6.side家族
初めてsideというものを書いてみました!
9/22 誤字報告ありがとうございました。
“少しお転婆だったもの”の【だ】が抜けてい ました。
~アリスが眠っている頃の家族の会話~
「あなた、もうアリスは大丈夫かしら?」
アリスの母であるミランダが夫に尋ねた。
「本人も大丈夫そうだし、体は大丈夫だろう。ただ、なぜ急に料理をしたいと言い出したのかはわからんが…」
夫であるアルバートは心底不思議そうに言った。
「それは私にもわかりませんけど、それでもアリスが元気ならいいわ。
それに、あの子は小さい頃から少しお転婆だったもの。今更よ?」
「それもそうだな」
「アリスは黙ってたり、外で猫かぶってるときは淑女の中の淑女なんだけどね~。
あ、もちろんそのままのアリスも可愛いけど」
兄のクリスが発言すると、妹のリアナが言った
「あら、お兄様。私は可愛くないのかしら?」
「そんなことないよ~!アリスもリアナも可愛い可愛い僕の大事な妹だよ~」
「それならいいですわ」
「はっ!ありがたき幸せ」
ぷっ、あははっ…!
みんなして大笑い。
この家族にしてこの子ありとはよく言ったものだ。
貴族、それも公爵なのにもかかわらず、変にプライドは高くなく、使用人や平民ともとても仲良くやっている。
そして、この家族は自他共に認める仲良し家族なのである。
「さぁ、そろそろアリスが起きる頃じゃないか?様子でも見に行くか?」
父親の声に誰も反対はせず、みんなしてアリスの部屋に行くことになった。
だが、みんなは知らなかった。
すでに起きていたアリスが調理場に行って料理を初めていたことを。
サラとリードだけで完食してしまって悔しい思いをすることを。
その料理を後で食べて、自分達が大絶賛することを。
そして、アリスの料理のファンになることを。
初sideどうでしたか?
他の方のを読んでいるときにsideがあると嬉しいのは私だけですかね笑
ちょっと短かったかもしれないですけど、うまく書けていると嬉しいです!