも違和感ないくらい鋭い目でした。もはや死の光線でした。

目からビームを出すのはファンタジーではよくあることです。

実際はビームじゃなくてただの視線ですが、気にしてはいけません。死線の意味も間違ってますが気にしては(以下略)


ラスボスは生まれたときからラスボスでした。

正直作者も書いてて意味不明ですが、ファンタジーなので気にしては(略)


ラスボスは、城の玉座にふんぞり返って勇者を待つものと相場が決まっています。その辺でいきなりエンカウントしたりはしません。

序盤で解除手段のない行動不能の状態異常を喰らわせてくる敵よりはましかもしれませんが、ステータスがボス級どころか普通にラスボスなのであまり変わりませんでした。


なので、生まれたときからずっと玉座に座って待っていました。食事はどうしたとか言われそうですが、ラスボスなので平気でした。

城と玉座はどっから出てきたとか言われそうですが、ラスボスが生まれたときに偶然そこにありました。

ファンタジーではよくあることです。




百年経ったときはまあまだまだ来ないだろうと思っていました。




五百年経ったときもまあこんなものだろうと思っていました。




千年経ったときはもうちょいかと思っていました。




二千年経ったときはさすがにあまりに暇なので一人しりとりを始めました。




四千年経ったところでしりとりが終わりました。まだ誰も来ませんでした。






かれこれ五千年くらい経ちました。


ようやくこれはおかしいと思ったラスボスは、仕方がないので一度城の外に出てみることにしました。

いやせめて千年くらいで気付けよとか言われそうですが、ラスボスなので仕方ありません。


高台にある城の外から見渡すと、周囲の景色がよく見えます。

近くに一つ村がありました。

とりあえず、ラスボスはそこへ向かってみることにしました。

どう考えてもラスボス感丸出しのラスボスがいきなり辺鄙な村に現れたら大混乱すると思いますが、ファンタジーなのでなんとかなります。






「頼もうっっ!!」


「おう、何か用だか」


村に着いたラスボスが大声で問い掛けてみると、その辺を通りかかったいかにも農民な格好をした農民の村人からあっさり返事が返ってきました。

頭には草で編んだ笠、首には手拭いと、農民の見本のような農民でした。博物館にでも展示されていそうです。

日本基準の農民ですが、神秘国家日本はファンタジーみたいなものなので気にしてはいけません。


「こんなとこに人が来るなんて珍しいだな。どこから来たんだ」


「そこの城だ」


ラスボス感丸出しのラスボスに対し、全く驚かず普通に会話する日本の農民っぽい農民の村人。近くを通っていく他の村人も、怖がるどころかラスボスに笑顔で手を振っていく始末です。

奇妙な光景ですが、ファンタジーなのでよくあることです。さっき"どう考えても大混乱する"とか書いた気もしますが、ファンタジーなので気にしてはいけません。夢でござる。幻でござる。


「はー、あんなとこに人が住んでただか。おら知らんかっただよ」


「知らなかっただと?」


ラスボスが訝ります。勇者と戦うラスボスが全く人に知られていないだなんて不可思議の極みです。彼はラスボスではなく隠しボスだったのでしょうか。

もしそうなら大変です。この小説のタイトルが一話目にして早々に"隠しボスさん。"に変わってしまいます。

…別に誰も困らないな、ヨシ!


「んだ。そもそもおらたちずっと前からここに住んでるけどあそこから誰か出てきたとこなんか一度も見たことなかったでな」


「!」


ラスボスに衝撃走る。

そうでした。彼は生まれてから一度も城から出たことがないのでした。誰も知らないのも当然です。

なんということでしょう。五千年目にしてようやく気づいた驚きの真実。

ラスボスとしての役割を果たせていなかった以上、五千年間引きニートだったみたいな感じになってますがきっと気のせいです。

なんか引きニートって挽き肉と似てますが、間違ってもラスボスに「やーい挽き肉w」等と言ってはいけません。言った人が挽き肉にされてしまいます。


しかしそうなるとまずは目立たなくてはいけません。一体どうするべきか、あんまり困ったのでとりあえず世界を七割くらい壊滅させようかとラスボスが考えていると、


「グガゴオオォォ!」


そこにめちゃくちゃ機嫌が悪そうな、一匹の黒いドラゴンが空を飛んでやって来ました。ドラゴンらしい巨体です。二階建ての家くらいありそうです。

最近の建物は大きすぎて、何と比較したら大きく見えるのかよくわかりません。


「うひゃあ!ありゃたぶん最近この辺荒らしてるっていうドラゴンだべ!に、逃げるだよ!」


「!」


それを見て、ラスボスはひらめきました。人々は強いものを恐れる。ならば皆に恐れられているあのドラゴンを倒せば…いや、どうせなら配下にしてしまえばいい。

ラスボスに配下がいるのは不思議なことではありません。適当に叩きのめしてから配下にすれば、強力なドラゴンを従えている上に本人はもっと強いと噂になって皆恐れおののくに違いない。


ということで"とりま世界七割壊滅させちゃおうぜ"計画はなくなりました。ドラゴンによって世界は救われました。

普通ドラゴンが被害をもたらすはずですが、ファンタジーなので深く考えてはいけません。


バサッ


「!? あんたどこいくだ!」


ラスボスが大きく翼を広げてドラゴンに向かって飛ぼうとすると、村人が驚いて声を掛けました。

あくまでもラスボスが明らかにドラゴンの方に向かおうとしていたから驚いたのであって、翼を広げたことに対してではないのがさすがです。ファンタジー世界の住人は肝が据わっているのでよくあることです。このくらいファンタジーでは日常茶飯事だぜ。


「なに、少しばかり遊んでくるだけだ」


ラスボスは微笑みを浮かべてそう答え、すぐに飛び立ちました。ラスボスらしい余裕たっぷりの表情でしたが、同時にイケメンでもありました。これぞラスボス級のイケメンフェイス。

一度の羽ばたきであっという間にドラゴンの目の前に着いたラスボス。当然ドラゴンは驚きます。


「ギャウ!?」


それを見てラスボスは一度ニヤリと笑みを浮かべると、


「悪いな、我が糧となれ」


そう言ってドラゴンの頭に踵落としを喰らわせ、一瞬で墜落させました。その姿は、生まれてから今までで一番ラスボス感に満ち溢れていました。かっこよすぎる。

作者も見とれて書くのを止めてしまいそうですが、ここで終わらせるわけにはいかないので続けます。


ズドン、と花火でも打ち上げたかのような凄まじい墜落音が響いて土煙に包まれるドラゴンの下へ、ラスボスが土煙を吹き飛ばしながらまたしても一瞬で降り立ちました。

ちなみに落としたのは村の近くの無人の空き地なので、誰も被害は受けてません。見た目や肩書きとは裏腹に、意外とそういう気遣いができる優しいラスボスです。


「グ、グガゥ…」


一応手加減はしたので、瀕死ではありますがドラゴンはまだ生きています。その辺の石ころぶつけただけでも死にそうです。

そこへラスボスが軽く手をかざすと、白い光がドラゴンを包み、次の瞬間には完璧に回復していました。ラスボスなので回復魔法もお手のものです。

回復手段持ってるラスボスは鬼畜とかよく言われますが、そういうラスボスなので仕方ありません。

最近とうとう桃玉シリーズにも回復持ちが出よった…!


「グガ…?」


不思議そうにしているドラゴンにラスボスが手をかざしたまま言います。


「我が配下になれ」


そしてドラゴンは、今度は禍々しい紫色のオーラに一瞬うっすらと包まれました。これだけであっという間にドラゴンはラスボスの配下です。初配下、ゲットだぜ!ちなみに作者は準伝説ヒー○ボールで捕まえたことあります。どうでもいいですかそうですか。


これで目的は果たしました。さぞかし村人たちは恐れおののいていることだろう、と若干ドヤ顔でラスボスは後ろを振り返りました。


「……」


しかしそこにあったのは、目を輝かせてラスボスを尊敬の眼差しで見つめる村人たちの姿でした。はたから見れば村を救ったようにしか見えないのだから当然です。

本当は世界を救ったのはドラゴンだったりするのは誰も気づきません。


想定外の反応にやや困惑しながらドラゴンの方を見ると、


「……」


こちらもなぜか村人と同じ尊敬の眼差しでした。 それどころかなんか心なしか惚れているようにも見えます。

一応ラスボスは人に近い姿です。ケモナーでもありません。明らかに人からかけはなれた姿の生き物に惚れられたのは気のせいだと思いたい。

ちょっと困ったラスボスは少しの間考えて、


尊敬されてる=配下になったも同然

→ならばこいつらをまとめないといけない


という方程式を0.1の9999京乗秒くらいで導き出し、


「偉大なるラスボスたるこの我についてくるがいいッ!!」


なんかラスボスっぽい偉そうなポーズを決めて声を張り上げそう宣言しました。

ちょっとやけくそでした。かなりやけくそでした。とてもやけくそでした。もうどうにでもな~れ☆


「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」


村人たちが腕を天に突き上げて雄叫びを上げそれに応えました。

ドラゴンがいつの間にか人の姿に変身して一緒に雄叫びを上げてましたが、その点については誰もつっこみませんでした。ファンタジーなので仕方ありません。

これにて一致団結大団円(強引)。

めでたしめでたし。たぶん。

お読みいただきありがとうございました!

これまたあらすじにもありますが更新はひっじょ~うに遅いのでと~っても気長にお待ちいただけるとありがたいです。

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