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22.sideレオ

◇◇◇◇◇レオの屋敷◇◇◇◇◇


はぁ…

アリスに会いたいなぁ…

行こうかなぁ…

でも、また恐がらせたら嫌だしなぁ…

嫌われたら生きていけない。これ本当に。切実に。

はぁ…


ガチャ。

コンコン!


「レオ様~、クリス様が来ましたよー」


「はぁ、キール。

何回も言うけど順番が違うぞ。

何でお前はいつもドアを開けたあとにノックするんだよ…」


「えぇー?

俺とレオ様の仲じゃないっすか~」


「どんな仲だよ…。

で、クリスが来てるって?」


「はい、クリス様が…」


「クリスが来たってことはアリスに何かあったかも!?

俺先に行くわ!」


ガチャ!

バタン!


「あぁ~行っちゃったよ…

まだ最後まで喋ってなかったのに」


そう。

このときキールはこう言うつもりだったのだ。

「はい、クリス様がアリス様と一緒に来られました」

と。


レオは後悔した。

そして誓ったのだ。

これからは人の話を最後まで聞くぞ、と。



ガチャ!


「クリス!!!

……………………………と、アリス?」


「やっほ~、レオ!」


「あの、お邪魔しております」


「……あ、うん…」


はぁ!?

キールのやつ、ちゃんと言ってくれよ!

アリスもいるし!

心の準備とか身だしなみとか色々やるべきことがあるんだぞ!?

え、俺の今の格好おかしくないよな!?


「レオ戻ってきて~」


「あ、うん。

えっと、今日はどうしたの?」


「あの、今日は私がレオに用事があって、それでお兄様についてきてもらったの」


「え、アリスが?」


え、アリスが俺に用事とかビックリじゃない!?

嬉しすぎて顔ニヤけそうなんですけど!?


「えぇ、この前のお出掛けのお礼に作ってみたんだけど、食べてくれる…?」


そう言ってアリスは手に持っていたバスケットの蓋を開けてこちらに見せてくれた。

中にはクレープがたくさん入っていた。


「これ、僕に…?」


「えぇ。

食べてくれる…?」


「もちろん食べるよ!

ありがとう、アリス」


パクッ。

モグモグ…。

え、何これ!

お店のみたい、いやお店以上においしいんじゃない!?アリスってもしかして天才!?

天使で天才とかやばくないか!?


「レオ?

おいしくなかった…?」


「え!?

あ、ごめんね。

おいしすぎてびっくりしちゃった」


「本当?

よかったぁ…。

レオったら、一口食べたあと固まっちゃったから驚いちゃった」


「ごめんね?

アリス、このクレープすごくおいしいよ。

僕のためにありがとう」


「どういたしまして」


「アリスもレオもよかったね~。

2人とも僕に感謝してよね?」


「「何で?」」


「何でって…

レオ。

僕が来なかったらアリスは1人でここに来なかったかもしれないんだよ!?

それに、アリス。

レオに作ったらって最初にアドバイスしたの誰だと思ってるの?」


「サンキュー、クリス」


「ありがとうございますお兄様」


「どういたしまして~」


そして、そのあとはキールも一緒に楽しくお喋りをしながら、みんなでクレープを食べることにした。

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