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我が家のお手伝いさん 2  作者: ゆうゆう
2/2

お手伝いさんのトランスファー(転職)

さて、エージェンシーで雇用することを決めたお手伝いさん。早速事務所で手続きです。


私たちが今回お世話になったエージェントはお手伝いさんから斡旋料600Sドル、おまけに私たち雇用主からは紹介料として688Sドルを徴収しました。エージェンシーを通さず口コミで探したお手伝いさんを自分で手続きする場合、ほとんど全ての公共手続きがインターネットで完結するシンガポールでは本来60ドルしか掛かりません。なんと、その10倍を課金! 当地の人材斡旋会社ってかなり儲かっていそうです…。エージェンシーの主は大抵、シンガポールでは高額な戸建てに住んで、自宅を仕事が見つかっていないお手伝いさんの借宿にしたりもしているみたいだし。(そしてもちろん、エージェンシー・ハウスに宿泊するとエージェンシーにお金を払わなくてはいけません。それなのに、そこにいる待機中のお手伝いさんは料理や洗濯、掃除などの仕事を強要されるそうです…)


この他に、雇用主に加入が義務付けられている2年間有効の健康保険を買いました。一応、何かあった時のために最も高いプランを選択。この保険には、Security bondと言われる、雇用主が雇用主としてのルールを破った際に政府に払う罰金を肩代わりしてくれる安全保証もついてきます。ちなみに、このSecurity bondですが、自分が雇用しているお手伝いさんが法律違反をしたり、姿をくらましたりした場合にも没収されます。


ちなみに我が家の前のお手伝いさんは、次の雇用主の家から突然姿をくらましたので、まさにこのケース。(http://www.mom.gov.sg/passes-and-permits/work-permit-for-foreign-domestic-worker/notify-mom-of-changes#if-an-fdw-goes-missing) こちらのサイトにあるように、警察に届け出をし、労働許可証の無効化がされ、手を尽くしても1ヵ月以内にお手伝いさんが見つからない場合、この安全保証のうち2500Sドルが無効となり、ちゃんと探さなかったり、失踪の原因が雇用主にある場合、5000Sドル全額が失われるとのこと。


前のお手伝いさんの事とはいえ、正直なのが取り柄だった彼女がそんなことをするとは思わなかったので、ご紹介した手前、申し訳ないと思う反面、あの真面目な彼女が突然姿をくらますなんて、よっぽど嫌なことがあったのかも…とも思ったり。真相は闇の中。


ちなみに、お手伝いさんの転職トランスファーには、新しい雇用主が手続きを始まる大前提として、まず前雇用主からの解雇同意書リリース・ペーパーが必要です。


お手伝いさんが自ら転職の望む場合、雇用主からの解雇同意書がない内に新しい雇用主を見つけて来るとかなりややこしいことになります。 雇うことを決めた方はまたイチからお手伝いさん探しをしなくてはいけないし、雇用主を怒らせると下手したら解雇同意書を書いてもらえず強制送還されてしまう可能性もあります。 


私のお手伝いさんはマオさんと言いますが、きちんと雇用主に解雇同意書を貰って斡旋会社に来ていたので、割とすんなり手続きも済みました。本当は雇用主が旅行から帰って落ち着いて6月以降に転職を、とのことだったのですが、彼女が新しい雇用主を見つけたと報告するとその2週間後には我が家に来ることに。


我が家は前のお手伝いさんを解雇してから、お手伝いさん用の部屋(シンガポールのコンドミニアムには3LDK位の広さであれば、一畳くらいの狭い個室とキッチン横に小さなシャワー&トイレが「お手伝いさんの居住スペース」としてあるのが一般的です)を倉庫代わりに使っていたため、突然来ることになったお手伝いさんのために慌てて新しいソファベッドを注文し、カーペットやバスタオルなども新調しました。


我が家の雇用が始まる日に、エージェンシーまでマオさんを迎えに行きました。 前のお手伝いさんはスーツケースひとつで身軽にやって来ましたが、マオさんはかなり重たいスーツケース2つで我が家にやって来ました。当然、部屋に荷物が入り切らず、家事室にまで彼女の荷物が溢れています…


そんな風に、新しいお手伝いさんマオさんとの日々が始まりました。

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