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5.レッツ!クッキング~卵焼き~

「お嬢様、どうかされました?」


「あ、サラ。

私すっかり元気になったし、調理場に行きたいんだけど、いいかしら…?」


「何かいるものがあるなら取ってきますよ?」


「ううん。

あのね?さっきお父様にも言ったと思うんだけど、私料理がしたいのよ。

でも、サラかジュードがいないと駄目って言われたからお願い!一緒に行こ…?」



―――必然的に上目遣いになったアリスを見て、

かわいっ…!

と思ったとか思ってないとか―――



「わかりました。

それでは、汚れてもいい服に着替えてから行きましょう」


アリスは公爵令嬢だが、小さいときから無自覚系転生者だったので、割りと汚れてもいい服が揃っていたのである。


「サラ、行きましょう♪

サロモン行ってくるから、お留守番しててね~」




―――調理場―――



調理場に着くと、料理長のリードがいた。


「あれ?お嬢様、何かありましたか?」


「ううん。

ここの端を使ってお料理をしてもいいかしら?

一応お父様の許可はもらったのだけど…」


「はい、聞いておりますよ。

そこの部分をお嬢様用に空けておいたので自由に使ってください。

必要なものがあればおっしゃってくださいね?」


「ありがとう、リード!」



そうと決まれば早速材料の準備しなきゃね。

と言っても何を作ろう?

ここでは作るのが初めてだし、最初は簡単なものよね?

簡単なものって何だろう?


「リード、材料がある場所見せてもらってもいいかしら?」


「いいですよ~。こちらです」


案内してもらったのは、お店とかにありそうな大型冷蔵庫みたいなものだ。

この世界の料理は日本のものとは全く違うけど材料あるかな?と不安に思いながら中を見てみると、

卵、黒っぽい液体、白い粉のようなもの、黄色っぽい液体、何種類かある肉類や野菜類、あとは何のお肉かはわからないけど腸詰めなど見たことありそうなものや、他にも色々なものがぎっしり詰まっていた。


サラに手伝ってもらって必要なものを持っていく。


「よし、作るわよ~!」


「お~!」


まずは、お皿に卵を割り入れて先程見付けた黒っぽい液体と白い粉を入れる。

実は、味見をした結果、お醤油と塩ということが判明した。


この世界でもあるんだ?と感動してリードに聞いてみると、前行商人がやってきたときにおすすめされてお試しで買ってはみたものの、使わずにそのまま置いていたようなのである。


次に、小さめのフライパンに火をつけて油(これは先程見付けた黄色っぽい液体)を入れて全体に馴染ませる。

本当は卵焼き用の四角いフライパンがあればよかったんだけど、さすがになかったなぁ。


そして、火を少し弱めにしたら、そこに先程の卵の1/3を流し入れて卵が少し焼けてきたらフライ返しで卵の形を四角にしていく。


そのあと、奥から手前に向かってクルクルと巻いたあと奥に移動して、また卵を1/3流し入れる。

今度はすでに巻いてあった卵焼きを少し浮かせてフライパンを傾けてその下にも卵を入れる。

そうしたら、またクルクル巻いて最後は残った卵を全部入れて同じようにしていく。


すべての卵をクルクルとしたら終わり!

ちょっと形は崩れたけど仕方ないよね。

練習あるのみ!


あとは、フライパンの上に乗せたままフライ返しを使って食べやすい大きさに切ってお皿にうつしたら卵焼きの完成~♪


「お嬢様、お料理されたことありますっけ…?」


「お嬢様~!私感動しました!

こんなにお上手に作られるなんて!」


やだなぁ、照れちゃう。


「さぁ、2人とも温かいうちに食べてみて?」


パクっ、モグモグ……

パクっ、モグモグ……

シーン………


あれ?おいしくなかったかな?

不安…


「「おっ、」」


「お…?」


「「おいし~っ!!!」」


「わぁ、本当?よかった~、嬉しい♪」


「お嬢様、これは何ですか?

私にも教えてください!マスターして絶対今後のお食事のメニューに加えさせてください!」


「そこまでなの…?

でも嬉しいわ。ぜひみんなにも作り方を教えたいわ!」


「おひょうひゃや(おじょうさま)、ほれ、ふおふおいひいれふ(これ、すごくおいしいです)」


「ふふ、ありがとう。

でも、口の中がなくなってから喋ってね?」


何はともあれ、お料理第一段大成功!!!


この日の夜、早速リードは頑張って覚えた卵焼きを夕食に出して家族から大絶賛されたのであった。

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