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梅雨   2010年8月

梅雨    蓮尾純子


 じとーっと思いきり蒸し暑くてはっきりしない曇り空が続くかと思えば、バケツをひっくりかえしたような大雨、夜が明けると目のさめるような夏空。今年の梅雨は陰性やら陽性やらさっぱりわかりません。わかっているのは本格的な梅雨時だなあ、ということ。ま、これが日本人の性格をかたちづくった気候の要因。

 引っ越し後2年目に入って、庭のお客様も多彩になってきました。今朝、朝顔のプランターに登ろうとしているでっかいヒキガエル(たぶん雌)にお会いしました。背中に細い正中線が入っているので、以前町田さんが気にされていた正中線のあるヒキガエルたちの子孫なのかも。観察舎周辺で見かける個体よりは色が濃くて、なんとなくもっさりしたお顔。昨夕の大雨で出てきたのでしょうか。

 鉢植えのビオラはツマグロヒョウモンたちの餌食に。こんなにウチでこいつらを増やしてしまってよいのだろうか。10個体以上は終齢幼虫を見かけたし、蛹も4、5匹(匹か、頭か、個か。やはり「個体」と言うのが正しいのかな)は見ました。黒地に赤い毛(棘、ですね)のど派手な幼虫ばかりか、尾端だけつけて吊り下がっている蛹も金色の点をつけているし、成虫はナミアゲハくらいもの大きさがあって、橙黄色で、羽の裏にはきれいな薄紅色も入ります。もちろん、雌はこれに黒が入って、いやまあみなさんど派手。きっと寄生蜂たちの北上が追いつかないに違いない。今年のわが家の周りに限って言えば、見かける蝶の半分か少なくとも3分の1はツマグロヒョウモンです。まあ、ビオラがたくさんあったおかげで昨年は生長する間もなく食べ尽くされてしまったタチツボスミレはだんだん大きな株に育ってきました。

 独居を続けていた嘉彪の兄を6日に行徳で入院させたばかり。退院後は我が家で同居することになるでしょう。介護保険等々がにわかに身近になってきました。まあ、あわてても仕方ないので、できることからぼちぼちと。

 幸いに今朝は全猫を家にとりこんであるし、朝顔とゴーヤ用のネットも昨日張り終えたし、お天気はよいし、とりあえずは洗濯とデータ入力かな。では。


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