33、舞踏会(ファイナルステージ)1
レオ目線です。
side:Leonardo
「これより、『婚約者候補の方々による婚約者候補のかたがっ』・・・ごほん。『方々のための最後の舞踏会』を開催します。」
毎度思うが舞踏会の名前、長くないか?
司会噛んじゃってるし。
司会が言っていたように、今夜が最後の舞踏会。
だから、最後に俺が心に決めた相手を発表することになってる。
まぁ、こんなの開かなくても決まってたが・・・。
~♪~♫
「レオナルド様、私とお、踊っていただけませんかっ・・・///?」
ダンスの申し込みだ・・。
一般的に、女が男にダンスを申し込むのはあまりよろしくないとされているのだが・・・
「よろこんでお受けいたします、リリー様。」(微笑)
「・・・っ///////」
顔がゆでだこのように赤い。
リリー・ド・クリュレ
クリーユ国の第一王女・・・だったか。
踊りながらそんなことを考えていると
「レ、レオナルド様は私の名前を知っておられたのですか?」
「えぇ、まぁ。印象的でしたので。」
化粧の濃さが。
この女性はホントに濃い。どこがとかじゃなく、化粧すべてが濃い。
綺麗とかそういうの通り越して怖い。
「・・・・////」
また赤くなった。
どうやら別の意味ととらえたらしい。
・・・1曲が終わり、リリー・ド・クリュレとは別れた。
疲れたからやすm
「レオナルド様、私と・・・」
「ちょっと、私が先よ!」
「レオナルド様はあたくしと踊るのよ!!」
「先に約束してたのはあたしよっ!!」
はぁ・・・。
なんなんだ、礼儀を知れ!!と言いたくなる感じの奴らばかりだ。
特に一番最後!!約束なんてしてねーよっ!!Σ(一_一;)
・・・サツキに会いたいな。
しかし、この場で会いに行ったら、またサツキが・・・。
「レオ・・ナルド様。私と踊って頂けませんか?」
また増えた・・・?
「サッ!?・・・なっ!?えぇ!?」
増えたと思ったらサツキだったようだ。
いままでの舞踏会の時とはまったく違った。
かわいい・・・というか・・・
綺麗だ。色っぽい。
「レオナルド殿下、顔が台無しです、いろんな意味で。」
「・・・アイム、うるさいぞ。」
「姫様たちの夢を壊さぬようにね?」
「わかってる」
しかし・・・いきなり色っぽく綺麗になられると対応に困る。
サツキは純白のドレスを着ていて、漆黒の髪がよく映えている。
ドレスにはところどころ金と青の刺繍が施されていて、髪は軽く巻いて、ダンゴにしてた。(ダンゴはこの間サツキに教えてもらった)
うなじとか見えてちょっと・・・いや、かなり(俺の理性的に)まずい。
「レオナルド様と踊るのは私よ!!」
「横入りしないでちょうだいっ!!」
「それより、あなた誰なのよっ!!」
こちらの方々的にもまずかったようだ。
サツキが困ってる、どう言い返そうか困ってるんだろう。
第一、さっきから申し込まれてばかりじゃ、恰好がつかん。
「私と踊って頂けますか、レディ?」
読んでくださりありがとうございます。
レオは誰を選ぶのか!!
次話もよろしくお願いいたします。