フラルス・アレア!
本日二話目です!
「さて、着いたよ。 ここがエル・ロ・フランク王国で一番大きい都市、フラルス・アレアだよ!」
彼女…カナはそんな元気の良い声で紹介した。その都市は巨大で多大なるオーラを放っている壁で覆われている。
「さて、入りましょうか」
カナは軽い足取りで洸希をグイグイと引っ張って歩いて行く。余程この都市を紹介するのが楽しいのか、はたまた違うのか…。
城壁の前の門番に手続きをしてもらい、またザッとこの都市のマナーや法律を聞いてから入る。本当はもっと入念な検査が必要とされているらしいが、カナはそこそこ有名で実力のある冒険者だったようでカナがギルドカードを提示するとすんなりと入れてしまった。
カナは先ずギルドに登録した方が良いと教えてくれた。洸希に、冒険者が向いていると言ってくれ、またおすすめのギルドに連れて行ってもらうことになった。
道中、洸希とカナが一緒に歩いている姿は衝撃的なものとなった。
端的に言うと、カナは美女だった。しかも控えめに言って。そのため中の上くらいの洸希が隣で歩くと、周りの男達は「なんであんな男が!?」とざわざわしているのだ。カナは気付いていない…いや、恐らく気付いているのだろうが、何も恐れないように堂々とメインストリートを歩いて行く。軽く人見知りの洸希には耐え難く、また信じ難い行動であった。
周囲の視線をどうにか無視しつつカナにエスコートされるまま歩いていると、すぐに巨大な城が見えてきた。
もうそれは日本にいた頃の洸希がほぼ毎日のように見ていた、ゲームの中の城とそっくりだった。
しかしCG感は一切感じさせず、本物という衝撃とオーラが見ているだけで伝わって来る。
「さて、そろそろ着くよ。 …あのデカい建物!」
カナがそう言って指をさしたのはそこら辺の建物とは比べ物にもならない箱形の巨大な建物だった。
流石に王城には負けるが、それでもただならない大きさがある。
「ここが私が所属していて、国内一でっかいギルド、美しき宝玉、略してシラグリだよ!」
「で、でか…」
洸希がその大きさをまじまじと見ている暇も無く、相変わらずグイグイとカナが引っ張る。
「早く入ろ!」
カナのその満面の笑みに、洸希はすぐさま落とされた。
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