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終焉の光  作者: Ryou
6/7

黒い部屋2


〜翌日〜



「はぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


と、大きなため息を吐いたのは、苦々しい顔をした蒼真だ。

周りには、同じく苦々しい顔をした、明久と葉もいる。今、三人がいるのは、昨日、葉が話していた例の研究所だ

開場は、十時からで今は・・・九時五十分と、後少しで開くのだが、状況は最悪だ。

なぜかと言ぶっ・・・・肩がぶつかってきた。

見知らぬおじさんA「わ、悪いね」


「あんた、悪いと思ってないだろ?〔怒〕」


「蒼真」葉がうんざりした顔で注意してきた。


「だってこいつ、何回、肩を顔にぶつけりゃ気が済むんだ?〔怒〕」


「ほんとに悪かったと思っているよ〔汗〕」


「それ、さっきも、聞きましたよ?〔怒〕」


「おい、蒼真」明久も止めてきた。

知ったこっちゃ、ねえよ。このオッサン、二回やそこらじゃないんだぞ。二十回ほどだ!

さっきまで、抑えていたが、もう我慢の限界だ。二十回だぞ。なんらかの意図を感じるだろうが!!顔面を痛めるコッチの身にもなれ!あんま痛くないけど。プライドの問題だ。


「やめろって。迷惑かけました」


普通はすいませんでした、と言うはずだが葉こっちの気持ちを分かってくれているのだろう。あのオッサンが、ストレス解消の為に肩をぶつけてきた、ということを、葉も見抜いていたんだ。

本来、オッサンは肩ぶつけて因縁かけてこようとしたのだろうが、相手が悪かった。

高1といっても、俺たちは170センチ以上ある。しかも明久は人相が悪い。だから、いやらしく、ウザッタい手を使ってきたのだろう。俺たちから見ても、ものの5分でお釈迦行きに出来ると思う。葉は間違いなく反対するだろうが・・。

なんてことは、どうでもいいとしたら、オッサンがイラつく事も理解出来なくない。

確認の為に、もう一度言っておこう。俺達は、研究所(正確には東京大学)の門前にいる。

しかも、平日だ。なのに、研究所の前は、人でごったがえしている。見た感じでは、四百人ほどいる。さらに、門の前はさほど広く無くて、道路のまん前だ。

つまり、皆さん仲良く門の前で、おしくらまんじゅうみたいに、ぎゅうぎゅう押し合いながら固まっている。



何でだよ?


いやいや、おかしいだろ?絶対、社会人が、多数を占めてるから。お前ら、仕事はどうした?あん?なめてんのか?平日だぞ。仕事しろよ、社会人!



などと、発散出来ずに、永遠と溜まっていくであろう、ストレスとの戦いはキツイ・・・。

出来たら発散したい、と思っていても、現状は・・・・・・・・押されたり、押し返されたりの繰り返しで、しかも周りの会話とか雑音が、うるさくて仕方ない。

出来ることなら、叫びたい!うるさい、と一言だけでいいから!

そんな事を思っていたら・・「プルルルルルル・・・」


「やっと門が開きやがった!!」


・・・残念ながら、これは俺の言葉じゃない。俺の言葉は周りの大人達の声に掻き消された。そのとき、俺は・・・ハイヒールの靴に足を踏まれて、みっともない声を上げていた・・・・〔涙〕。




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