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マザーポリス  作者: 山門芳彦
第一章 脱出
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プロローグ

この物語はロボット工学が著しく発展した世界の、或る国或る地域を舞台にした冒険譚である。


 プロローグ


《彼》は生まれた。《彼》が初めて見たのは天井の六つの円形の照明だった。仰向けに寝ていたことに気付いて、上体を起こす。正面を見渡すと人間が一人立っていた。人間は《彼》が起きたのを認めると、即座に歩み寄ってきた。

「おお…遂に目覚めたか」

目がまだボヤけているせいか、《彼》はその人間の顔を識別出来なかった。

人間は振り向き、怒鳴るように叫んだ。

「見よ!《彼》こそが新たなる力!未来の支配者よ!」

大きなどよめきと歓声が響く。《彼》は前後左右から鳴り止まない声に、ただ戸惑うばかりであった。

見渡してみるが、この空間は《彼》への照明以外に光源は無く、大きなどよめきと歓声をあげる者たちの顔を《彼》は見ることが出来なかった。

その人間は両手を大きく広げ再び叫んだ。

「この偉大なる新たな支配者に名前を付けよう!《彼》の名は―」

突然《彼》は気を失い、自身の名を知らないまま眠りについてしまった。


《彼》の誕生時の記憶はここまでで途切れている。


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