表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

戦場の寝室

空は清々しく晴れていた日に、小さな奇跡が起きた。


十分に明るい寝室は上品な装飾がなされており綺麗なものだが、その場にいる人の心は対照的なものだった。難産だと覚悟をしていたから耐えられたのだろうか。老齢の助産師は神経を研ぎ澄ませ、見守る父親は無力を悔やみ、祈る母親は鈍痛に意識を持っていかれぬように..


ふと、激しい痛みの波の中に温かさを感じた。夫が手を握っているのだと気づく。

光が見えた気がした。それだけで十分だと思った。



 

 生まれた子は両親に抱かれることもなく、年を感じさせない足取りの助産師が部屋から連れ出した。

部屋に残った夫婦は確かに疲れ切っていたが、同じ笑顔であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ