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タスマニア・デビルズ・パーク

スマニア・デビルズ・パーク


 ゆっくり見られたアザラシやみごとな景色に満足して、クルージング終了。「日本人は初めてだよ。一年中やっているから、お友達にも紹介してね。」 親切にガイドをしてくれた乗員のお兄さんにお礼を言って、下船。


 近くのビジターセンターで昼食。激しい雨が降ってきました。窓の外の芝生にズグロトサカゲリが。ヒナを4羽連れています。いかにもチドリのヒナらしい気品のある愛くるしい姿で、親といっしょに餌を漁っていました。

 この日は滞在の最終日。清算のため、どうしてもトラベラーズ・チェックを現金化しなくてはなりません。ビジターセンターでも、近くのホテルでも、希望の全額はとても無理。ポートアーサーのホテルまで行くことに。フロントの人も「慣れていないので、時間がかかってすみませんね」と。郵便局なら大丈夫だそうですが、トラベラーズ・チェックの時代はもう終わり、とつくづく実感。


 タスマニア・デビルズ・パークへ。希少種や固有種をはじめとして、傷ついた野生動物を保護飼育したり、増殖をはかっているとのこと。道路に面した門構えはごく地味で、あまり広いようにも見えませんが、奥行きがありました。入口がビジターセンターになっています。

 入ってすぐのところに、80センチくらいの石垣をめぐらせた囲い。のぞきこむと、すぐ目の下に憧れのタスマニア・デビルさんがどてっと腹ばいに寝そべっていました。「およそ感動的でない初対面」と瑞香さん。姿も大きさも、タヌキとツキノワグマを足して2で割ったような感じで、あまりすごみがありません。餌を与える時間をショータイムとしていて、獰猛なところが見られたはずなのですが、ちょうど見逃しました。

 展示用の囲いやケージは一般公開です。屋外にステージがあって、日に何回かショータイムを設けてあります。観客を募って、屋根から舞い降りるオーストラリアチゴハヤブサ(たぶん)に足の間をくぐって飛ばせたり、まっ白なアカビタイムジオウムにコインを受け取らせて、また戻させたり。お客さんたちも大喜びでした。以前イギリスでみたナショナル・バード・オブ・プレイ・センターの猛禽ショーや、鴨川シーワールドのよく工夫された給餌タイムのショーを思い出しました。

 圧巻は、広いパドックにのびのびと放し飼いになっているカンガルーやワラビーたちでした。観客との間にはへいも仕切りもありません。夕陽を受けて、お母さんのポーチから出たり入ったりしている子供カンガルーたち。

 帰りがけ、受け付けのお姉さんが暖かそうな布ポーチに入れたポッサムの赤ちゃんにミルクをやっているところを見て、園を後にしました。



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