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36、サツキの気持ち、アイムの気持ち

レオのことが好き、と自覚してから数分。

舞踏会の会場のテラスでレオと二人きり・・・。

うれしい!!なんて思えるほどあたしは恋愛に慣れていない!!

もー、心臓が鼻から出るんじゃないかってくらいバックン、バックン・・・・


「なぁ、」

「うぇい!?」

「(うぇいって・・・)今日、俺の好きな女性ひとを発表するだろ?」

「う、うん」


本当は発表してほしくない。

でも、それは思ってはいけないワガママだ。

レオはレオとして、一国の王子として、お妃様を選ばなきゃいけない。


「ちゃんと、聞いてろよ?」


だから、思っちゃいけないんだ。


「当たり前じゃん!レオの好きな女性ひと知りたいもん!」


知りたいのは事実だ。



「絶対だぞ!」

「聞くってば!・・・応援するよ」


応援するのも事実。

たとえ・・・・・・あたしの思いが届かなくても。

あーヤバイ・・・・。


「あ・・たし、中、入る・・ね。」

「あぁ。・・・またあとでな。」

「うん・・・。」


泣きそうだ・・・。

恋を自覚して数分で失恋とか・・・さらば。短かったワタシの初恋。







side:Aim


はぁぁぁぁぁぁああああああ・・・・・・・。


この溜息の原因。それは・・・・




今日、レオが婚約者・・・ってか好きな人だけど、発表する。

まぁ、言わなくても分かるだろってくらいあからさまなんだけど(←オマエが言うな   by作者)

オレとレオの好きな人はかぶってる・・・サツキちゃんなんだけど。

俺が見てる限り、サツキちゃんもレオのことが好きだ。

オレも一応、告白的なことは言ってるはず、態度も分かりやすくしてるはず。

でもニブチン、サツキちゃんは気付かない。


「告ろうかな・・・。」


そんなことを考えていると前から、かなりのスピードで走るレディ・・・・サツキちゃん!?


「サツキちゃん!」

「・・!あ、アイム・・。」

「・・・・・!」


サツキちゃんは泣いていた。

レオかな・・・。


「レオとなんかあった?」

「レオと・・・っていうかなんか・・・失恋?あははははは」

「え・・・レオがサツキちゃんのこと振ったの!?」

「え!?いや、そうじゃなくて!・・・あたし、つい15分くらい前に自覚したの。・・・レオがす・・好きだって。でね、あたしとレオじゃ釣り合わないなーって思ったし、見てるのもキツイだろうなーって思って、すぐには多分無理だけどスッパリ諦めて、レオを応援することにしたの。」


いやいやいやいや!あんたら何すれ違いまくってんの!?

ここまですれ違うのも珍しくないですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!?

それに・・・・


これだけ元気ないサツキちゃんも珍しい。


「アハハ!!大丈夫だよ。あたし強いから!」


オレは「レオもサツキちゃんnこと好きなんだよ」って教えてやるほどやさしくないし、タダで諦めてやるほど性格もよろしくない。


「サツキちゃん・・・・キツイなら・・・早く忘れたいなら・・・・。







オレにしない?」



なんて。

アリキタリナコトを言って、弱ってるサツキちゃんにつけ込む。

結果なんかわかってんのにな・・・。

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