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しるし(詩集)

ぶらんこのうた

作者: さゆみ


   1.ぶらんこにのってるとかぜがそそぐ

     ぶらんことかぜがいっしょにきょうそう ぶらんこ ぶらんこ ぶうらんこー



小学生のとき作ったうた メロディーをつけてよく一人で歌っていた



ぶらんこを漕ぐのが好きだった

暗くなった公園で一人でずっとぶらんこを漕いでいた

風がふわっと身体を包んでお腹がくすぐったくて笑いそうになった

いっぱい漕いで両足で空をぼーんと思いっきり蹴飛ばして

遠くへ誰も知らない所へ飛んでいけるような気がした



   2.ぶらんこにのってるとゆめのくにへ

     いつのひかきっといけるでしょう ぶらんこ ぶらんこ ぶうらんこー



でもいくら漕いでも漕いでも夢の国には行けなかった

本当は夢の国なんてないってわかってた

ただ現実にいることがとても怖かった 人間がきっと怖かった

暗い公園に一人ぼっちでいる方がずっと良かった

どこでもいいから遠くにいってしまいたかったあの頃



いつの日か私はぶらんこから降りた



夕暮れの寂れた公園にぶらんこがぽつりと揺れている

もう一度ぶらんこを漕いでみたくなった

どこからか知らない風が来て私の背中をふっーと押した

でも私は恨めしそうにぶらんこを見つめ通り過ぎて行く

空はきょう最後の青色で白く薄い半月が私を見ていた



     ぶらんこ ぶらんこ ぶうらんこー



「でも夢からは降りてないからー」



    










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― 新着の感想 ―
[一言] 何故だか悲しくなりました。 理想と現実。夢は夢でしかなく、現実世界にリンクする事すら叶わない。 夢物語の中で生きられたら、世界は歪んで見えなくなるのでしょうか。 童心に戻るとは、簡易な…
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