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ジゼルの婚約  作者: Chanma
野営訓練
122/134

95.或る日の約束

『それはそうと、父さん。どおしてこの国に?普段ここまで来なあぃでしょ?』

()()()()()()()、だ。ジーゼル。』

『えーっと…どうしてぇ、来ない。』

『……まぁいいだろ。俺が来た理由か?久しぶりに緑鱗鳥(りょくうどり)が食いたくなってな。歳取ると、あっさりした物が食べたくなる、ってやつかな。緑鱗鳥(こいつら)の飛来に合わせて、この辺まで来たんだが…時期まではもう少しみてぇだな。』

『へぇー。そうなんだ。』

『そしたら、なんだかこの国にしては良い祭りやってたからよ。寄ったんだが…まさかお前に会えるとは、思わなかったよ。』

『私も、びっくりした。あっ!父さん、よかったら、私の家に寄って行ってよ!皆、父さんに会いたがってるんだ。』

『お前の家か……そうだな。有難い申し出だが、それは日を改める。どうせ近々結婚すんだろ?その時に行く。』

『えぇっ⁈父さん、確かに私は家の事情で結婚を焦っているけどねぇ?そんな、いつの事やら──』

『あぁ?そんなに準備がいるのか?貴族とやらの結婚は面倒くせえなぁ。』

『うーん……そういう訳じゃ……』

『しかしなぁ、ジーゼル。お前、変わったなぁ。最初、すぐにお前だと分からなかった。』

『え?あぁ……この格好……普段、こんな格好しないから───』

『違う違う、顔だ。お前の顔付きだ、春の息子』

『顔付き……?』

『お前、今まで酷い顔してたろ?特に出会った時はそうだった。狩りを教えるうちに、少しはマシになったがな。だが、今日は全然違うぞ。』

『そ……そうなの?私、そんなに酷かった?』

『ああ。酷いなんてもんじゃねぇぞ。』

『ガーン……』

『表情は死んでるわ、目の下にくまはあるわ……そういや、くまも無えな、今は。血色も良いし。これが、あの馬鹿息子のおかげってのなら、まあ、お前にとって、悪くねぇんだろうな。』

『父さん、さっきから、何だか話が見えないんだけど───』

『いや、だとしても……お前は碌な仕事させられてねぇのは事実だな。』

 父さんは、胸元から、なにやらガサゴソと紙を取り出してテーブルの上に置いた。

『これ、お前だろ?』

 その紙は、本日の祭典のポスターだった。

『なぁ、ジーゼル。大体の国には、人権ってものが、あるらしい。初めて知ったか?』

 私はポスターを握りしめ、わなわなと震えた。


『あんたら、親子だったのかい?』

 ポスターをぐしゃぐしゃに丸めていると、頭の上で声がした。見上げると、先程、緑鱗鳥(りょくうどり)を運んで来てくれた、屋台の店主がテーブルの横に立っていた。手には、何やら料理を持っているけど、もしかして───


『親子に見えるかい?』

『ああ、そんだけ流暢に歌い合っていりゃあ、そうだろ。』

『確かに。その通りだ。』

『じゃあ、まさかと思うが、さっきの無愛想な軍人は……』

『俺の馬鹿息子だな。』

『こりゃあたまげたね。珍しい事もあるもんだ。』

『気持ちは理解出来るがね。俺も軍人連中は嫌いだからよ。だかな、この国の祭で、店を出して稼いでんだろ?多少礼儀はわきまえるべきだ。違うか?』

『あんたの言う通りだ、狩人仲間(兄弟)。』

 屋台の店主は、父さんの肩にポン、と手を置いた。同じ狩人同士だと分かった場合、「兄弟」という表現を、良く使う。流石に、父さんが飢えた春の民だとまでは、分からない様だ。父さん、今日は普通の、よくある狩人の格好だしな。


 飢えた春の民は、特徴的な民族衣装を身に付け、狩りをする。私も、前に父さんから譲り受けた衣装を持っている。それは、父さんの亡くなった妻の、衣装だったらしい。


『あんたがあの軍人を、連れだなんて言うからね。びっくりしちまったよ。これは、不快にさせた詫びだ。食べてくれ。』

 店主は、持っていた料理を、私と父さんの目の前に置いた。紙皿の上に、こんがり焼かれた、真っ青な、分厚いステーキ肉が乗っている。


『青犬だ………』


 私はうっとりして呟いた。

『うちのは鮮度も良いよ。良かったら、店で他の肉も……ん?ちょっと娘さんよ、あんたどこかで……あっ!もしかして祭りのポスターの⁈』

『ガハハ!俺の子は有名人でねぇ!』

『こりゃあびっくりしたね……あんたモデルさんなのかい?』

 ジルベールは、顔を真っ赤にしながら、青犬のステーキを、フォークで思い切り突き刺した。フォークの先が、多少木製のテーブルに貫通し、ガツッと音を立てる。そして、屋台の店主を睨みながら、肉にかじり付いた。


       ───むしゃぁ……───


『む…娘さん、ポスターの事には、触れては駄目だったのかな?すまないね……それじゃ、祭典楽しみな。』

 店主は、そう言いながら、逃げる様に戻って行った。


『ジーゼル、事情があるにしても、睨む事ないだろ?お前の一番好きな、青犬を貰ったんだ。鮮度も良い。』

 ジョーエルは言いながら、自分もフォークで肉を刺し、かじり付いた。

『まぁ、美味えよなぁ。癖が少なくて、お上品な味だよ。俺に言わせりゃ、狩る手間に見合わねえ。青犬(あいつら)やけに賢いからな。』

『………もぐもぐもぐ……父さん、他人(ひと)の好みに口出しするのはマナー違反だって言ってたでしょ?それに父さんの好みが癖強すぎなんだよ。……もぐもぐもぐ……癖っていうかさぁ……』

『あぁ?お前だって、俺の好みにケチつけてんじゃねぇか。』

『……父さんの()()()()、祭典にも出てるの?』

 私は青犬を食べる手を止め、父さんの顔を覗き込んだ。無意識に小声になる。


『あぁ。この祭典でも手に入る。もう食ったよ。』

『えぇっ!』

 答えを聞いて、父さんの独特の体臭──意識しないと分からない、何となく甘い様な匂いに気が付いた。私は、祭典の匂いで、すっかり忘れてた。


 おかげで、出会った人間から、この匂いがすると、すぐに分かるようになった。父さんと同じ()()だ、って。


『そんなに驚く事じゃねぇ、ジーゼル。何度も言うが、俺の肉の好みは、飢えた春の民(俺達)の間じゃ珍しくはねぇ。多数派じゃねぇがな。それにだ、こういった祭典だと、どこの国でも手に入る。』

『えっ………!そうなの⁈』

『ああ。だが、堂々と表には出てねぇ。買い方、教えてやろうか?』

『………遠慮しとく。』

『そうか?どんな知識でもな、無駄にはなんねぇぞ?』

『うーん……そうなの?』



「お父様、ジゼル。お待たせしました。」



 青犬のステーキはあっという間に食べ終わり、私が父さんの提案にほんの少し、悩み出した時。少佐が買い出しから戻って来た。少佐は両手いっぱいに食べ物を抱え、両腕には買い物袋を下げている。

「おぉ!ノア、早かったなぁ!」

 少佐はテキパキと私達のテーブルに、買って来た食べ物を並べ出した。

「酒もあるじゃねぇか!」

 少佐が、買い物袋から酒瓶を出すと、父さんはとびきりの笑顔で、少佐の肩をバシバシと叩いて喜んだ。

「お酒……私……」─ちらっ─

「駄目だ、ジゼル。君は先日酔い潰れたばかりだろう?少し控えなさい。」

「うぅ………」

 ダメ元で聞いてみたけど見事に敗北を喫した。

「なんだぁ?ジーゼル、酒を止められてんのかぁ?確かにお前は、量は飲めるが強くはねぇがなぁ、ガハハ!ノアぁ、せっかくの祭りなんだ。少し位良いだろぉ?」

「駄目です。彼女は、少し酒を控えた方が良い。あまり言いたくは無いですが……酒代の為に軍服を売っていたのですよ?せめて、暫く外では飲まないで欲しい。お父様からも、叱って下さい。」

「そんな……それはもう反省したのに……」─ごにょごにょ─

「あぁ?軍服を酒代に……?ノア、それの何がいけないんだぁ?」

 父さんは、早速ごくごくと少佐が買って来たお酒を飲みながら答えた。

「ね、ね!そうだよね、父さんっ!少佐、父さんも悪くないって!」

「駄目だと言っている、ジゼル。」

「ガハハ!まドばレソラーレぃ、ジーゼル。」

「………ドミ。」

 私は撃沈した。


「……いいもん。美味しい物が沢山あるし。ありがとうございます、少佐!」

「足りないなら、いくらでも買って来る。遠慮なく言いなさい、ジゼル。」

 食べ物を並べ終えた少佐は、私の隣に座って、嬉しそうに笑っている。


 少佐、この祭典が楽しいのだろうな。

 お肉がそんなに好きじゃない少佐にも、ちゃんと楽しんでもらえるか、心配だったけど……嬉しそうで良かった。

「ふふ。」

 私は少佐に微笑んで、串焼きに手を伸ばした。


「そういやぁ、ジーゼル。お前、何でノアの事ショーサって呼んでるんだぁ?」

「え……」

 父さんは、2本目の酒瓶を栓抜きで開けた。

「何でって───」

 私は父さんの日に焼けた顔に付いている、キラキラした茶色の両目をじっと見た。私の隣で、少佐がじっと、眼光鋭くこちらを見ている気がする。


 確かに、今、少佐に私の事を、「軍曹」って呼ばれるのは、嫌かもしれない。


 嫌……あれ……?……どうしてなんだろう………


「まぁ良い。国を持つ人間の習慣は、分からない事が多いからなぁ……そんな事より、ノアぁ。お前に伝えておく事がある。」

「……チッ……はい、なんでしょう。お父様。」

 少佐、気のせいか舌打ちした様な────


「ジーゼルは、俺の自慢の息子……勇敢な春の子だぁ。」

「はい。」

 父さんは、2本目の酒を飲み干した。

「ジーゼル、羨ましそうに見るな。流石に飲みにくい……で、さっきも言ったが、血の繋がりは無い。親子の間には関係ない事だ。」

「理解しています。」

「俺は、ジーゼルの才能と……あと……この国の言葉では合う言葉がねぇが……とにかく俺が気に入って息子にした。ただ、それだけだ。だがな……当時この息子は、俺に狩りを習った礼をしたい、と申し出た。」

「父さん、その話?別に少佐に教えなくても──」

「ミ、をーラファがなーレぃ。」

「ドミ。」

 私は黙って食事に徹する事にした。リクエストして買ってもらった、ココの実のクレープを、頬張る。チョコソース入りだ。爽やかな甘みの中に、一瞬だけ独特の渋みが広がり、チョコレートに混ざって消えた。


「ジーゼル、ココの実のやつ、俺にも残しとけよぉ……それでだ。俺は、ジーゼルとある約束をしている。親子の約束だ。」



⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎



『まぁ……そうだな。悪くなかった。この森で、お前を育てた日は。』


 私が軍に戻る日。荷物をまとめた帰り際。

 改まって、ジョーエルは、そう言った。


 彼が自分で建てた、木造の小さい山小屋。この、彼の家で狩りを習った数ヶ月は、私の気持ちを大きく変えた。


 なんだろう。軍人に、戻りたくはない。

 出来る事なら、ジョーエルの子として、ずっと暮らしていたい。


 だけど────


『まぁ、お前なら、軍やらに帰っても、きっと生き抜ける。楽勝だ。俺の息子だからな。』

『ありがとう、父さん。』

『今のお前なら……大抵の獣は狩れるが……ジーゼル、勇敢な飢えた春の息子、よく聞きな。いつも言い聞かせていたが、二足歩行する、()()()()()()()獣には気をつける事だ。』

『うん。』

『だがな……勇敢な息子。例えそいつらだろうとな……お前に食事の姿をみせる様な、なめた獣なら、お前は十分仕留められる。狩り殺してやれ、ジーゼル。常に、腹を空かせていろよ。』

『分かった。』

 私の返事を聞くと、ジョーエルは頷き、部屋の隅に置かれている、彼のクローゼットの前に立った。そして、何やら取り出すと、私を手招きして呼んだ。


 近づくと、一枚の服を手渡された。それは、ジョーエルがいつも身に付けている、彼等、飢えた春の民の民族衣装だった。そして、服の上には、六角柱の宝石が付いた、首飾りが乗っている。


『これを、お前に渡す。必要な時に着ろ。』

 私は、そっと、服と首飾りを受け取った。

『……いいの?』

『当たり前だ。春の子は皆、この服を着る。』

『ありがとう………父さん。』

 私は、そっと服を広げた。


 ジョーエルと同じ、薄い長袖の生地。服全体に羽根みたいな、派手な飾りが付いている。森で狩りを習い始めた頃、派手過ぎて目立ってしまわないかと、ジョーエルに聞いた事がある。


────あぁ?それは、国持ちの感覚だろ?俺達は、森で生きてる。これでいいんだ────


 私の問いに彼は、そう答えた事を思い出した。今は……何となく……分かる気がする。


 あと、手渡された服で、ジョーエルの着ているものと少し違うのは、腰の周りが羽飾りで覆われ、膝上丈のスカートみたいになっている事だ。それと───


『ジーゼル、』

 独特のなまりで呼ばれる名前にも、最近は違和感が無くなっていた。

『何?』

『この服は、俺の妻が着ていたものだ。そして、この首飾りだがな。これは、配偶者に先立たれた者が、これから自分が死んで、再び魂が巡り合うまで……夫婦である事を誓って、身に付ける。』

『え………じゃあ、これはジョーエルの奥さんの?』

『ジーゼル、俺達は、子どもが親を名前で呼ばない。』

『ごめんなさい…でも、貰えないよ、そんな大切な物……』

 私の返事を無視して、ジョーエルは、軍服に着替えた私のポケットに、首飾りをぐいっと押し込んだ。


『俺の妻が死んでるのは、前に話したな。』

『そうだね。死んだって聞いた。』

『勇敢な女だったよ。獣と……戦って死んだ。』

『そうなんだ。』

『子どもと一緒にな。』

『……………』


 私は……多分、そういった人生経験が乏しすぎて……


 何て言ったら良いのか分からなかった。


 子どもは何歳だったのか、とか。それとも、まだ奥さんのお腹にいたのか、とか。何の獣と戦ったのか、とか。


 どれも違う気がした。


 それに、少し複雑だった。

 彼も、私も……必ずしも善人では無い。


『俺達の間じゃ、普通の事だ。獣と戦って死ぬ。勇敢であればある程……最後はその死に方だ。今まで自分達も、獣を殺して食って、生きてきたんだからな。でもな、』

 私はジョーエルがこんな表情をするのを、初めて見た。いつも、森のどんな獣より、強いのに。


『辛かったよ。家族を失ってからも生きるのは。』


 ジョーエルは、首飾りを無理矢理押し込んだ軍服の胸ポケットの口を、手でグッと押さえた。


 私の心臓の上に、首飾りの硬い感覚がある。


『いつか……歳を取れば……自分の死が近くなれば。忘れると思っていた。だが、それは違った。どんどん悲しみは深くなる。』

 ジョーエルは、私の目を見た。

『………お前に出会って、それは止まったんだ。春の息子。死んだ妻も子も、もう帰らないが…また息子が出来て、俺は変わった。髪の色も、目の色も……例え容姿が違っても。今のお前の姿は、俺と、死んだ2人にそっくりだよ。狩りをやってる時は、(あいつ)の方に似てるかな。』

『だったら……これは貰うよ。私の母さんと、兄弟の形見なら。でも、無くしても文句言わないでね。』

 そう言うと、ジョーエルは笑って、軍服のポケットから手を離した。


『ジーゼル、お前な。前に、何か礼がしたいって言ってたろ?俺が狩りを教えた礼を。』

『うん。』

『あれな……要らないって言ってたが……やっぱり一つ、頼んでいいか?』

『うん、良いよ!何が良い?』

『将来、もしお前に子どもが生まれたら……最初に生まれた子の、名前を貰う。俺に名付けさせて欲しい。』


 私はぽかん、とジョーエルを見上げた。


『別に、良いけど……ガルシア家(うち)は誰が名前付ける、とか、全然気にしないし。でも……そんなので良いの?』

『そんなの?お前はそう思うかもしれねぇが……名前は生き方を決める事もある。少なくとも、俺達は古くから、そう考えている。』

『へぇー。じゃあ、子どもが生まれたら、お願いするね、父さん。孫の名前だからね!しっかり考えてよ!』

 ジョーエルは笑って頷いた。


『ねーねー、父さん、このもらった服だけどさ……父さんのと、色が違うね。薄いっていうか……父さんのは濃い赤茶色でしょ?いろんな色があるの?』

『言ってなかったか?俺達は、自分の狩った獲物の血で、服を染める。強い獲物であればある程、他の獣に対して、威嚇にもなる。』

『へー!そうなんだ!じゃあ、これから他の仲間に会ったら、皆違う色の服なんだね。』

『そうだな。あと、必ずじゃねぇが、自分が人生で、一番に追い求める獲物の血だけで、染める事が多い。お前もこれからその服を、自分の好きな獲物の血で染めろ。』

『はい。』

『よし、じゃあ染め方を教えてやる。付いて来い!』

『えっ!待ってよ父さん!私今日軍に戻る───』

『染め方を覚えてから帰れ!血で服を染めるんだ。普通のやり方じゃ無理だぞ?』

『えー……そんな急だなぁ……』

『さっさと弓持って来い!』

 ジルベールはジョーエルを追って、再び森へ入った。


⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎


「分かりました、お父様。異論はありません。生まれたら、直ぐに知らせます。」

「頼んだぞ。」

 少佐は、父さんから私達が過去に交わした約束を聞くと、そう返事をした。

「えっ⁈何で少佐が知らせるの……?」

「あぁ?産むのはお前だろ。俺も子どもがいたから分かるが。産んだらなぁ……直ぐには動けねえぞ?自分じゃ知らせられねぇだろ。」

「いや、そういう事じゃなくて───」

「ちなみに、名付け方に文化等はあるのですか?」

「ノアぁ、良い着眼点だな。ジーゼルは、そんな事全然聞かねぇからよぉ……あのな、性別はあまり関係無いが───」


 ジョーエルとノアが2人で楽しそうに話し出したため、ジルベールはため息を付き、再び食事に徹する事にした。今では濃く、真っ青に染まった、自分の服を思い出しながら。

更新が遅くなり、申し訳ありません。


直近で、更新頻度が遅くなりますが、順次更新していきます。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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