新たな知識
そこには題名のように大きく書かれてあり、その下にはその説明らしき文が書かれてあった。
=====【思想魔法】=====
魔法型:特殊魔法
希少度:伝説魔法
効 果:自らが思想した現象を適当のMPを使って発動する。
使用した魔法は神秘の魔導書へと書き込まれる。
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非常にシンプルとした説明で、今だちぐはぐなところがある。
そして【思想魔法】と書いてあるところに指を添えると…。
その文字が不意に光出し、洸希の頭へと吸い込まれるように消えて行った。
(習得した、のか…?)
「なんだ?」
吸い込まれた瞬間、洸希はボタンを掛け違えたような違和感を感じた。
そう、この世界と魔法に関する知識が多少だが入っていったのだ。
言語は勿論のこと、この世界の魔法やその希少度なども大分わかる。
そこで洸希は知識について整理することにした。
先ずは魔法についてだ。
魔法には型と言うものが存在する。
大まかには3つだ。
1つ目は攻撃魔法
2つ目は強化魔法
3つ目は妨害魔法
だ。
その名の通り、1つ目は相手を攻撃する魔法。
2つ目は味方をパワーアップさせ、援護する魔法。
3つ目は敵をパワーダウンさせ、援護する魔法。
そして【思想魔法】はどれにも該当しない特殊魔法という訳だ。
次は希少度について。
希少度は、
下位魔法→上位魔法→超越魔法→伝説魔法
という順番になっていて、どうやら【思想魔法】は最上位の伝説魔法らしい。
さて、最後にパラメーターについて。
3大Pと呼ばれるものがあり、それはHP、MP、BPだ。HPは生命力を表し、これがゼロになると死亡となってしまう。
MPは魔力のことで、魔法を使うのにこれを必要とする。強い魔法になるに連れて消費量も増加する。
この2つに比べ、BPは少し特殊だ。
BPとは経験値に似たようなものだが、戦闘をする度、魔法を使う度に増加する。これは新しい魔法の開発に必要だったり、戦闘に優位となる戦技というものが一時的に取得できたりする、いわゆる切り札のような存在に使われる。
HPとMPは休息により回復するため、適度な休息が必要となる。
知識を整理し終わった洸希は、早速魔法を試してみることにする。
今まで沢山のラノベを読んで来て、やはり一番最初且つ優秀なテンプレ魔法と言えば…アレしかないだろう。