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オージイ・ピザって


オージイ・ピザって

 コースはまもなくユーカリの森を抜けて、シーオーク(ちょうど日本の松林のように海岸に茂っている樹木。松葉のような長い針葉には節があり、遠目には緑というより灰色に見えます)の林に縁どられた海岸へ。小さな流れのほとりで、アオクビコガモのペアが倒木に止まって、絵に描いたようにきれいな眺め。ぷくっと潜るシラガカイツブリを見かけました。

 この日一日、距離も構図もOK、というシャッターチャンスが何度となくあったのに、島に着く前にデジカメの記憶カードが満タンになり、替えを持っていなかった!せめてロウバシガンのヒナだけでも撮りたかったなあ。

 港への帰路、島で泊まるための大荷物を運んで、キャンプサイトへの坂道を上る午後便到着のお客さんたちとすれ違いました。到着時には気がつきませんでしたが、港の土台石や敷石は、よく見るとどれも貝などの化石入りでした。

 フェリーに乗り込み、帰りの船路はひたすら座席で熟睡。


 マリア・アイランドへのフェリーが発着するトリアビューナ(トライアバナかも知れません。発音不明)の近く、オ―フォードにラムサール登録湿地のひとつ、ピットウォーターがあります。帰路、ちょっと立ち寄りました。木が生えた小さな中洲にミナミオオセグロカモメやギンカモメが集まる中、大きい白い姿が1羽。オーストラリアヘラサギです。なんでも、ペアの片割れが死んでから、何年もずっと居残っている鳥とのこと。1キロ近い距離がありましたが、後頭部に突き出すような長い冠羽が遠目にもくっきり。水をかきまわすヘラサギ特有の採餌動作も少し見せてくれました。夕闇が迫る中、中洲の木々には帰化種のクロウタドリがムクドリの塒のように集まってきていました。


 ホバート帰着。なにやら自分の家のような気がしてきたBB「ルイザのコテージ」へ。パトリシアさんのところには何人かのお客様(息子さん?)。ご近所のかわいい子猫のティミーくんまでまぎれこんで、にぎやかでした。

 ひと息入れてから、いよいよパトリシアさんから初日にいただいたサービス券つきのパスタ・ハウスへ。メニューの見方がさっぱりわからなくて、店員さんを散々いらいらさせた挙句、他のものにまじって頼んでみた「オージイ・ピザ」。ハムとゆで卵入りで、とてもマイルドな味でした。

さて、翌朝は7時出発。観光地のポート・アーサーに近いイーグルホーク・ネックから出るモーターボートによるシー・クルージングです。


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