4.異文化交流(2/3)
「じゃあ、しばらく僕達と協力しようよ」
その言葉で一瞬静まり返る。
「正気ですか?こんな性格悪い奴、嫌ですよ」
「貴方こそ人のこと言えないんじゃないですか?」
「喧嘩はやめえや」
「まぁまぁ」と落ち着かせるように朱雀は二人を宥める。
「だって、僕達は色んな怪奇事件を追ってるんだよ?もしかしたら、君の追ってる魔女に出くわすかもしれないよ?」
裏の読めない朱雀に、警戒心の高いキリヤは一つ汗を垂らす。
「君は優秀そうだし、仕事を放棄した。なんて言われたらどうなるんだろう?」
「......わかりました。魔女の捜索、撃破するまでは協力しましょう」
場が落ち着くのも束の間。
天ヶ瀬が噛み付く。
「嫌ですよ。信用できませんこんな奴」
「さっきからなんなんですか貴方」
「先に突っかかってきたのは貴方でしょう」
「もー落ち着きなよ。朧ちゃん、僕達は外国の悪魔に対抗する手段がない。キリヤ君に頼る他ないんだよ」
朱雀の最もな言葉に理解はしているらしい天ヶ瀬。
「......わかってますけど...」
ただキリヤが気に入らないだけらしい。
「ほなこれからよろしゅうな、キリヤ」
「勘違いしないで下さい。これは利害の一致での関係です」
「やっぱりムカつきます」
翌日。
「うお?!」
倉橋が学校に登校していると、路地裏から急に手が伸びてきて引きずりこまれた。
「私です」
「キリヤ?!」
路地裏に引きずりこんだのはキリヤだった。
「なんやの?俺これから学校なんやけど」
「そんなことより事件です。悪魔を発見しました」
キリヤの言葉で真剣な表情になる倉橋。
「そういうことは早く言うてや」
天ヶ瀬に電話をしようとすると止められる。
「事は急を要します。二人だけで行きましょう」
「せやけど...」
「いいですから」
キリヤの強引さに負けた倉橋は、渋々キリヤの後を追う。
「ここです」
着いたのは狭い路地。
悪魔のような妖怪のようなよく分からない見た目をしている。
「あれからは悪魔の気配を感じますが、別の何かも感じます。悪魔とは言い難いので怪異と呼称しましょう」
怪異はある物に夢中でこちらに気づかない。
「あれは...?」
「人形ですね。おそらく負の感情が込められていて、怪異が引き寄せられたのでしょう」
今なら気づかれずに攻撃ができる。
「ここからあいつに攻撃できますか?私は接近戦しか手段がないです」
「任せろ!」
倉橋が怪異に手をかざして声を発する。
「天雷!」
雷が怪異に直撃した。
「当たった!」
《ギャッ!》
しかし、一瞬怯んだだけで、こちらに気づかれた。
「ではこれはどうでしょうか?」
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