1,入隊
20xx年、日本の都道府県が政治の違いで分裂の危機に瀕している。そうなれば自衛隊は機能しなくなる。護国隊と呼ばれる民間組織が万が一に備えて立ち上がる
20XX年、東京都新宿区
くそっ……左翼団体め!このままじゃ本当に日本が分裂してしまう。
昔から自衛隊に入り、祖国日本のために働きたかった――でも、学力検査で落ちてしまったんだ。
このまま見守るだけで終わるのか……?
ん?スマホの通知だ。
「Japan Civilian National Guard」……なんだこれ?
翻訳機能で確認してみる。
「日本民間護国隊? 一緒に国を守りませんか?」
興味が湧いた。とりあえず応募だけでもしてみるか……受かればラッキーだな。
数日後、神奈川県相模原市
ここが面接会場か……アパートの一室かよ。本当に大丈夫なのか?
「よく来たな。君は高城祐馬だな?」
「はい。日本を守りたいので、ここに応募しました。残念ながら自衛隊は落ちてしまいましたが……」
「ここに受かったら入隊するか?」
「はい、よろしくお願いします」
「合格だ」
「ありがとうございます! 一生懸命頑張ります!」
「頑張ろうな。あっ、そうだ、自己紹介が遅れたな。自分は西村大和だ。護国隊の隊長をやっている。ちなみにメンバーは150人だぞ」
「150人も……?どこにいるんですか?」
「ついてきな」
エレベーターに案内され、地下へと降りていく。
思ったよりも深い……地下に基地があるらしい。
「お、着いたぞ。入って、どうぞ」
目に飛び込んできたのは、ずらりと並ぶ戦闘機や戦車。圧倒される。
「す……すごい……」
「君は空軍と陸軍、どっちに興味がある? それとも海軍か?」
「海軍……ですか? でも船は見えませんが……」
「太平洋のとある地点の海中に基地があるから、そこに格納してある」
「そうなんですね……では、空軍にします」
「了解だ。では教官をつけよう。彼は山口連だ」
「よろしくお願いします!」
「よし、頑張っていこう。まずは入寮だ。ここが君たちの寮になる」
コンテナハウスが並ぶ、簡素ながらも機能的な空間。
「わかりました」
「明日から訓練を始める。今日はゆっくり休むように」
「はい……! ……よし、頑張るぞ!」
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