13.レッツ!クッキング~唐揚げ~
「リード遅いわねぇ…。早く来ないかしら」
「お嬢様、何を作るか決めたのですか?」
「今度こそ俺の分も作ってくださいね!?」
「わかってるわよ。
何を作るかは秘密よ!
出来てからのお楽しみ」
3人だお喋りしながら調理場で待っていると、荷物を持ったリードがやってきた。
「お嬢様、お待たせしました」
「リード、ありがとう」
「あと、お嬢様が聞き忘れていたので、お店についても聞いておきましたよ。
これが、お店の場所が書いてある紙です。
先程の行商人の奥さんが店番をしているそうです」
「すっかり聞くの忘れてたわ…
リードありがとう!!
この恩は、料理で返すわね?
ってことで、早速料理に取りかかりましょう!」
「「「おー!」」」
まずは、元々家に置いてあったお醤油と鶏肉の塊、それと大量の油。
あとは先程購入した生姜に片栗粉。
この世界の食材や調味料って見た目も味も名前も前の世界と変わりないから覚えやすいし作りやすくて助かるなぁ。
名前が違ったりすると覚えるのが大変だっただろうしありがたいことね!
まずは、お肉の塊を食べやすい大きさに切る!
切ったら、日本では洗い物を増やさない&手を汚さないために袋に入れてしてたけど…
ここではボウルにドーン。
その上にお醤油と生姜をすりおろしたものを入れてよく混ぜます!
気持ちいいような気持ち悪いような何とも言えない触り心地…。
よく混ぜたら少し、10分ぐらい?置いておきましょう。
ふと、まわりを見るとみんな不思議そうな顔をしていた。
それもそうだ。
この世界でのお肉の調理法は焼くか煮込むかしかないものね。
「そうだ。
今からする調理法は熱々の油が飛んじゃったりすることもあるからみんな気をつけてね?」
そう言うと、みんな揃って1歩下がってた。
おもしろいわ。
さて、10分程置いたところでお肉に片栗粉をまぶします。
そうしたら、フライパンに油を入れて充分温度が高くなったところで先程のお肉を投入しましょう!
ジュゥ~!
油であげるあの独特の音と共にいい匂いが漂ってきた。
みんな1歩下がっていたのに自然とどんどん近付いてきているんだけど…
フライパンの中のお肉しか見てないし、みんな無意識なのかしら?
5分程揚げたら取り出して完成~♪
う~ん、我ながらおいしそうに出来たわね。
いつの間にかみんなフォークを持って待機しているのだけど…。
「あの、食べる…?」
「「「はいっ!」」」
わぉ、揃ってる。
そんなに待ちきれなかったのかしら?
「熱いから気を付けて食べてね?
はい、どうぞ」
グサッ。
パクっ、ハフハフッ…ゴックン。
「お嬢様、何ですかこれは!?噛んだらカリッとして中からジュワ~って汁が出てきて、お肉はプリッとしてて、もう最高すぎますっ!」
「ふふっ、ありがとう。
これは唐揚げという料理よ」
「おひょうひゃや(おじょうさま)、ほれほ、ふおふおいひいれふ(これも、すごくおいしいです)」
「サラ…。あなた毎回口に入れたまま喋ってない…?嬉しいけど…」
「お嬢様!ありがとうございます!一生お仕えします!」
「ジュードは大袈裟すぎないかしら?
でも、ありがとう。」
みんなの反応を見る限り、お料理第二段も成功ね!
そして、やはり今日の夕食で唐揚げを出して、またまた家族から大絶賛されたのであった。
料理の話書いてると、それを食べたくなりますよね。
前回は卵焼き、今回は唐揚げが食べたくなりました(*^^*)




