35、自覚
振り向くとそこにいたのは、リラ、エド、・・・・誰?
「嫉妬なんて醜いよ、レオ。」
「そうだぞ、次期国王なんだから。」
「ふふふ、それだけサツキのことが・・・なんですわよね?」
・・・思い出した!!
ライラスさんだ、レオの双子の兄。そして第二王子。
兄なのに?と思った人は・・・え~っと・・・13話だッ!!13話を読み返そう!
「・・・嫉妬だったらなんだ?」
「おッ、強気な発言だねぇ、レオ。」
「・・・・・・・チッ。サツキ、行くぞ。」
「え?・・・え?どこに!?」
「いいから」
レオに手を引かれながら、ついて行く。
どこ行くんだ、あんた主役だろっ。・・・あ、でもさすがに会場から出るわけではなさそうだ。
あ、テラス?みたいなとこ行くみたいだ。
「はぁ、あいつらどっからわいて出たんだよ。」
「わいてって・・・で、どうしたの?こんなとこに連れてきて。」
「んー、別に。」
「別にって・・・」
なのにこんな寒いとこ連れてきたんかいっ!!
「お前と二人きりになりたかっただけ。」
と、言いながら上着を貸してくれた。
ちょっと恥ずかしいけど「ありがと」と言っておいた。
あったかいな~。
レオ、意外と優しいな~。
レオは誰をえらぶのかな~・・・。
さっきからこの質問がよくよくでてくるな~・・・。
聞こうかな・・・。
「『な』が多いなっ!?・・・あ、俺もついちゃった。」
「は?」
「まぁ、いい。何が聞きたいんだ?」
「へっ!?いや?別に・・・?」
「いいから。気になるだろ?」
「え、いやでも・・・。」
聞けなくない?こんなこと。
だってなんか、まるであたしがレオのこと好きみたいな・・・ん?
今なんて言った、あたし。よし、ゆっくり言って見よう。
まるで
あたしが
レオのこと
好・・・・・
き・・・・・・・?
「いやいやいやいやいや・・・・」
「どうしたっ!?」
「いや、別に。」
「そうか?じゃ、何が聞きたいんだ?」
なんか、ちょっと意識しちゃってるぞあたし!!
大丈夫か!?正気か!?・・・正気だ。
城にお世話になり始めて、はや数か月。
好きな人ができm「だから、何が聞きたいんだ!?」
・・・かぶった!?この話で一番重要なセリフに被っただとぅ!?
レオの・・・・レオの・・・・
「バカヤローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「え?なんでっ!?」
城にお世話になり始めて、はや数か月。
好きな人ができました。
そして、何度目かわからない拳をあびせました☆
読んでくださりありがとうございます。
やっとニブチン、サツキちゃんが自覚いたしました!!
レオも苦労したな・・・。
次話もよろしくお願いいたします。