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勇者の目覚め

 それから数日は平穏に時が過ぎていった。

 かぐやは一般兵と同じ病室に移動したが、そのときの騒ぎようといったらまるで年に一度開かれるお祭りのようだった。本来、ラングネでは平民が王族を見ることができるのはその祭りのときだけで、それ以外には格式ばった儀式のさいにほんの少し姿を拝見できるくらいだ。

 そのためラングネ兵たちにとって王族は手に届かないような高貴な存在であり、それがすぐそばにやって来たのだから、嬉しいやら信じられないやらで涙するものも多かった。

 かぐやはそんな彼らの様子を煙たがることもなくむしろ積極的に関わろうとしていた。

 ひとりひとりの士気を高めることは戦闘に大いに役立つし、なによりラングネの民と触れ合っている時間がかげがえのない大切なものに思えたからだ。

 クレアやサントと再会して、ラングネを愛する気持ちはますます強靭なものになっていた。

「ルア様、朗報でございます」

 ひとりの看護士がかぐやのいる病室にやってきて、そう告げた。

「大伴様が目を覚まされました」

「ほんとうか」

 かぐやは飛び起きると石上がいたはずの病室に小走りで向かっていった。

 この数日というもの、暇を見つけては基地のあちこちを歩き回っていたのでだいたいの構造はわかっていた。

 医者には止められたが、軽い散歩だといってきかなかったのだ。

「お久しぶりです、かぐや様」

 意識がなかったせいで食事をとれず、点滴に頼っていた大伴は以前よりもさらに細くなっているようだった。こけた頬に微笑を浮かべ、声も弱々しかったが、それでもたしかに生きていた。

「まったく心配をかけおって。わたしにどれだけ心労をかけるつもりだ」

「それはそれは申し訳ありません。すこし夢を見ていましたもので」

 いつものようなからかい気味の口調で大伴御行が言い訳をする。

「ほう、どんな夢だ」

「私がかぐや様をめとり、幾人もの子供に囲まれて幸せそうに暮らしている夢でございます。召使には石上を使って、クレアさんが子守りをしているような、そんな光景でした」

「――それは正夢になるのか?」

「さあ、これから次第でございましょう。どちらにせよ私が動けるようにならないと未来は明るいものになりません。まだ少々、体が痛みますので」

「ゆっくり休んで幸せな夢でも見ていろ」

 かぐやもようやく大伴御行の冗談に馴れてきたのか表情を変えることなく応酬すると、いまだに石上が意識を取り戻していないことを告げた。

 そうですか、と言ったきり、大伴御行は黙りこくった。

「死んではいない。それにわたしも声をかけ励ました。これで起きなかったら石上らしくないだろう」

「すこし疲れて眠っているだけでしょう、あいつも無茶をする男ですから」

 そう言うと、大伴御行はまた沈黙してしまった。しばらく待っているとすやすや寝息を立てはじめたので、かぐやは彼の手を握ってから病室を後にした。

 生きている人間のぬくもりがした。



 サントはかぐやが完全に回復するまで抵抗軍の指揮をとり続けていた。

 元気なものを選りすぐっては自ら偵察に赴き、何時間かすると帰って来る。ときには百人近い人数を率いて遠征することもあった。

 それでも一日と間をあけずに基地へ戻ってきたし、そのたびにかぐやの元へ駆けつけては見聞きしたことを報告した。

 先の戦いで打撃を与えたことが響いているのかアリストス軍の姿はほとんど見当たらなかったこと、情報統制を敷いてはいるがかぐやの帰還はすでにほとんどの国民に伝わっていること、それから各地でもレジスタンスが蜂起し、反乱をおこしていることなどがめぼしいニュースだった。

 かぐやはサントの報告を聞くたびに表情を硬くした。

「――行動を急がねばならないな」

「早ければ早いほどいいのですが――勇者のおふたりが回復しなければ身動きがとれません。もどかしいですな」

 石上はまだ昏睡状態でいまも懸命の治療を行っている。かぐやもまめに足を運んだが、あのとき以来ネックレスがなんらかのメッセージを示すこともなく、声をかけるだけにとどまった。

 大伴もダメージが激しく、本人はかくしていたようだが相当の傷を負っていた。回復にはもうしばらくかかるだろう、というのが医師の判断だった。

「あやつらが戦えるようにならなければ勇者の予言がなんの意味もなさなくなる。それまではアリストスを敵に回すことはできないな」

「せめて片方だけでも回復すればいいのですが」

「アリストス軍は動静をひそめているのだろう、ならばじっくりと身をひそめ、待つしかあるまい」

「しかし、各地の暴動も時間が経てば鎮圧されてしまいます。時を移さずして一斉に立ち上がってこそ効果があるのです」

「勇者の替え玉を立てるというのはどうだ」

「代役を出すのですか?」とサントが聞きかえす。

「体格のいいものと細いものを選んで服を着せれば、遠目には分かるまい。本物の勇者はいるわけだし、時間を有効に活用するためにも勇者を仕立てあげてみたらいいのではないか」

 かぐやがまくしたてるが、サントは浮かない表情だった。

「石上様ほどの大男はこの軍にはいませんゆえ」

「ならば二人羽織をすればよい」

「炎はどういたしましょう」

「小細工を仕掛ければ何とかなるだろう」

「そう、うまくいくものでございましょうか……」

「サントは慎重すぎるのだ。ここで機を逃せばラングネ国の勝利はありえないぞ」

「それはわかっておりますが――」

「ならばさっそく選抜をはじめてくれ。なんならわたしがやってもよいぞ」

 はやるかぐやをサントが両手で制す。

 不満げに眉間にしわを寄せながらかぐやは立ちどまった。

「なんだ?」

「いくらラングネ国のためとはいえ国民をだますのはよろしくないかと。このような非常時にこそ人民は結束しなければなりません。その旗印たるルア様が嘘をついては、人々の信用を失い、ラングネの復興など夢に終わるでしょう」

「――だが」

「なりません。誰かを信じることも、ときには必要なのです――」

 ――非常事態を知らせる警報が悲鳴のような勢いで鳴り響いた。

 サントとかぐやは目つきをかえて立ち上がると、地上の見張りからの報告を受ける指令室へと走った。廊下ではどの兵士も慌てふためきながら戦いの準備をしている。まさか地下基地が攻撃を受けるなどとは想定していなかったのだ。

 わずかな無線のつないである指令室には人があふれかえっていた。

 サントは奪い取るようにして無線の通信機を手にとると、怒声のような報告を受ける。焦っているためか舌のまわらない兵士の声は上ずっていて、聞きとりづらい。それに加えて通信機のむこう側では爆発音が絶えず炸裂していた。

 それでもなんとか見張り番の報告を理解すると、サントの首筋を冷や汗が伝った。

「こちらの居場所が敵に知られていたようです。完全な包囲網を敷き、大軍が押し寄せているとのこと。もはや逃げることは不可能でございましょう」

「数は?」

「およそ主力の八割ほど。わが軍の数十から数百倍はありましょう」

「――これまで動静が穏やかだったのはこの軍隊を集結させるためか。アリストスめ、小癪な真似を」

「ルア様、ここは籠城戦を挑むほかないでしょう。幸いなことにまだ王城からの抜け道は知られておりません。入り口は一ヶ所だけですからそこに全兵力を集中させ、徹底防戦をいたしましょう」

「せめて大伴御行が回復するまでのあいだ持ちこたえれば勝機はあるな」

「ええ、ルア様の御帰還によって兵の士気は高く、少数とはいえ数日は持ちこたえることができましょう。ですが、それまでに大伴様が戦える状態にならなければ――」

「余計な心配はあとでしろ。いまは敵に防衛線をくずされる前に防御網を敷くのだ、いいな」

「わかりました」

 サントは無線をあやつって兵の配置を指揮しはじめる。

 かぐやには専門的なことはわからないので、それ以上その場にいても邪魔になるだけだと思い、大伴御行の眠っている病室へ足を運んだ。

 室内は誰もが出払っているためか無人で、大伴御行だけがひとりベッドから起き上がろうと悪戦苦闘していた。

「なにをしているのだ、馬鹿者」

 あわててかぐやが炎使いの勇者を押し戻す。

 抵抗する力もなくふたたびベッドに伏した大伴御行は、くやしそうに表情をゆがめた。

「こんな怪我さえなえなければかぐや様とともに戦えるというのに、肝心な時に戦闘不能ではただの足手まといです。それがなにより悔しくて仕方ないのです」

「おまえの役割は傷を一刻も早くいやし、まともに戦える状態にまで持っていくことだ。中途半端なものはいらん、敵を一掃できるような、そのくらいの状態でなければいけないのだ。石上に期待できない今、お前の回復にすべてあgかかっているといっても過言ではない。だからいまは静養に勤めてくれ」

「……せめて、私を前線へだしてはくださいませぬか。すこしばかりの手助けはできるかと思いますが」

「駄目だ」

 とかぐやはきっぱり否定する。

「兵たちは勇者の戦いぶりを見ていないから、お前たちに対する期待は凄まじいものに膨れ上がっている。そこで半端な状態をさらしてしまっては士気に大きくかかわって来るぞ。お前たちという希望があるからこそ戦えるのだ。援軍なき籠城戦のいま、すがれるものは予言の勇者とわたしだけだ」

「……わかりました。私は全力を持ってこの傷を治すことにいたします。それまでは必ず、持ちこたえてください」

「いわれなくともそのつもりだ」

 大伴御行が静かになったのを確認してからかぐやは今度は石上の病室へと回った。

 この数日間で重傷の手当てはほとんど終わり、いまは点滴に繋がれたまま目をさますことなく静かに眠っている。右手の指さきに巻かれた白い包帯が痛々しかった。

 背中に受けた傷がもっとも重傷だということでうつぶせになって看護されているため石上の表情をうかがうことはできない。たとえ見ることができたにしろ無感情に意識を失っているのだから関係ないだろうとは思ったが、それでもやはりすこし寂しいものがあった。

 いつもと同じように一方的な声をかけてから、かぐやは再度サントの陣取る指令室へ戻った。

「防備体制はすでに整っております。人数が少ないぶん、迅速に動けました」

「敵はどうなっている?」

「大勢の利を生かせず、入口付近でとどまっております。砲撃も用意しているようですが古代人のつくった地下基地ですから滅多なことでは破壊されないでしょう――あのレーザー砲ならば話は別かもしれませぬが」

「アリストスはどうしてあれを持ちだして来ないのだ。我らをせん滅するにはうってつけの武器であろう」

「おそらく途中で奇襲されることを嫌ったのでございましょう。万が一にもあれが敵の手に渡れば王城を取り戻されるどころか、本国にまで攻め込まれかねない。それほどまでに影響のある兵器でございますから」

「つまり、完全に包囲した後で安全な道を運んでくるということか」

「さほど猶予はないことでしょうが――それまでに敵兵を撃退し、なんとかして鹵獲できればわが軍は大いに優勢を築くことができます」

「最終目標はそれでいい。だが、いまはひたすら耐えるのだ」

「わかっております」

 サントはしばらくそこで指揮をしたあと、自らも防具をまとって前線に赴いた。

 かぐやのいる地下基地の内部にもそとの喧騒は届いてくる。けっして前線へは出てこないようにと強く言い含められていたので、かぐやは無線から入って来る報告をかたい表情で聞き及んでいた。

 指令室には数人だけが残り、ときおり前線の兵士と連絡をとりあっている。

 そこから基地の入口までは走っても十分ほどでたどり着く。それに戦域が小さいためあまり連絡というものは必要なかった。

 より深刻なのは次々と運び込まれて来る負傷者への対応だった。

 基地内に残っていた医師たちが全力でバックアップにあたっているが数は足りておらず、またたくまに病室は血なまぐさい匂いでいっぱいになった。

 大伴御行は余計なストレスをかけてはいけないということで、本人は嫌がったが、基地の深部のほうへ移動させられた。そこには外部の怒鳴り声も、戦闘の音も、届かない。

「こう言ってはなんだが、わたしにできることというのは存外に少ないものだな」

 周りの人間はそれぞれに明確な役割を与えられて働いているのに、かぐやにはそれがなかった。せめて大伴御行のベッドを運ばさせてくれと志願したのだが、ものの数分で終わってしまう簡単な仕事だ。退屈のような疎外感をぬぐうことができない。

「それは私も同じことです。実際に戦っている方が無駄なことを考える余裕がなくていいものだと思いますね」

「わたしが王城を離れる前は実感がわかなかったが、実戦を経験するとまったく違って見える。ひとつひとつの命の重さも、くつがえしようのない戦況のもどかしさも、ずっと重たくのしかかる」

「押し潰されそうですか?」

「――正直なところ、動いてないとそうだ。おまえたちがいなければわたしはまったくの無力で、ただの木偶の棒でしかない」

「人にはそれぞれ天命というものがあります」大伴御行は諭すような口調で言った。「生まれながらにして職人になるべきもの、農民になるべきもの、貴族であるべきもの、そして人の上に立つべきであるもの。かぐや様は最後のそれなのです」

「だが、権力者が先頭に立って戦わなければなにも救えないではないか」

「そういうものでもありません」

 大伴御行はゆっくりと首を横に振った。

「たとえば、軍師という職業があります。竹取の翁はまさしく生まれながらにして軍師でございました。自分は先頭に立つことはないながらも、彼がいなければ勝利などありえなかった。それとは逆に石上のような考える頭はないにしろ武のたつものもいます。そういう人は軍師の指示に従って勇猛果敢に戦場を駆けまわらなければいけません。ですが、戦に勝つにはそれだけでも足りないのです。軍師も兵士もまとめあげる存在が必要です。それがかぐや様なのですよ」

「……わたしにその器があるのか?」

「もっと自分を信じてみてはいかがですか、私も石上も、かぐや様を慕ってはるばる月にまで同行したのですから」

 かぐやは答えない。

 自分の考えをまとめるために沈黙が必要だったのだ。

 どれだけ理論的に説明されたところで実感がわかなければどんな言葉も価値を持つことはない。大伴御行との間にはこうして沈黙が舞い降りることが多くあったが、そのどれもが不快なものではなく、なんらかの意味をもった静寂だった。

「……わたしは戦いたいと思った。いま戦っている兵たちに混じって、剣をふるいたい」

 長い無言のあとに、かぐやは口を開いた。

「それはなんのためですか」

「ラングネを救うためだ」

「かぐや様自身が戦うことによって、それは成し遂げられるのでしょうか。さきほどまでは戦えるものが少なかったからかぐや様も含めて戦場に立たなければなりませんでしたが、いまは数百の兵がおります。そのなかにかぐや様がいることに価値はありますか?」

 遠慮のない、鋭い詰問。

 かぐやは真っ向から大伴御行を見すえ、それに返答していく。

「わたしが戦えば誰かの命を救うことができる」

「月全体のことを考えれば同じだけの命が奪われます。それにかぐや様が実際に戦われるよりも、もっと効果的に犠牲者を少なくする方法はいくらでも存在します。それでも剣をとって戦うというのですか」

「待っているばかりではなにもできない、ならばわたしは戦いたい」

「……かぐや様は、優しいお人です。ですから他人が傷つくところを見ていたくない、ですから自分が戦いたい。それではいけないのです。あなたはもっと冷酷にならなければならない。結果のためなら手段をいとわない、そのような人にならなければならない」

「それではアリストスと変わらないではないか!」

「違います」と大伴御行はいった。「違います」

「なにが違うというのだ、わたしに人の心をなくせというのか、民を見捨てろと」

「信じるのです。あなたのために死んでもいいと思っている人がいるということを。かぐや様が戦場に出てしまってはどうしても後方の守りを固めなければならない。兵力の劣る我々にとってそれは致命的な弱点になりかねません」

「それらなばお前たちが守ればいいではないか」

 と口に出した瞬間、石上の瀕死の姿が脳裏に浮かんできて、かぐやは嗚咽を上げた。

 そうだ、そういうことなのだ。

「わたしは――馬鹿だな」

「優しさは、時としてもろさにもなります。ですがそれを恥じることはありません。かぐや様は立派ですよ」

「わたしが我儘だからお前たちを傷つけてしまう。お前たちだけでなくいろんな人を」

 じいもクレアも、かぐやのためにアリストスの手にかかった。

 自分が何をすべきなのか、いま、わかった。

「ありがとう、大伴」

「私はなにもしていません。かぐや様がご自分で気付かれたことです――ですが、感謝してもらえるのなら、ひとつ欲しいものがあります」

「めずらしいな、なんだ?」

「……その」

「照れなくてもいい、素直にいってみろ」

 大伴御行は、彼にしてはめずらしく言いよどんだ。かぐやが耳を寄せてみると、消え入りそうな小さな声で、

「抱きしめてください」

「は?」

「ほんの少しでいいですから――その、抱擁してほしいのです」

「急にどうしたのだ」

「いえ、やはり無茶なお願いでした。やめにしま――」

 かぐやは小さな腕で大伴御行をそっと抱きしめた。傷にこたえないよう強くはしない。大伴御行の身体は細かったが、かたくて、そして温かかった。

「――ありがとうございます」

「お前にとっての世界は暗くて、寂しいかもしれない。もし耐えられなくなったらいつもわたしがそばにいよう。……そうだな」

「はい」

「いまはこれだけだ」といって、かぐやは腕を離した。「早く治すのだぞ。おまえの体調次第でラングネ国の未来が変わる」

「私だけでなく、信頼できる人はいくらでもいます。そのことをお忘れなく」

 かぐやは大伴御行のいる病室を後にすると、数名の兵士が待機している指令室へと戻った。そして、もう被害の報告から耳をそむけることなく、戦況をしずかに見守った。


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