4.異文化交流(1/3)
学校の帰り道。
倉橋、天ヶ瀬、朱雀の三人は人気の少ない道を全力疾走していた。
「なんやあれ、なんやあれ、なんやあれ?!今までと雰囲気ちゃうで?!」
「おそらく悪魔だね。外国の化け物さ」
「部長、そこ右に曲がってください!」
曲がり角で一瞬隙を作って構える倉橋。
悪魔が出てきたところで雷を落とす。
「天雷!」
雷は悪魔に直撃した。
が。
「うあっ?!」
一瞬怯んだだけで止まらない。
悪魔が牙を向け倉橋へ飛びかかる。
その瞬間、黒い影が横一閃。
悪魔は煙のように消し飛んだ。
倉橋「な、なんやぁ?!」
霧の中から黒い外套の美少年が現れ、綺麗な所作で礼をする。
「初めまして、日本のエクソシスト殿。私はイギリスの協会に所属しているエクソシスト、キリヤ・オルブライトと申します」
「お、おぅ...ど、どうもご丁寧に...俺は京条高校に通っとる倉橋明良や。助けてくれてありがとうな」
倉橋がとりあえず握手を差し出す。
しかしキリヤは一切見ず、ついっと視線をそらす。
「それにしても、日本のエクソシストはこの程度の下級悪魔に手こずるのですか?......程度が知れますね」
天ヶ瀬の眉がぴくりと跳ねた。
そして静かに前に出る。
「国を跨げば、有効な術式も変わります。外国産の悪魔相手に陰陽式は効果が薄いんですよ。そんなことも知らないなんて、程度が知れますね。……えっと、きり……き……キリギリスさん?」
「キリヤです!」
天ヶ瀬はニッコリ。完全に挑発用の笑みだ。
「貴様……!」
「まぁまぁまぁまぁ、2人とも落ち着いて」
朱雀が慌てて両手を広げ仲裁に入る。
が、火と火がぶつかり合うような視線は止まらない。
「というか...日本にも悪魔っておるんやな」
「まぁ、時代はグローバルだし?」
「人外の世界までグローバル進出すな」
そこで視線で火花を散らしていたキリヤが思い出したように口を開く。
「そういえば、最近我々協会が追っていた魔女の痕跡を日本のどこかで感知したのですが、何か知っていますか?」
「魔女?」
「多分エクソシストの力を悪用する人間ですね」
「それと関係あるかは分からないけど、最近やたらと妖怪達の力が強くて困ってるんだよね。もしかして、その魔女の仕業だったりして?」
朱雀の言葉で顎に手を当て考え込むキリヤ。
「......可能性は高いですね。彼女は霊力に干渉する能力を持っていたはずです。ただ、彼女一人でここまで広範囲に干渉できるかは……」
「なるほど」
考え込むキリヤを顎に手を置いて眺めた後、ニッと口角をあげて軽快に口を開く朱雀。
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