格安物件騒動!
一人暮らしをはじめることにした俺、蒼間優人
かなりの格安物件だったので管理人に聞いてみたらやはりいわく付き物件でした。
だがそんなのお構いなしです。なんたって俺には死神が着いておりますから!死神と契約した俺と死神との物語が始まる!…かもしれない。
※初心者です。書き方が2ch小説みたいな感じになるかもしれないです。そこは優しい心で見守ってください。更新速度も不定期でございます。こちらも心優しく気長にお待ちください。
3週目 春
交通に不便ないようなすこし寂れた町。デパートやスーパーなどあるが地元の人や帰りがけに寄る客ばかりでやはりどこか寂しい。
そんな町に俺は来た。何しにかと言われると新しい生活を始めるためだ。
寂れてはいるが、実は市が何も起こそうとしないでそのままの環境でいるため活気がないだけなのだ。こういう町こそ暮らしやすい。
俺はとある不動屋さんに来た。この町に格安物件はないかと。
いくつもの物件を覗いたが格安は見つからなかったため、不動屋さんを転々と訪れていた。ちなみにこれで四件目だ。
「格安物件?いわく付きとかかい?物好きもいたもんだねぇ」
大家さんは物珍しげに俺の顔を見ると物件の情報があるファイルを見つめ始めた。
「いや、お金がないんで少しでも安いやつとかが良いんですよ。安けりゃなんでも良いんで」
苦笑いしながらへこへこしてた俺。自分で言うのもなんだが気持ち悪いと思う。
「ふーん?まぁ気持ちはわかるけどね。…お、あったあったここだよ。」
と大家が指を指した。
「葬儀屋の裏にある古いアパートだよ。なんでも元々空家だったこの部屋で自殺があってね。これのせいで誰も寄らないんだよ。」
「この場所…国道挟んで学校ありますね。てことは学生さんとかがここで?」
「いや、そこまで詳しい話は聞いてないよ。個人の問題で引っかかるしね。」
少し間を空けて大家さんが「覗いてみるかい?」と言ってきたのでお願いした。
空家は数年近く使わていないみたいだが、そこまで寂れてはいなかった。
俺は大家さんに鍵を借りてドアを開けた。瞬間空気が重く感じられた。
「これは…すごいですね。ほんとになにか居るような感じです。」
大家さんは早く撤退したそうだったので部屋をぱぱっと見せてもらって帰ることにした。
部屋を出ようとした時「・・さ・ない・・」となにかボソッと聞こえた気がした。
「自分、あのアパートにします。場所も悪くないし、しかもこれで暮らせるんならありがたいですよ」
大家の顔は豆でっぽう喰らったハトみたいな顔だったが、俺の押しに負けたのか渋々了承した。
「いいかい?何かあったら直ぐ連絡いれるんだよ?ああいうのはなれてないんだ」
大家のしつこい注意も適当な相槌で了承して、契約した。
次の日の朝、荷物をあの部屋に持っていった。
荷物って言っても布団と衣類数着、後次の日の分の食料などだ。
「さてと、明日はガスとか電気とか通してもらわんとな今日は疲れたしさっさと寝よう。」
布団を引いて携帯で時間確認、今は夜の九時だ。
「そんじゃおやすみなさい。また明日な」
そうつぶやいて布団に潜り込んで寝た。そしてそれは起きた。
夜の二時、なにかうなされたような声が聞こえてきたが無視してねる。
だがその声はだんだんと大きくなってきた。うるさくて眠れない。
とうとう耳元まで声が聞こえるようになった時、俺は恐怖では無く怒りメーターが振り切った。
「うるせぇ!!」
と空を殴る感じでブンッ!と腕を振った。すると何かに当たったようだった。
「痛い!」と声が聞こえた。目を開けて声がしたの方向を見てみるとそこには頭を抱えてうずくまっている
女性の姿があった。
格好は学校で着るような制服。肩まで下ろした髪。少し半透明に見える。
「いきなり何するんですか!痛いじゃないですか!」
女性はうずくまりながらも喋る。
「わりぃ。あまりにもうるさかったから殴っちまった。つか人んちで何してやがるんだ?」
「え、まさか私が見えてます?」
困惑した感じで聞いてきた。うん、と俺は頷いた。
「ほんとにほんと?見えてる上に話ができるなんて!久々だー!」
女性は喜びのあまりその場をくるくる周り出した。
「ねぇ!私が見えるお兄さん!名前は?」
目を輝かせながら聞いてくる。よく見ると意外に可愛かった。
「俺か?俺は優人て呼んでくれ。」
「ゆうとさんですね!私は野上阿海っていいます!見ての通り幽霊です!」
普通なら冗談にしか聞こえない。
「なんでゆうとさんはここに住む事にしたんですか?部屋ならほかにもあるでしょ?ここ私がいるからみんな近寄らないと思うんですが...」
「なんでって安いから。後面倒なタイプなら抹消しようかなと。どうせ値段とか変わんないし」
「抹消って物騒な事言いますね。霊媒師かなんかですか?まさか私を?」
自分の体を抱いて震え上がっていた。なにか未練があるのか...?
「いや、霊媒師ではないな。契約者さ。」
困惑した顔でまた俺を見つめてくる。
「契約者?このアパートのですか?」
「いいや、死神との契約をした。人間以下さ。」




