23、『おぼえてろよ』発言について
あの『ガーネット嬢のせいで何かと大変だった事件』・・・の後にリゾット食べてから数時間後の夜!!
さぁ寝ようじゃないか!!ベッドが私を呼んでいる!!!
・・・なんかデジャブ・・・?ま、いいや。
=バフッ=
「っあーーーーーー・・・・、気持ちいい。フッカフッカ!!」
どーやって洗濯したらこうなるんだ・・・!!
メイドさんって大変だよね。毎日お疲れ様です!!!
・・・・・そんなこと(!?)より今気になっているのは・・・・・・・レオのあの『おぼえてろよ』発言である・・・・・。何を覚えとくんだい?アタシャトックノトウ二ワスレタヨ?
あ~!!怒られるかな!?明日の朝が憂鬱だい!!眠れないじゃないかあぁぁぁぁあ!!
はっ・・・・!!まさか、あたしを悩ませて眠れなくすることが狙いか!?ちっくしょー!!レオめ!!恨んでやる!!
=ポワン=
「ん?・・・何?まぶしい!!・・・・!?なんか光ってぅぅぅぅぅぅぅう!?」
なになになになにな・・・・・・・
「・・・・・・・・レオかよ!!!!!」
「おぉ。」
「何でここに!?どうやって!?」
「魔法で、転移してきた。」
「はぁ!?んなこと今までやってなかったじゃん!!」
「あまり使わんようにしてるんだ、何かあった時にすぐ使えるようにな。」
「じゃあ、何かあったの!?」
「いや、今回は特別。」
「は?」
「だって、お前俺が窓から来ても開けないだろ?」
はい、でました、どす黒オーラ!!
そりゃ、『おぼえてろよ』発言してきた本人が来てたら普通は開けねーだろ!!あほか!!
「うん、当たり前じゃん!!警戒するに決まってんでしょ?」
「うん、そーはっきり言われるとさすがに俺も傷つくよ?サツキさん」
「そーかそーか!!じゃあ夜も更けてきたからおやすみ・・・」
「ちょっとまて。」
ちくしょう・・・。『話をそらしてLet’s脱走!!』作戦は無理だったか・・・・。
しかも手!!両手つかまれちゃ何もできん・・・。
「はなして。」
「いやだ」
「は・な・し・て」
「い・や・だ」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「なにがしたいの?叱りたいならそーすれば・・・。」
「そーじゃねぇよ」
レオがいきなり真剣な顔になった。
何・・・。なんか変な感じ・・・・。何がしたいのかさっぱりなんだけど・・・?
「お前さ、俺がこないだ言ったことおぼえてるか?」
「えっと・・・この件が終わるまでってやつ?」
「そう。」
「それがどうかした?」
「お前ホントにわかんないの?あの言い方で!!」
「ごめん・・・。わかんない・・・・。」
「・・・・・・。」
なんか一生懸命なにかを伝えようとしてくれてるのはわかるんだけどその内容がさっぱりなのですが・・
・・・。レオが下むいてる?あ、落ち込んでんのか?
「あの・・・レオ?ホントごめんね?あたし馬鹿だからわかんなくて・・。」
「・・・・・・っ///」
「!?なっ!?なにすんの!?」
「お前・・・・上目遣いとか反則・・・・」
「・・・・・!!」
あんまり耳元で艶っぽい声を出さないでくださいぃぃぃぃぃぃ!!!
抱きしめながら言うのも禁止!!いくらあたしがイケメンに興味ないとはいえ、さすがにここまで来たら顔赤くもなりますよ!?
「は・・・なして・・・」
「もう、ちょっとだけ・・・・・ダメか?」
「・・・!!・・・!」
何この甘えモード!!かわいい!!萌え!!
・・・やべぇ、変な世界にのめり込みそう・・・。
「だ、だめ!!」
「絶対?」
「ダメなものはダメ!!」
「じゃあ・・・」
「?・・・・・・・いっ!?な!?なにす!?」
「俺のものってマークつけただけ」
「は?」
「じゃーな、おやすみ。」
「あ、うん。おやす・・・・み!?・・・なにすんだ、てめぇよぉぉぉぉぉ!?」
「キス」
「!!!!///・・・・・・おやすみ!!」
「あぁ、おやすみ」
レオは窓から出て行った。なんかさっきレオが顔を近づけた肩がチクチクする・・・。
暗くて何をしてるかわかんなかったけど・・・。
てゆーか!!レオってゼッッッッッッッタイキス魔だと思う!!
翌朝、サツキは鏡のまえで悲鳴を上げたのはまた今度、別のお話で・・・・・・・。