第二話「Sランク」
そして、入学式は無事に終わり、ほっとしていた時、見るからにやばそうな不良たちがいた。入学式前にしばいた輩と比にならないくらいやばいオーラを放っている。しかも、その近くにいた陰キャらしき人が声をかけられている
「おい」と、声をかけた不良、「え、えっと、....」というような反応をする陰キャ、「金くれよ、雑ぁ魚」と、馬鹿にしまくっている。流石にイライラしていたが、止めようとは思わなかった。なぜかって?ああいう高ランク帯にいる奴らに目をつけられると学園外で暗殺される可能性があるからだ。でも、そんなのは隣にいる柴田が許してくれやしない。柴田は不良たちに、「ちょっと、なにやってるんですかね?」と言う。もちろん不良はキレる「黙れ女、死にたくなかったら帰れ、雑魚は最強にひれ伏せ」と言われる、が、一応柴田もAランク、「私からしたらお前らが雑魚なんだよ人生不良品がよ」流石に言い過ぎやしませんかね柴田さん。そして周りの人が散っていく、理由はもちろん、関わりたくないからだ。「嬢ちゃん、俺に喧嘩売ったことを地獄の底で後悔してろ」と言いながら魔力を纏う男、「なぁんで地獄にいくことが確定してんのさ、その覚悟、へし折ってやるよ」と、2人ともやる気満々だ。僕は止めようとした、「あの...お二人さん...喧嘩はよくないと思いますよ。先生が近くにいるので...」と言ってやった。だが、男は笑いながら言った、「ギャハハ!おい、お前の心は小学生かよ?先生なんてな、力でねじ伏せればいいんだよ!」ちょっぴり殺したくなった。だが、ここで実力を見せつけたら、とやかく言われることになるだろう。それに、僕の能力は"4つ"あるんだし。そして、戦いの火蓋が切って落とされる、はずだった。たまたまそこを通りかかったSランクの「不知火」と呼ばれている男が、「おいお前ら、どうしてここでそんなじゃれ合いをしている?」と聞く、柴田はすかさず弁解「わ、私はこいつらが金を巻き上げようとしていたところを見たので止めようと...」と言いかけたその時、ドゴォ...と、その鈍い音が響き渡る