12、マ、マジで!?
「着きました、ここはベロニカの泉です。サイラス国王とべラトリックス様はこの場所で誓いを交わしたそうです!!」
「そ、そうなんだ・・・。」
「そうなんです!!!」
目が、目がぁぁぁぁぁ!・・・・輝いてる。すげぇ・・・。この話相当好きなんだなぁ。
てかこの泉でどうやってわかるんだろう・・・。
「泉に手を付けるとわかるんです。」
「・・読心術!?」
「はい。」
「サラ・・・、恐ろしい子!!」
「嘘ですよ、できるわけないでしょうそんなこと。」
あるぇ~?サラってこんなキャラだっけ!?ホントに!!マジで!!すんげー疑問!!
これが本性!?・・・もしかしてあたしの前世がべラトリックスかどうか早く知りたいだけとか?
まさかねぇ!そんなわけないよね・・・そn
「さぁ!!早くやりましょう!!」
んなわけあるっぽいね!!!あ、目からなんかしょっぱい水が出てきた・・・、涙?そんなもの知らないわ!!
「どうやるの?」
「はい、まず泉に手を付けて目をつぶります。」
「うん。」
「これでいいです、ただし余計なことは考えないでくださいね!!」
「う、うん・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「なにかうかんでまいりました!!」
「どれどれ!!」
「この人は・・・!!」
「あぁ・・・・・。」
「べラトリックス様ですわ!!やっぱり前世はべラトリックス様でしたよ!!」
「ホントだぁ・・・(汗)」
「っていう事はですよ、前世がサイラス国王の方もいるかもしれないんですよね!!」
そうだった・・・。会う約束してんのにべラトリックスだけ来世に来るわけがない・・・。
「でも、王宮にいるとは限らないよね!!今までだって会ってないわけだからもしかしたら今回も・・・ってあれ!?みんな、いつの間に来たの!?」
「サラに呼ばれて来た。」
「何でみんなを呼んだの!?」
「もしかしたらこの中に前世がサイラス国王の方がいらっしゃるかも知れないでしょう!!私は昔からサイラス国王とべラトリックス様の生まれ変わりの方にお仕えするのが夢だったんです!!」
「「「「「へぇ~」」」」」
「ですから皆様!!早くやってください!!」
「「「「はいはい」」」」
「ではウィルザード様から」
「なにかうかんでまいりました。」
「・・・・・・・。」
「ブッ!!くっはははははははは!!」
「5代目国王ミノイズの母君だな、シュクラン様だ。」
「お、女・・・!!ふ、ははははは!」
「エド、いい加減にしろよ?」
「あ~はいはい、じゃ、次俺だな。・・・・・こいつは・・。」
「先代の女騎士団団長キルウィだな、おまえも女じゃないか。」
「ちっ!!」
「え~っと、次はアイム様。」
「はいは~い☆・・・・・・・。この人は?」
「べラトリックス様のご友人のグロリサオ様です!!グロリサオ様はべラトリックス様が好きだったんですけど、べラトリックス様は友人としてしかみていなかったため自分の感情を抑えて友人としてべラトリックス様を支えたとてもお優しい方なんです!!」
「そ、そうなんだ(立ち位置今の俺と一緒じゃん!!泣)」
「最後に殿下、どうぞ。」
「あ、あぁ。・・・・・・・・・。」
「何か浮かんでまいりました!!」
「これは・・・・!!」
「「「「え?」」」」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
「「「「「サ、サイラス国王!?」」」」」
「俺は知ってたぞ、王族は生まれたときに前世を調べるからな。」
「な、何で言ってくれなかったの?」
「サツキがべラトリックスだとは思わなかったんだよ。」
「そっか~、そりゃそうだよね。まぁサイラス国王の現世もわかった事だし帰りますか。」
「え?婚約しないの?」
「は?なんで婚約すんの?前世の事は前世の事、現世の事は現世の事。前世で約束したからって今婚約することないでしょ?それにレオはあたしじゃいやでしょ、もっと美人の方がお似合いだよ。」
「そ、そんなこと」
「いーっていーって、気ぃつかわなくて。それよりお腹すいちゃったご飯食べよ。」
「お、お前なぁ!!!」
「あ~お腹すいた。」
「「「「・・・・・・・・。」」」」
「おいそこ!!笑いを押し殺してんじゃねぇ!!」
今日も平和だ(笑) by作者