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たくさんの思いと何でもない日

作者: 夜朝

もっともっと

たくさん出してね


聞かせてほしい

教えてほしい


君は

あんまり得意じゃないみたいだけど


誰にも遠慮しない言葉で


自分が本当はしてみたいこととか

私とか他の誰かにしてほしいこととか


ささやかすぎるドリームとか

絶対に譲らない大事なこと


自分でも信じられないような

今までの人生には

カケラもなかった

めずらしい望みとか


いやだなと思うこと


どうしたら解消できるのか

分からない問題とか


全部ぜんぶ

吐き出しちゃったらいい


それって

生きていると

すごく当たり前の感情


君のそばで

困ることを半分こして

うれしいことを倍にして


きゃー!

って盛り上がってる時と


ぷー

ってお疲れのため息ついてる時と


両方ともを

きゅ。

って抱っこしたい


あとは

なんでもない日と

これから何かある日とを

すぐそばで

寄り添って

色んな色の風を感じる


そのひとつひとつで

怒ったり

笑ったり

感心したり


もしくは

何にもない平らな時間を

ぽやーっと

思い思いのことして過ごしたり


君は

どんなことがしたいかな

何もない時間も嫌いじゃないよ


それって

すごく普通の日常で


その普通を引っ張り寄せて

なるべく安定するように

頑丈な土台に

かっちり据えようとして

下積みをたくさんがんばったりしてる


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