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終章 「帰還、そして」

 意識と視覚が乖離したような不安定さの中、真は見開いた両目に白い天井を映した。

 起き上がろうとしたが途中で力尽き、微かにベッドを揺らすだけに終わってしまう。すぐにでも動き出したいはずなのに、数日間の眠りにより強張った肉体は意識と噛み合わず、思うように動かなかった。


「真くん!?」


 そして、その彼の変化を逸早く察知した叫び声が響いた。薄ぼんやりと霞む彼の視界に、明るい栗色の頭が覗き込んで来る。


「……凛、か?」


 酷く掠れた自分の声に驚きながら、真は幼馴染の名を呟いた。すると、息を呑む気配と共に濃い茶色の瞳が大きく揺れる。彼女は湧き上がる感情を抑えるように両手で口を塞ぎ、鋭く頷いた。


「よかった……! 待ってて! 礼さんを呼んで来る!」

「お、おい……」


 言うや否や踵を返し、慌ただしく凛は走り去ってしまった。遠ざかる彼女の足音の残響を聞きながら、帰って来ることができたという実感が、真の全身にじわじわと熱となって広がってくる。


「そうだ……」


 そして、彼は一番重要なことを思い出した。今度は焦らずに、ゆっくりと腹に力を込めて上体を起こしにかかる。首を巡らし、改めてここが如月診療所の病室であることを確認した。


「ハナコ、いるか?」

「はい、ここに」


 問い掛けると、即座に声が返される。彼の内側から零れる霊気の流れが青白い光の帯を作り、少女の姿を創り上げた。

 背中に流した黒い髪を揺らし、丈長の白いワンピースの上に灰色の薄いベストを羽織った少女が彼の目の前に浮かんでいる。彼女は髪と同色の明るい瞳を喜びに細め、笑みを咲かせた。


「ご迷惑をおかけしました。皆さんにも、謝らないと……ですね」

「そうだな。……と、一応、確認しておくが」

「――?」


 首を傾げるハナコに、真は一瞬視線を外して咳払いする。


「……お前は、心の中でのことは、覚えているのか?」


 訊ねるのなら、二人きりのこのタイミングしかない。を置いてからでは気まずさが増すだけだと思った末の、意を決した質問だった。

 心の中のハナコと、現実として表に出て来たハナコ。一見して同じに見え、彼女の姿に安堵はしたのだが、それだけはきちんと確かめておきたかった。


「え……っと」


 質問の意図を、ハナコも察したのだろう。つと視線を外して、胸の前で組んだ指を小さく動かしながら、ぼそりと呟いた。


「言わないと、ダメですか?」

「……いや、覚えてくれているならいいんだ」


 そう言った彼女の目は、何よりも雄弁だった。ならば、これ以上藪をつつく必要もないだろう。

 こうして彼女が傍らに戻って来てくれた事実が、今は何よりも大切だ。


「――礼さん早く!」

「分かった。分かったから落ち着きなさい、凛」


 そして、開けっ放しとなった病室の扉の外から、忙しない声が近づいて来た。

 エプロンドレス姿の凛の姿が見えたかと思うと、続いて彼女に腕を引かれる形で、作務衣さむえを着た礼が現れる。弟と目が合うと、彼は一つ肩の荷が下りたように、少し表情を和らげた。


「二人とも、よく戻って来たな」

「え……? あ! ハナコさん!」


 礼の台詞に、遅まきながら凛もハナコの姿に気付く。ハナコは一度姿勢を正して二人の前に進み出て、深く頭を下げた。


「ごめんなさい。ご心配をおかけしました」

「……ああ、そうだね。だが、無事な顔を見られて嬉しく思う。お帰り、ハナコちゃん」

「そうですよ! 謝ることはありません。ほんとうに、帰って来てくれて良かったです!」


 二人の心からの言葉にハナコも顔を上げ、「ありがとうございます」と、ただ感謝を述べるばかりだった。真は自然と頬を緩ませてその光景をしばし眺めていたが、その時間はそう長くは続かなかった。

 真とハナコの帰還に対し、礼も凛も諸手を挙げて喜びたかったに違いない。しかし、その喜びもすぐに鎮火したように、二人の表情には険しい色が浮かび始めていたのだ。


「……兄貴、何かあったのか?」


 その空気を鋭敏に察知した真は問いを投げ、こちらに聞く気構えがあることを伝える。礼は頷き、ちらと後ろを振り返ると、凛に扉を閉めるよう目で促した。


「事態は切迫している。二人とも、落ち着いて聞いて欲しい」


 礼の渋面に、ハナコもただならぬ事態が起きていると予感したのか、表情を強張らせた。彼女は真の隣へと移動して、礼と凛もベッドのすぐそばまで歩み寄る。

 そして、立ったまま礼は話を始めた。凛は既に事情を知っているのだろう。口を挿む様子は見せず、彼の後方に控えるように立ち、顔をやや俯かせながら聞く姿勢を取っていた。


「まず、真。お前が眠ってから、既に五日が経った」

「――そんなに……」


 思たよりも長い時間の経過に、真は驚きを隠さなかった。のんびりとしていたつもりはなかったが、その間に状況が一変したということだろうか。


「前置きは無しにいこう。報告すべき点は二つ……、まず一つ目の事件は、三日目に起きた」


 礼の口調は冷静そのもので、主観となる感情を込めて話している様子は見受けらなかった。無論、兄が私情を殺してそうしているのであろうことは感じているのだが、その淡泊さに焦燥が煽られる。


「先に結論を言おう。如月先生と翼、二人が行方知れずとなった」


 その言葉に、水を打ったように病室が静まり返る。真とハナコが息を呑み、意味を把握するまでの間、礼は押し黙って二人を見つめていた。


「どういうことなんだ」


 拳を握り込み、真は兄の言葉の真意を訊ねる。ハナコも、固唾を呑んで彼の返答を待った。


「言葉通りの意味だ。当時の状況を説明すると、その日の昼、お前を見舞うため姉さんと翼、進くんが診療所を訪ねた。一度は全員が病室に集まり、その後翼の定期診断のため、先生は翼と診察室へと向かったそうだ。姉さんと進くんも、そう時間を置かずに様子を見に行ったらしいが、その時には二人はもう診療所から消えていた」

「そんな……」


 ハナコが気の遠くなるような声を発して、ふらりと上体を傾がせる。彼女の様子に目をやりつつも、礼は努めて淡々と言葉を重ねた。


「丁度その時は、珊瑚が泊まり込みでお前を看ていて、姉さんたちと入れ替わりで診療所を後にした。彼女にも話を聞いたが、診療所の周りには不審な気配はなかったらしい。もっとも、疲労の色は強かったから確たる事は言えんが」


 珊瑚の名前が出たからか、凛は俯いていた顔を僅かに上げ、スカートの裾を握り締めていた。

 この場に珊瑚の姿がないところを見ると、彼女は事件の解決に向けて動いているということだろうか。真は凛へと、気遣わしげに視線を向ける。


「なあ、兄貴。消えたって言うことは、つまり……神隠しみたく勝手に消えたってわけじゃないんだろ?」

「え、真さん……それって」


 ここまでの話を聞けば、馬鹿でない限り想像はつく。真は核心へと切り込むべく、兄に訊ねた。


「二人は、さらわれたってことでいいのか? それも……、無色の教団に」


 教団が真とハナコに興味を持ち、何らかの動きを見せるであろうことは予測されていたことだった。これが、ただの拉致、誘拐とは考えられない。

 真は自分の意識がない間に、近しい者に危害が及んでしまったことに忸怩たる思いを抱いていた。そして、その感情は目の前の兄に対する理不尽な熱へと転嫁される。

 何故、防げなかったのかと。止めることはできなかったのかと、問わずにはいられない。


「…………ああ、そうだ」


 肺腑から深々と息を吐き出し、礼は首肯した。


「――――ッ!!」

「真さん!?」


 怒りに目を見開いた真が身を乗り出す。彼はハナコの制止を尻目に、すぐさまベッドから降りようとした。


「――ダメッ!」


 しかし、彼の動きを咄嗟に凛が身を挺して止めた。幼馴染の栗色の頭を腹に受け、彼はベッドに倒れ込む。


「真くん……、待って! 礼さんは何も悪くないから……!」


 必死に声を上げる凛に、真は面食らっていた。余程酷い顔をしていたのか、どうやら盛大に勘違いをさせてしまったらしい。兄に視線をやると、「お前がなんとかしろ」とそのまま目で返された。


「いや……、すまん。別に兄貴に殴りかかろうなんて思ってないぞ。大丈夫だから……な?」


 落ち着かせるように凛の頭を軽く撫でて、肩を掴んでしっかりと立たせる。彼女はやや涙ぐんでいた両目を擦り、頬を赤くして俯いた。


「ご、ごめん。取り乱して……、そうだよね。喧嘩してるときじゃないもんね」

「ああ。それで兄貴、二人はまだ見つかっていないんだな?」

「それは、これからの話に関わって来る。真、だからこうしてお前が目を覚ますのを待っていたんだ」

「……どういうことだよ?」

「お前にしか出来ない役目があるということだ」


 今一度、頭を冷やすことに神経を集中させて真は訊ね、それに礼は改めて表情筋を律して答えた。


「つい先日、教団の拠点跡の調査で行方不明となっていた、滅魔省のチームの一人が見つかった。これが、報告すべき二つ目だ」

「まさか、そいつが何か情報を握ってるのか!?」

「そういうことだ。今はラオ殿の預かりで、言い方は悪いが捕虜のような扱いになっている。しかし、彼女は情報を持っていると言うが、それ以上は口を割らなくてな。こちらとしても困っているところなんだ」

「女、なのか」

「うむ。そして、口を割らない理由は、話す相手を指名しているからだ。それが、お前だ」


 急に話の繋がりが見えなくなり、真は思わず兄の顔を見返す。だが、兄は何ら間違っていることは言っていないと表情に出しており、構わず続けた。

 そして告げる。真も知る、一度生死を賭けて戦った少女の名を。


「見つかったのは滅魔省所属の少女、芳月沙也だ。彼女は情報を提供する際の交渉役に、浅霧真を指名した――」


 消えた家族の行方を知る手掛りを握る少女。思わぬ形の再会を発端に、真は次の舞台へと否応なしに足を踏み入れていくことになるのだった。





 翼が目覚めたのは、白い小部屋だった。

 床、壁、天井、どこを見ても染み一つない白い空間。ぼんやりとした意識の中、翼は自分が床に這いつくばるようにして寝そべっていることに気付いた。

 ここが一体どこなのか。見慣れない環境に心は瞬時に不安に塗り潰された。心臓が鷲掴みにされたみたいに胸が苦しく、身体が縮こまる。


 翼は握った小さな拳を胸に当て、着ている服が変わっていることにも目を見張った。

 姉と兄の友人と診療所を訪ねたときのコートではなく、白を基調とした上下に別れた病院着のような服だった。

 まるで記憶が繋がらず、心は焦燥でどうにかなりそうだった。必死で糸を手繰るようにして、いつもの診察室まで行ったところまでは思い出したが、そこで映像はぷつりと切れている。


 誰かと手を繋いでいた。


 逞しい姉の、温かくも力強い手ではない。もっと皺が多く、骨ばった無骨な手だ。

 白衣を波打たせながら、ゆっくりと歩調を合わせ、手を引いてくれる慣れ親しんだ感触。診療所の年老いた医師――如月だ。

 彼と一緒にいたことを思い出す。だが、それまでだった。

 老医師の姿は小部屋の中には見られない。独りきりであるという事実が記憶と照らし合わされることで浮き彫りとなり、余計に翼を打ちのめした。


 彼女に情報を与えることを拒むかのような、無貌むぼうの部屋である。どれほど気を失っていたのかも、何をされたのかも分からない。

 聞こえるのは静寂だけ。それだけで、翼は気が狂いそうになるほどの恐ろしさに押し潰されそうだった。


 奇妙な既視感があったのだ。目覚めたときから、心の片隅に焦げ付くような、嫌な臭いが染みついている。

 それは緩慢に、しかし確実に心の色を占めていく。全身が悪寒に震え、歯の根が合わない。細い体を両手で抱き締めながら、翼は懸命に襲い来る負の感情と戦おうとした。


「――ここか、くだんの少女を収容しているのは」


 小部屋に見知らぬ男の声が侵入してきたのは、そのときだった。

 考えて見れば当たり前で、部屋なのだから出入口はあって然るべきなのだが、恐怖に竦んだ翼には逃げるだとか脱出するという発想はなかったのである。


 部屋と同化したかのような白い扉を開き現れたのは、鮮やかな濃紺の軍服のような衣装を身に着けた壮年の男だった。切り揃えられた灰色の髪。剣呑に細められた漆黒の瞳に捉えられ、翼は心臓が止まるかと思った。

 室内に反響する長靴ちょうかの無機質な音が、翼の耳へと浸透する。男が歩くたびに背に流した外套が広がり、長身の男の影をより巨大に見せていた。

 男は翼の前で足を止めると膝をつき、泰然と見下ろした。彼が腰に差す軍刀の黒鞘くろざやが翼の目線に重なり、彼女は尻餅をついたまま後ろに下がった。


「……私が恐ろしいか。無理もない」


 皮肉げに口角を微動させて、男は立ち上がると後ろを振り返った。再び扉が開き、何者かが入って来る気配がしたのである。


「くはっ、滅魔省の堅物さんも、幼子おさなご相手には形無しのようじゃのぉ」


 カーキ色のコートを着た痩身の若い男だった。飄々とした雰囲気はどこか場にそぐわず、軍服の男に挑発めいた言葉を投げかけながら、彼は部屋へと入って来た。

 軍服の男は、不躾に浴びせられた言葉を露ほども気にした素振りを見せず、目を伏せて黙殺する。若い男は伸びた黒の前髪から微かに覗く切れ長の瞳をすぼめ、「やれやれ」と肩を竦めた。


「これじゃから堅物はいかんのぉ。儂らは同じ目的を持った仲間じゃろうが?」

「……貴様と同じにするな」


 それを聞き流すことはよしとしなかったのか、軍服の男は若い男へと目を向けて、短く言い放つ。しかし、その威圧も若い男は涼風のごとく、澄ました顔で受け流していた。


「――おい、あまりおどかすんじゃねえぞ。そいつは、言葉が話せないんだ」


 そして、見知らぬ二人の男が見えざる意気をぶつけ合う中、割って入るぶっきらぼうな声に翼はハッとする。男たちの身体に隠れて声の主の姿は見えなかったが、そのよく響く張りのある声は、知っているものだった。


「失礼した。そのようなつもりはなかったのだが」


 軍服の男はさして興味も無さそうに若い男を一瞥すると、道を譲るように身体を横にずらした。対する若い男も、口を愉快そうに歪めたまま同様にする。

 そして、翼は己の耳に間違いがなかったと安堵に包まれる。眼前に歩み寄って来る、白衣を羽織った白髪の老医師は、彼女の良く知る人物だった。


「よう、翼。体調はどうだ?」

「――――」


 しかし、抱いた思いは一瞬にして暗い予感に塗り潰されていた。

 この訳の分からない状況下で、いつものように気軽に笑いかけてくる老医師の姿が、あまりにも異様に映ったのだ。彼は傍らの男たちの存在に動じる様子もなく素通りし、翼の前で腰を折る。

 気が付けば、もうすぐ後ろは壁だった。これ以上下がりようもなく、追い詰められた形となった翼には、ただただ不安に曇らせた瞳で老医師を見上げることしかできない。


「精神が不安定になってるな。無理もねえか」


 老医師の声も、どこか遠い。

 既視感は、彼の顔を見て、声を聞くことで強くなっていた。心臓は破裂しそうなほどに、何かを訴えている。

 瞳孔が開く。呼吸が荒い。汗が滲む。後少し、もうほんの少しのひと押しで、何かが思い出せそうな気がするのだ。


 目の前の老医師に、翼は色褪せた空色の瞳で問い掛ける。


 ――あなたは……誰!?


「場所の影響だな。錠が外れかかってやがる。まあ、丁度良いがよ」


 老医師は白衣に突っ込んていた右手を抜き、皺の這う指先を広げて翼に伸ばした。

 彼の掌が、額にかざされる。

 何を言われているのかまるで理解できないまま、翼はその行為を受けざるを得なかった。


「頃合いだ。そろそろ、お前の記憶の封印を解くとするか」


 その言葉を合図に、呆気なく記憶の錠は外れた。

 枷のなくなった扉を突き破り、濁流のように記憶の荒波が翼の脳を駆け巡る。


 翼は知っていた。

 この老医師を、浅霧家に救われる前から知っていたのだ。


 だが、それを確かなものと知覚する前に、記憶は彼女の心を苛んだ。全身が痙攣して、もがくように突き出した両手が老医師の白衣を掴み、爪を立てる。


「俺を恨むんじゃあないぜ? お前たちの親を――しんゆいを殺したのは、お前なんだからな」


 告げられた断罪の言葉は、溢れ出す情景が真実であることを示すものだった。

 真っ赤に染まる雪と、その上に倒れ伏す家族となった人たち。

 彼女を抱き締めたまま事切れた、母と呼べた女性ひと

 足下には、この手にかけた家族の亡骸が転がっている。



 ――タス……ケテ……。



 記憶の中の自分が、叫んでいる。

 しかし、その声が届くことは叶わなかった。



 ――ふ……ざけるなあああああああああッ!!!



 翼が気を失う寸前に見たもの――それは、憎悪に瞳を燃やし、悲嘆の雫を散らしながら霊気の刃を彼女に向けて振りかざす、あにの姿だった。

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