1.私の家族①
初めて長編に挑戦してみました!
少しずつの投稿ですが、読んでもらえると嬉しいです。
……………パチッ。
ここはどこ?私は誰?
なーんて、何の記憶も失っていませんよ。
ちょっとだけ現実逃避してみたくなっただけです。
なぜって?
だって、記憶を失ったどころか増えたんですから。
前世、日本で主婦をしていた記憶が。
たぶん死んだんだろうけど…
日本に住んでたことと主婦をしていたこと以外は何も
覚えていない。
あ、もう1つ覚えていることがあった。
それは、異世界物のアニメや漫画が好きだったってこと。
流行ってたしね。
なので、今のこの状態も割りとすんなり受け入れることが出来た。
ガチャ。
バッシャーン!
シーン……………………………………。
ベッドの上で色々思い出していると、何やら音が聞こえたのでそちらを見てみると、私専属メイドのサラがこちらを見て固まっていた。
「あ、サラ!おはよう。」
「おっ」
「…お?」
「お、お嬢様~!」
「わぁっ!グウェッ…」
挨拶しただけなのに、泣きながらサラに抱きつ…いや、思い切り突撃された。
おかげでカエルのような声が出てしまった。
「お嬢様~よかったですぅ~!」
と言いながら頭でのグリグリ攻撃…。
「ウェエッ、サラ、まっ…まって…ヴッ…」
「はーい、そこまで!」
意識が遠くなりそうになったとき、まさに天の声が聞こえた。
その天の声は、サラの首根っこを掴んで引き剥がした。
「何するのよぉ~!」
「え、いや、お前のせいでお嬢様やばかったぞ?」
「…えっ?す、すみませんっ!」
「ハァ…ハァ…あ、ありがとう。ジュード…。
何とか命拾い出来たわ。
サラ、大丈夫よ。」
助けてくれたジュードは私専属執事だ。
この2人は双子の姉弟で、私と同じ16歳で小さい頃からともに過ごしてきた家族のような関係だ。
2人とも金髪碧眼の美男美女ではあるが、性格は全く異なる。
姉のサラは、普段は元気一杯で甘えん坊。
しかし、ここぞってときはしっかりしているし、メイド業は天職だと私は勝手に思っている。
対して、弟のジュードは、普段は冷静沈着で暴走する姉のストッパーだが、たまに甘えモードに入ることがある。
そして、良い所と言えばいいのか悪い所と言えばいいのかわからないが、とても単純だ。
だが、そこがものすごく可愛い。
そんな2人が大好きだ!
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